未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とジムテスト

 

 

 

~セルクルタウン~『ジムテスト会場』

 

「うわー!人がたくさん……ジムテストってこんなに人気なんだあ!」

「というよりは今は収穫祭だからその影響がめちゃくちゃ大きいんだよ」

「あ、そっか、他のジムのジムテストってどのくらいが受けるの?」

「1日ざっと5~10人らしいぞ、とはいえ宝探しの影響が大きいのもあるからそれがない日はせいぜい毎日2~3人ってとこだな」

「へぇ~、ってなんでそこまで知ってるの?」

 

良く考えたらなんでジムの平均挑戦者数をライズ君は知ってたんだろ?調べてもそんなに出なさそうなのに……

 

「……はぁ、知り合いにジムリーダーやってるバカが一人居る……」

「うぇ!?ジムリーダーの知り合い居るの!?誰!?」

「どうせ旅してたら出くわすだろ?

出来れば絡まれたく無いんだがな……」

「??」

 

絡まれたくないって事は何かあったのかな?

 

『それではジムテストの説明を致します!』

 

「お?キタキタ、どんなテストなのかな~」

「嫌な予感しかしねぇ……」

「Zzz……あら?もうジムテスト?」

「「あ、やっぱり立ったまま寝てた……」」

 

『セルクルタウンのジムテストはオリーブ転がし!

ジムテスト会場に設置してある超大型オリーブをゴールまで転がして居れてください!

なお本日は収穫祭記念としてオリーブのサイズが例年の2倍にしておりますのでポケモンと一緒に転がしてください!』

 

「「「デカッ!?」」」

 

ジムテスト用の超大型オリーブとは本物のオリーブという意味ではなくオリーブ型のボールという意味なのだが……今回のお祭り用のサイズは高さ5m幅4mくらいのとんでもなく大きなサイズの物が用意されていたのだ

 

『それでは順番に開始致しますのでこちらでお並びください!』

 

どうやらジムテストは一人ずつ開始するようだ

ただ道中は地味に障害物が設置されており、オリーブの転がる道を制限したりしている

さらにコース内部の一部の道をミニーブ達が塞いでおり、そこの前にいるトレーナーを倒すことでショートカットも可能という作りになっているようだ

 

『それでは一組目からどうぞ!』

 

「私は……27番目かぁ……長そうだなぁ……」

「私は28だからレティの次ね」

「俺は26だからお前らの前だな

あと思ったよりもすぐに順番は来るんじゃないか?」

 

え?どういう事だろう?

そう思ってジムテストに挑戦してる人を見たんだけど……

 

 

『ああっと!フミダイン選手!ヒノヤコマとのコンビでオリーブを何度も押しているが動かないい!』

 

「あぁ……純粋に重すぎるわけね……」

「これはポケモンをどう使うかに左右されそうだなぁ……」

「まぁ一番早いのはポケモンを強化して吹き飛ばすことだろうな」

 

『リダラフ選手!シシコにふるいたてるを指示して能力を上げてオリーブを転がしている!!これはナイスアイデアだ!』

 

「ほらな?」

「つまりこれって……」

「あぁ、まぁ簡単なふるいって訳だろうな、単純に重いだけなら能力を上げるなり力強いポケモンを選べば済む話だ、逆に良く考えずにむしタイプに有利ってだけでひこうタイプを選べばクリアしにくいってとこだな」

「これ……最初のジムのテストとしてはやりすぎなんじゃないかしら?」

「いや、時期の問題だろ?言ってたろ?収穫祭の為特別バージョンになってるって」

「あ、確かに!」

「まぁせっかくの収穫祭だから出来ればジムバトルを盛り上げたいってのもあるんだろうな

ジムリーダー圧倒してしまえばあんまり盛り上がらないし挑戦者が自分よりも強いか柔軟な考え方が出来るようなやつじゃないと比較的勝負になりにくい

一応手加減してもらってる訳だしな」

「手加減?」

 

ジムリーダーは基本的にみんな本気で挑むって聞いてるけど……

 

「まぁある意味本気は出してるはずだぞ?勝負に使うポケモンの一部をまだそんなに育ってないポケモンにする事でバランスを調整してるって聞いてる

とはいえエースに関してはしっかりと育て上げたのを使ってるみたいだから油断は禁物だな」

 

「へぇ……ってジムリーダーの事凄い詳しいじゃん!」

「これも知り合いのジムリーダーやってるアホから聞いただけだ」

「アホって……」

 

ライズ君はうんざりした顔をしてため息をついている

 

「純粋に絡み方がめんどくさいんだよ……

あいつはいろいろと癖が強い……」

 

なんか本気で疲れてるっぽいやつだこれ……

 

『26番のライズ選手!準備をお願いします』

 

「っと、もう俺の出番か……」

「がんばれ!」

「まぁ貴方なら簡単でしょうしサクッとやっちゃいなさい」

「へいへい」

 

 

 

 

 

 

『それではライズ選手!スタートです!』

 

「さてと……出てこい!バサルモス!」

「ヴァァァァァアアアア!!!」

 

ライズ君がバサルモスを繰り出すと見たことも無い人が大半だからか会場が大きく盛り上がる……

 

「なんだあのポケモンは!?」

「でっか!?」

「あれ?これジムバトルの結果……」

「止めとけ……どう見てもいわタイプありそうな見た目だから言わないでくれ……」

 

「んじゃバサルモス!『ころがる』!」

「ヴァアアアア!!」

 

バサルモスが地面を転がるとそれに押されて簡単にオリーブも転がっていく

地面への被害がとんでもないことになっているけどオリーブはどんどん進んでいって障害物すらも粉砕していく

 

『ラ……ライズ選手ゴール……えーっとその……とんでもない光景を見た気がします……』

 

……まさか障害物無視するなんて誰も思わなかったよね……

 

「ボールが大きすぎて障害物が障害物になってなくないかしら?」

「ヴィオ姉……それ言っちゃダメなやつ……」

 

結局私の番になって元ヌシのガケガニで割とあっさりとクリアした

 

元々ヌシだったのもあってかガケガニのパワーは凄まじく簡単にオリーブを持ち上げてゴールに投げ入れたのだ

 

『ガケガニってあんなパワーあったっけ………と、とりあえず次の選手お願いします!』

 

そしてヴィオ姉の番になったんだけど……

 

「シュニン!『ころがる』!」

「ンガァァァァ!!!」

 

うん……まぁライズ君の二の舞になった……

 

 

そんなこんなで私達はジムテストをあっさりとクリアして次のジムバトルへと進むのだった……

 

なんかその……ごめんなさい……




ライズ「障害は避けるものではなく壊すもの」
マグロ「お客様!!困ります!!アーッ!!」
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