未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と次のエリア

 

 

ライズ視点

 

 

~エリアゼロ『密林地帯』~

 

 

ひとまず第二観測ユニットのロックの解除が終わったので俺達は次のエリアへと向かうことにした。

 

俺個人としてはもう少し義母さんと話していたかったがこれはこの一件が終わってからでも出来るからな。

 

「…………義母さん、これから向かう残り二つの観測所方面にも俺の記憶の手がかりがあるのか?」

「ええ、だけどそれが何なのかを教える事は悪いのだけど"あの方"から許されてはいないの。

記憶の欠片を頼りに貴方が自分で探しだしてみなさい。」

「分かった。」

 

俺は森の外から見える火山地帯のような場所と数多の砕け散った結晶が地面に散らばっている竜巻の発生している大地を見る。

 

良く見ると二ヶ所の観測ユニット付近に黄金の輝きを持った巨大なナニカが佇んでおり、そこから懐かしい気配がしている。

 

恐らくその二体が俺の記憶に深く関わるんだろうとは思うが……それ以上に下の方からなにか妙な気配がしてくる。

 

だがこの気配……かなり嫌な予感こそするが俺はこの気配に限りなく近いポケモンを知っていた。

 

そう……まるでシルヴァディとタイプ:ヌルのような複数の物が無理矢理混ざったかのような気配をだ。

 

「皆準備とポケモンの回復は終わってるか?」

「うん!こっちはもう大丈夫だよ!」

「シヌカトオモッタ……。」

「ヴィオ、大丈夫なん?」

「ヴェッマリモ……。」

「なにいってるか意味不明ちゃんになってるぜ?」

「???」

「…………。」

 

ヴィオの奴義母さんと話してたって聞いてたが何があったんだ?

 

なんかさっきから顔が紅くなったり青ざめたりを繰り返してるが本当に何があったんだ?

 

俺がヴィオに聞いても……。

 

「な、ななな、何でもないわ!

早く行きましょ行きましょ!」

 

って感じではぐらかされてしまった。

 

「義母さん、ヴィオとなに話してたんだ?」

「ふふふふ、内緒よ。」

 

一体なんなんだ?

 

「ライズ。」

「なんだ?義母さん?」

「気をつけて行ってらっしゃい。」

「あぁ、行ってきます。」

 

俺は義母さんの見送られて次のエリアへと向かう。

 

霧の濃い密林を抜けるとスマホロトムの通信情報が回復したが博士達から連絡が来る様子は無かった。

 

恐らく大まかな場所くらいは把握しているのだろうが何かあったのだろうか?

 

「分かってはいたけど火山地帯に近付くに連れてどんどん暑くなってくわね。」

「うぅ……制服が汗で張り付いちゃうし透けちゃう……。」

「…………熱い。」

 

確かにこの暑さの中進むのも結構キツいか……義母さんのいた森であれを拾っておいて正解だったか。

 

「ちょっと待ってろ、少し暑さ対策の道具を調合する。」

 

俺は荷車に載せてある物資の中から調合用の道具と先程拾ったヒンヤリダケを取り出す。

 

ヒンヤリダケを細かく潰してから水に軽く浸してそれを布で濾しながら絞りだし、白い液体がビンへと溜まっていく。

 

これを人数分作っておく。

 

「ほい、クーラードリンクの完成だ。

飲めばさっきのキノコの効果で身体が物理的に冷えるから火山や砂漠なんかでの活動に使える奴だ。」

「こ……これを飲むの?」

「(コクコク)……。」

 

あー、流石のレティやボタンは若干引き気味か……。

 

ん?あれ?手元に置いてたクーラードリンク四本が……。

 

「「「「ングッ!ングッ!ングッ!」」」」

 

ヴィオにペパーにネモにアオキさんがなんのためないもなく一気でいったぁ!?

 

「ぷはぁ……寒っ……想像以上に冷えるわね。」

「確かにー!冷感系とかと違ってなんか面白いね!」

「ライズ、これモモンの実の果汁なんか入れたら飲みやすくて旨くなんじゃねぇか?」

「ゴクッ……確かにってか薬に味を求めてどうする。」

 

それにしても実際に飲んでみると確かに身体が芯から冷たい感じだな。

 

俺達が飲んでいるのを見てレティとボタンも恐る恐るといった様子で飲んでいく。

 

ただ俺の荷車を牽引していたギギネブラが流石のこの熱さにバテて来てるな……クーラードリンクを飲ませて進んでも良いがここはあんまり無理させるべきじゃないな。

 

「ギギネブラ、戻ってくれ。

ジョー、頼んだ。」

「グルォォォン!」

 

俺はギギネブラを休ませる為にボールへと一旦戻してから火山での活動も問題ないジョーを出した。

 

火山での活動に向いていると言えばグラビモスなんかもそうなんだがグラビモスは自重の問題であまり速く動けないからな。

 

するとジョーの腹からクォォォォオオオ……という音が鳴る。

 

どうやらあれだけのカビゴン用フードでは足りなかったらしい。

 

俺は荷車から先程与えた量の二倍を取り出して渡す。

 

「はぐっはぐっはぐ…………グォ!」

 

どうやら十分食べれたようだ。

 

ただ先程与えた量の二倍をペロッと平らげたジョーに対してやはりペパーが頬をひきつらせていた。

 

まぁジョーは生態系壊滅させかねない食欲だしな……。

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