未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と第一のエリア

 

 

 

ヴィオ視点

 

 

~エリアゼロ~

 

 

ライズ達がまるでモンハンの導きの地のような光景になっているエリアゼロの様子に唖然としていると私のスマホロトムが鳴り始める。

 

よく見てみると近くにあるスピーカーの類は全て壊れていた。

 

『う~~ううう あんまりだ…H E E E E Y Y Y Y あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ AHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!おおおおおおれェェェェェのォォォォォ うでェェェェェがァァァァァ~~~!!』

 

うるさっ。

 

毎度の事ながらこのランダム着信音はどうにかしたいわね……え?私が設定してるんじゃないかって?

 

知らないわよ、私が生まれ変わってからずっとスマホロトムの着信音だけは変更しても変更しても勝手に切り替わるようになってたんだもの。

 

まぁ私が自分の趣味で入れてるのもあるけど……。

 

「ヴィオ……。」

「ヴィオ姉……。」

「えぇ……。」

「こんな時までのんきちゃんだな……。」

「…………。」

「??」

 

止めて皆……そんな目で見ないで頂戴。

 

『生体認証確認中……7名共コンディションオールクリア。

バイタルは正常な数値です。』

 

あら?何かしら……言い回しと言うか話し方に違和感が……やっぱり機械っぽい?

 

『無事に降下出来たようだな、』

「ハッ!ずいぶんと快適な着地だったぜ!」

『それはよかった。』

 

博士、これ嫌味です……。

 

『現在可能な降下方法は難易度が高いため心配していたのだ。』

「…………?」

「イヤミ通じてないし……。」

「ご心配ありがとうございます!」

 

やっぱりそれでも疑問は残る。

 

なんで降下手段がこれだけかという点だ。

だって降りる方法がポケモン便りの滑空なら普通に考えたら上に戻る手段そのものが存在しないもの。

 

「お二人とも、質問良いでしょうか?」

『なんだね?バイオレット。』

『現在開示できる情報は出来るだけ答えよう。』

 

つまりまだ話せない内容もあると。

 

「もしかしてですけど今のエリアゼロ及びゼロゲートのシステムって一部を除いてその殆どが機能していない状態なんですか?」

『…………!』

『そうだな……そうとも言える。

だからこそ我々は君達を呼んだと言うのもある。』

 

やっぱり……と言うか古龍の影響がここまで出まくってるならどう考えても設備や機能がまともに生きてるわけが無いもの。

 

『これから君達には最新部、ボク達が待つゼロラボを目指してもらう訳だが……その扉は外部から4つのロックがかかっており内部にいるボク達では解除出来ない。』

 

するとボタンが何か思い当たるように目を瞑ってうーんと唸り始める。

 

「4つのロック……。」

『キミ達には道中に建造されている観測ユニットを4箇所をめぐってもらう。

その施設でロックを解除しながら進んできて欲しい。』

『観測ユニットがどれかに関してはこちらの画像を参考にしてくれたまえ。』

 

そうすると私のスマホロトムにやたら近未来的でSFチックな建物の画像が送られてきた……ってさっき地味に一つ見かけたわねこれ。

 

『その施設でロックを解除しながら進んできて欲しい。』

「あの……この建物なら木に埋まってたり溶岩に若干飲まれてるんですけど機能そのものは生きてるんですか?」

『安心してくれ、設備との接続そのものはまだオンライン……つまりは生きている。

とはいえ最低限の物しか機能していないがね。』

 

どうやら設備はギリギリ生きてるみたいね。

 

『それでは幸運を祈っている。』

 

博士達はそう伝えると通話を終了する。

 

「4つのロックかー!ゲームみたいで楽しそう!」

 

ネモは終始楽しそうね……。

だけどやっぱり色々と腑に落ちないわね。

 

「アオキさん、ライズ。」

「……何でしょうか?」

「どうした?ヴィオ。」

「このエリアゼロの設備……というよりもセキュリティなのだけど色々とおかしくないかしら?」

「…………恐らくだが何らかの緊急装置が起動してるんじゃないか?」

「……私としては設備よりも人の気配が何一つ無さそうなのが若干気になりますね。」

 

それは確かに私も気になった。

ゼロゲートに至っても長い間誰一人居なかったみたいで埃を被っていた。

 

エリアゼロの内部に関しても設備だけはあるけど人がいるような様子は見受けられない。

 

というよりも人がいるならいるでロックが解除されていてもおかしくないもの。

 

「…………ねぇ、完全な無人なら何故博士達二人だけがまだ残ることが出来ているのかしら?

下手しなくても途中で食糧が尽きてそのまま餓死すると思うのだけど?」

「正直なところこの辺は推測しか出来ない……恐らくだが備蓄の非常用食糧が十分な量あった……と考えるのが自然なんだがな。

 

…………俺はどうにもそっちの考えは間違っているようにしか思えないんだ、勘だけどな。」

 

私もさっきの通話で確信とまでは行かなかったけどある仮説が頭に浮かんでいた。

 

"このエリアゼロはもう完全な無人になっているんじゃないか?"と。

 

そんなことを考えていると……。

 

「それじゃあエリアゼロの最奥目指していざ出発!」

「あ!ちょっと待ってよネモ!」

「こらこらこら!そんな一気に先にいくんじゃねぇ!?」

 

ネモ…………仕方ないわねぇ。

 

「はぁ……私達も一先ず先に向かいましょうか。」

 

 

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