レティ視点
~エリアゼロ『密林地帯』~
「グォォォォォオオ……。」
うわぁ……。
ヴィオ姉のサーフゴーってポケモンが『みがわり』した状態で限界まで『わるだくみ』をしてライズ君のギギネブラの『アシッドボム』でとくぼう半減だと流石にひとたまりもないよね……。
私はそう思って油断していた。
「レティ!まだよ!」
「ッ!」
「グルオァァァァァァァァアアアアアアア!!!!」
嘘ッ!?あれだけの攻撃を受けてまだ動けるなんて!?
近くにすぐ動けるポケモンも居ないしどうすれば……。
そう思っていたらふと腰にぶら下げてあるモンスターボールが目についた。
「一か八か!!」
私はすぐさまヴィオ姉のアドバイスで懐に常に忍ばせてあった空のモンスターボールを取り出してこっちに向かって炎を吐き出しながら向かってくるリオレイアへと投げつける。
「グォオオ!?」
リオレイアにボールがぶつかると一気にその巨体がモンスターボールの中へと吸い込まれていく。
モンスターボールが今までに見たことないくらいに激しく揺れている。
一回……二回……三回……!
そしてモンスターボールからピシッという嫌な音がすると同時に……カチッという音が鳴り響いた。
「やったぁぁぁああ!!」
「おいおいおいおい、あんな状態のやつ良く捕まえたな!?」
「多分火事場の馬鹿力みたいな状態だったんだと思うわ。
威力的にいくらアナザーポケモンと言えども普通に耐えれるような威力じゃないもの。」
そう……ヴィオ姉の言う通り普通は耐えられる訳がないと思っていたら油断していた。
一歩間違ったら本当に危なかった……。
私はリオレイアの入ったボールを拾って念のためにスマホロトムでスキャンをかける。
「…………やっぱり故障しちゃってる。」
さっきおもいっきりモンスターボールから出ちゃいけない音が出てたしなぁ……。
「故障……?少し見せてくれ。」
するとライズ君は台車の中から学校やポケモンセンターでも見たことがないような妙な機械を取り出した。
毎回思うけどライズ君の台車の中ってどうなってるんだろ?
「…………内部からの負荷が許容限界を超えたみたいだな。
これは多分もう起動しようとしてもエラーを起こして壊れるだろうな、ちょっと待ってろ……ポケモンを移し変える為の装置組み立てるから。」
なんでそんなものまであるの!?
「ライズすご……なんでも出来るん?」
「伊達にポケモン博士やってないと言うかなんと言うか……。」
「あの荷車どんだけ色々入ってるんだ?」
ライズ君はあっという間に機械を組み立てると壊れたモンスターボールをそこにセットする。
「レティ、もう一つレティの名義で登録してある空のモンスターボールをくれ。
そいつをセットしたら準備完了する。」
「あ、分かったー!」
私はバッグから空のモンスターボールを取り出してライズ君に渡す。
そしてモンスターボールを機械にセットして起動すると……。
チーン!
という電子レンジのような音と共に中身の移し変えが完了した。
「ねぇライズ君……。」
「なんだ?」
「なんで音が電子レンジなの?」
「これ作った時に手元にあった分かりやすい音源がこれだっただけだ。」
「えぇ……。」
私はひとまずライズ君からモンスターボールを受け取ってスマホロトムのボックスアプリで手持ちを一匹ボックスに預けてリオレイアを手持ちに居れる。
と言うかリオレイア言うことを聞いてくれるかなぁ?
「ねぇ、一回出してみても良い?」
「あぁ、俺は観測ユニットの方のロックを外して来るからちょっと待っててくれ。」
「私はオオナズチさんに呼ばれたから行ってくるわ……。」
あ、ヴィオ姉呼び出し喰らっちゃったんだ……。
なんとか納得してくれると良いけど……。
「出てきて!リオレイア。」
「グォォオウ……。」
出てきたリオレイアは案の定傷だらけでなんでこれであそこまで暴れられたのか不思議なくらいだった。
今のリオレイアに戦う意思はもう無いみたいで、結構大人しく言うことを聞いてくれている。
「ネモー!ペパー!ボタンー!治療手伝ってー!
リオレイアの身体が大きすぎて時間かかっちゃう!」
「分かった、ちょっと待ってて。」
「おう、マフィティフを治して貰った借りもあるしこのくらいならお安いご用だぜ!」
「ねぇねぇレティ!治したら戦っちゃダメ?」
「ダメ!」
「…………。」
あ、ヤバい……ナチュラルにアオキさんの事忘れてた。
しばらくするとライズ君が観測ユニットから戻ってきた。
どうも今回は観測ユニット側のスピーカーが植物の成長で壊されてたみたいでまともに博士と通信も出来なかったらしい
スマホロトムはボックスアプリとかは問題ないみたいだけどこの森に入ってから電波状況がおかしいから多分博士たちの話は森を出てからになりそうだなぁ……。
すると今度はヴィオ姉がオオナズチさんと一緒に戻ってきた……何故か真っ赤にして。
何を話してたんだろ?