未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と恐暴竜の実力

 

 

 

 

レティ視点

 

 

~エリアゼロ『火山地帯』~

 

 

ヴィオ姉がマム・タロトさんに連れていかれて青い顔をしている中ライズ君への試練が始まった。

 

最初は2対1って聞かされていたからかなり厳しいかなとも思っていたけど最初の行動でどちらの方が有利なのかがすぐにハッキリした。

 

「すげぇな……あの巨体をいとも簡単に投げ飛ばしたぜ。」

「それ以上に顎の力すご……噛みつかれた方の尻尾が軽くへこんでる。」

「普段は腹ペコちゃんな癖にバトルはメチャクチャ強いってまるでカビゴンだぜ。」

「ううん、それよりも全身の傷跡だよ!

あれだけの量の傷跡が残ってるってことはそれだけ戦い続けてる証拠だもん!

早く私も戦えないかなぁ……ワクワク……ワクワク。」

 

ネモは相変わらず平常運転だね……。

 

「ジョー!追撃の『ドラゴンブラスター』!!」

「グルォォォォォォォオオオオオ!!!」

 

ライズ君がリオレウスを投げ飛ばしてリオレイアにぶつける事で体勢が崩れている間に追撃の遠距離攻撃を指示する。

 

イビルジョーの口にオストガロアの『ドラゴンブラスター』とは違う赤い雷のような物がバチバチと弾ける黒い煙状の物が溢れ始めてブレスとして吐き出された。

 

同じ『ドラゴンブラスター』でも使うポケモンによってここまで見た目が違うんだ。

 

「グォアア!!」

 

っ!リオレウスがすぐに体勢を整えてブレスを吐きながら滞空した!

 

ブレスは『ドラゴンブラスター』に直撃すると爆発を引き起こして煙状だった『ドラゴンブラスター』はいとも容易く霧散しちゃった。

 

「さっきのリオレウスのブレス……ちょっとおかしく無かった?」

「そうか?」

「うん、なんか岩みたいなのが燃えながら出てきてぶつかった瞬間爆発するみたいな感じだった。」

「シュニンの『かやくがん』みたいな感じだった。」

 

すると煙の向こう側に青白い光が見えてくる。

 

「グルォアアアアアアア!!!!」

「オグァァア!?」

 

また溜めてると思ったらイビルジョーはすかさず脚を大きく振り上げて地面を強く踏み抜くと『じしん』が発生してリオリイアに直撃する。

 

するとリオレイアの首の青白く光を放っていた部位が爆発を引き起こしてリオレイアが大きく吹き飛ばされる。

 

「え!?なにがあったの!?」

「あの首が青白くなっている状態は劫炎状態と言ってあの二匹の最大火力を引き出している状態よ。

ただ爆発する程に可燃性の高い体液を喉に過剰分泌しているからダメージを受けすぎるとああやって自爆してしまう危険があるの。

ただこの状態の二匹の火力は凄まじくて炎に耐性があるポケモンでさえも大火傷を負いかねない程よ。」

「あ、ヴィオ姉!マム・タロトさんとのお話はもう良いの?」

「えぇ……。

話の続きだけど今ライズ達はリオレイアの方を優先的狙って解除させたんだと思うわ。

リオレイアのブレスはリオレウスの物に比べて溜めがある分隙だらけになりやすいのだけどチャージが終わってしまえばリオレウスに比べて洒落にならない威力のブレスが来るわ。

逆にリオレウスは連射性に優れていて滞空性能も高いから下手に先に狙うとリオレイアのチャージが完了してしまうと考えたのね。」

 

だから無理矢理ぶつけたりとかしてリオレイアも巻き込む形で攻撃を続けてたんだ……。

 

「グルォアアアアアアアア!!!」

 

するとリオレウスが大きく咆哮を上げてイビルジョーの周囲をすごい速さで旋回し始めた。

 

「っ!ライズ!来るわよ!」

「ジョー!自分を中心に『ドラゴンブラスター』!!

『じしん』で拡散して守れ!!」

「グォォォォォォオオオオオオオオ!!!!」

 

っ!まって危ない!

 

「ライズ君!リオレイアが来てる!」

「ギャォォォォォオオオオオ!!!」

 

リオレイアが飛び上がってイビルジョーへとまっすぐ滑空していくとその尻尾を大きく振りかぶり始める。

 

あれは『サマーソルト』!?

 

「グォォオオオ!?!?」

 

イビルジョーがリオレイアの2連続『サマーソルト』を受けて大きく体勢を崩してしまった。

 

でもイビルジョーは負けじとリオレイアに『ドラゴンブラスター』を浴びせてその余波でリオレウスの連続ブレスを防いでいる。

 

でも何故だろう……ドラゴンタイプの筈なのに効き目が少しだけ薄い?

 

「タイプ相性と元々の耐性のどちらが優先されるかと思ってたけど耐性の方が優先されたのね……。

とはいえ等倍以上は入っていそうね。」

「どういうこと?ヴィオ姉。」

「向こうの世界には本来タイプなんて存在しないの。

だからモンスターの種類ごとに異なる耐性を持ってるけどあの二匹は向こうで言う所の龍属性、ドラゴンタイプが通りにくいのよ。」

 

タイプが存在しない……?どういうことなの?

 

そんな事を考えているとイビルジョーの様子が少しおかしくなっていく。

 

顔の周りが『ドラゴンブラスター』のバチバチとした煙で覆われ始めて全身の傷跡が開いて赤黒い筋肉が見え始めてしまう程に全身が膨張していく。

 

「さぁ、イビルジョーの本領発揮よ。

イビルジョーの真の恐ろしさは怒り狂った状態からよ!」

「グルォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!」

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