未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と爛輝の記憶

 

 

ライズ視点

 

 

~エリアゼロ『火山地帯』~

 

 

 

「っぐ……。」

「ん?またか?大丈夫かよライズ。」

「いや、大丈夫だ。

それだけ失った記憶の手がかりが近いらしい。

とはいえ溶岩が流れるこの火山地帯で下手にふらつくのも危険か……悪いが荷車で休ませて貰う。」

「無理するんじゃないわよ?」

「あぁ……。」

 

俺達はクーラードリンクを飲んでからノンストップで第三観測ユニットを目指して進んでいた。

 

そして観測ユニットに近付くごとにどんどん記憶が逆流していく。

 

この記憶は……義母さんと一緒に火山に一度来ていたのか?

 

『かーさん、あれなに?』

『ん?あれは溶岩。

どろどろに岩や地面が溶けたものだよ。』

『へー、じゃああれはー?』

『ん?あれは……え?なんでこんなとこにリオレウスの希少種の幼体が?

この辺には確か親になりそうなの居なかった気がするんだが……。』

『リオレウス?』

『あぁ、この間お前が拾ってきた金色の綺麗な子が居ただろう?あれの男の個体だ。』

『あの子が男の子だと銀色なの?』

『そう、ただ全部が全部その色な訳じゃないんだ。

金や銀の個体は物凄く数が少なくて人の短い人生だと一度見れるかどうかといった所だろう。』

 

すると俺を乗せて空を飛んでいた義母さんは先程見つけたリオレウスの所に降りる。

 

『きゅう?』

『可愛い。』

『きゃう!きゃあ!』

『あはははは、くすぐったいよ!』

『相変わらず一瞬で仲良くなるね……恐ろしい才能ね。』

 

義母さんが呆れている……思い出した記憶から察するに俺の元々いた世界は完全な弱肉強食みたいだしこうもモンスター達と仲良くなるのは相当特殊な例なんだろうな。

 

『あだだだだだだ。』

『はぐっ!はぐっ!はぐっ!』

『リオレウスの甘噛みなんて初めて見たわね……それも同族相手じゃなく人間相手に……。

これならあいつも少しは話を聞いてくれそうね。』

 

俺はそんな微笑ましいものを見るような目出見てくる義母さんをよそにリオレウスと遊んでいったのたった。

それにしてもあいつってのは一体?

 

しばらく荷車で揺すられていると第三観測ユニットが見えてくる。

だがその後ろの壁にとても巨大な横穴を見つける。

 

かなり大きいな……ネモのガムートでも普通に入れるんじゃないか?

 

「これ……絶対に何か居るわよね?」

「居るね。」

「どう見ても怪しすぎんだろ。」

「居るんじゃないかな。」

「…………。」

「中から懐かしい気配がする。

やっぱり俺の記憶関連みたいだな。」

 

俺は荷車で横になった状態から起き上がり、会話に途中参加する。

 

すると全員が俺のもとへと振り返り、俺へと顔を向けてくる。

ついでにジョーが甘えてくるので適度に撫でてやる。

 

すると凄まじい重量を持ったポケモンが移動してきているのか足音のような振動は巨大な洞窟から響いてくる。

 

やっぱり何か居たらしいな。

 

それにしてもこの足音の地響きから考えてどう考えてもジョーよりも巨大なガムートクラスの大きさだろうな。

 

そして洞窟から黄金の輝きが一瞬見えた。

 

その輝きを見た俺にまた記憶が逆流してくる。

 

『わらわの寝床に何用じゃ?にんげ…………貴様ライズか?』

 

すると洞窟から黄金で出来た毛皮の様なものを纏った四足歩行の超大型ドラゴンポケモン……爛輝龍マム・タロトが現れた。

 

「マム……タロト……!」

「久しぶり。」

『うむうむ、久しいのぉ。

だがそこの娘はわらわをよく知っておるようじゃな。

話は後で聞かせて貰うとしようか。』

「アッハイ。」

 

今回もか……,ヴィオも大変だな。

 

『さて、ここに来たという事はお主の記憶に関わることじゃな。

だがまぁそこまで急ぐ必要もあるまいて、今はわらわ達との再会を心より楽しむとしようぞ。』

 

ん?わらわ達?

ってことは他にもあの洞窟の中にいるのか?

そう思っているとマム・タロトの背後から同じく黄金の輝きを持ったポケモンと白銀の輝きをもった似たようなフォルムのポケモンのようだ。

 

…………あれ?サイズ感だいぶ違うがかなり見覚えがあるな。

 

俺は思い当たる事があったので確認を取ってみることにする。

 

「お前達……もしかして俺が小さい頃によく遊んでたリオレウスとリオレイア?」

「「ぐぉうっ!!」」

「うわっ!?」

 

すると二匹がマム・タロトの背後から飛び出してきて俺を荷車から引っ張り出した。

 

「ガブッ!ガブッ!ガブッ!」

「はぐはぐはぐ……。」

「痛い……とはいえ懐かしいなこれも。」

 

俺は甘噛みしてきている二匹をなでまわしながら逆流してくる記憶からこの二匹についてを思い出し続けていた。

 

するとヴィオがまた信じられないものを見るような目でこちらを見ていた。

 

「…………うわぁ。」

 

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