ライズ視点
~エリアゼロ『密林地帯』~
義母さんことオオナズチは俺の周囲をぐるッと回り込むように移動しながら俺を見ていると安心したような顔をしている。
『…………いきなり
でもその様子だと私達が封じた記憶は貴方は自力でかなり思い出してきているみたいね。
いえ、おそらくあの方がこの場所に来たら封印が少しずつ解除されるようにしていたのでしょうね。』
それに封印って……俺の記憶喪失はFALL特有のものでは無いってことか?
「義母さん……俺は何故この世界に送られたんだ?
確かに記憶は思い出してきているが所々抜けが多いんだ。」
『そうね…………それなら貴方の出生に関して話さなければならないわね。』
俺の出生?俺の生まれ自体が特殊ってことか?
『でも聞かせるなら……あの子達が到着してからね。』
あの子達……………あっ、そういやレティやヴィオ達皆置いてきていたんだった。
「…………ズくーん……イズくーーん!……ライズ君ーーー!!!」
義母さんのことを少しずつ思い出しながら待っていると俺の来た方向からレティ達がやってきた。
「あ、居た!ライズ君!!ってその後ろのポケモンなに!?」
『ポケ……モン?』
あ、義母さんこっちでのポケモンの概念知らないのか。
「こっちでのモンスターの総称みたいなもん。」
『なるほど、そういうことね。』
「えっと……ライズ君?今そのポケモン喋らなかった?」
「まぁその辺は皆が着いてからだな、ヴィオ達は?」
「今スマホロトムで連絡して場所を送ったからすぐに来ると思うよ。」
しばらく待っていると複数の足音が聞こえてきてヴィオ達が複数の方向からやってきた。
どうやら手分けして探していたらしい。
ちょっと申し訳ないな……。
「ったくようやく見つけ……ってなんじゃこりゃ!?」
「うわっ!?……すごい大きさのポケモン。
このポケモンもアナザーポケモンなん?」
「ねえねぇ、強いのかな?強いのかな!?」
「…………。」
「…………ッ!?!?」
到着した皆が義母さんに対して様々な反応を見せていたがその中でも唯一ヴィオだけは顔を真っ青にしていた。
「傀異克服……オオナズチ……!?」
『おや……どこでその名を?
この世界の人間達では知る事は出来ないと思っていたのだけど……。』
「ッ!?!?」
あ、話せるの分かってからヴィオの顔色が真っ青通り越して白くなった。
どうやらうちの義母さんは余程の存在らしい。
「喋った?」
「テレパシーなんかな?」
「珍しいねー。」
「…………。」
「はは……はは……はぁ……。」
ヴィオだけが顔をひきつらせていて他の皆は珍しい程度で受け入れている。
何だかんだで皆よくあっさりと受け入れてるよな……。
『どうやら話しにくそうですね。
後であの方に聞いておくとしましょう。』
「ウッ……すみません。」
『さて、全員揃ったところで話しましょうか。
ライズ、貴方の出生を。』
「…………あぁ。」
「ライズ君の出生?」
「どういうことだよ?なんでこいつがそんな事を知ってるんだ?」
「ライズって確かFALLじゃなかったっけ?
それ知ってるってことはここがライズの故郷なん?」
ヴィオとアオキさん、そして目をギラギラと輝かせている
『まずは自己紹介……といきたいけどこの姿のまま話すのもアレね。』
すると義母さんは一瞬で自身の肉体を濃霧で包んで見えなくする。
霧がどんどん晴れていくとそこにはその巨体はなくなっており、代わりに義母さんの鱗や皮等作られた魔女のような姿をした女性がその中央に立っていた。
だが所々が俺の記憶と異なっており、目立っていた巨大な帽子が無くなってサークレットになっており、他の部分も細かい箇所が変わっていた。
俺が居ない間に何かあったのだろうか?
「嘘!?」
「ポケモンが……人になった!?」
「んな……!?」
「ワクワク……ソワソワ……!!」
「あぁぁぁ……やっぱり……。」
「…………。」
やっぱり皆驚いてるか……ポケモンが人になるなんてのはメタモンによる『へんしん』くらいしか例がなかったからな。
…………というかアオキさん、考えるのを放棄してないか?
「まずライズ、薄々気付いてはいると思うけど貴方が生まれたのは私達モンスターの世界。
貴方はそこのとある人間の集落で生まれたわ。」
…………捨てられる前の事まで知ってたのか。
「だけど貴方は生まれてから数日で捨てられた。
何故なら貴方はモンスターと心を通わせ、そして愛されるという特徴があったから。」
心を通わせる……か。
こっちの世界だとそこまで違和感は無いんだがやっぱり向こうだと考えられないってとこなのか。
「ただ普通のモンスターに愛される程度ならまだよかった。
でも貴方は人間から見れば危険とも言えるモンスターからすらも愛された。
そしてその集落はそんなモンスターに愛されたライズを危険視した……忌み子としてね。」
ライズを見たとたんにおとなしくなったモンスターの例
・イビルジョー
・ドスランポス
・アオアシラ