ヴィオ視点
~エリアゼロ『結晶エリア』~
ライズがニャンターに設置させた『おおタルばくだんG』がそのままガルバダオラの発生させた竜巻へと吸い込まれていく。
そして竜巻に巻き込まれた瞬間樽は風と結晶によってバラバラに壊れると同時に着火し、竜巻を吹き飛ばすほどの威力の大爆発が起きた。
「痛っ!?」
ゲームでの性能的にどんなモンスターでも肉質を無視した固定ダメージを与えられるからかなりの威力なのは分かっていたけどここまで高威力の爆弾だったとはね……。
それにしてもこれを食らってガルバダオラも痛いだけで済むのね……。
どうせピンピンしてるでしょうし次の攻撃に備えてこの間ニャンターから貰ったちょっとした道具でガルバダオラの行動を妨害する準備をしておきましょうか。
「ゲホッゲホッ……まさかこの世界であんなもんを見るとは思わなかった……。」
まぁ確かにそうよね……というかガルバダオラの鱗に結構なヒビが入っている辺り肉質無視が現実的に考えてどれだけヤバいかよく分かるわね。
私は竜巻が終わったのを確認するとライズの方へと視線を向ける。
ライズはパラシュートで無理矢理巻き付いていた『ストーンエッジ』が少しずつずり落ちるのを確認する。
すると……。
「ひゃう!?」
という可愛い声がライズに抱き抱えられているボタンから発せられる。
というかライズ……いい加減その手を離したらどうかしら?
「…………むぅ。」
「…………。」
レティもライズがやってることに気がついてむくれているわね。
私も私でちょっと殺意を向けてるのだけど……。
ライズは咄嗟にやったことだろうから偶然だろうけどボタンを抱き抱える時の手の位置がボタンのお尻と胸の部分に当たっていた。
今まで反応無かった辺りたぶん竜巻に巻き込まれてた時は若干そこから外れた位置だったのでしょうけどずり落ちた時に手の位置もずれたのでしょうね。
それはそれとしてボタンもボタンで満更では無さそうね……これは後で二人とOHANASHIが必要ね。
と言うかいい加減離しなさいよこのラッキースケベ。
「わ、悪い!?」
「う、ううん。
うちも助けて貰ったし……。」
すると呆れたような声でガルバダオラがまた強風を発生させ始める。
「戦場で乳繰りあってる場合か貴様ら……。」
ってまず!?あのモーションは『輝く熱の烈光』!?
「皆全力で離れなさい!!」
そう言うと同時に私はその手に用意していたある道具をガルバダオラの顔めがけて投げつけた。
「ぬっ!」
ガルバダオラはそれが何か分かっていないのか視界に入れたまま首をずらして避けようとしている。
私はそのタイミングで起爆用のボタンを押す。
そして私は視界を塞ぐために顔を覆った。
「ぬぐぉぉぉぉおおお!?!?」
ガルバダオラの最大技……通称ニフラムがこちらに到達する前に私が投げた閃光玉が炸裂する。
あっぶないわね……こっちに当たるまでかなりギリギリのタイミングだったわよ。
あれは実質マップ攻撃みたいなものだから逃げても時間稼ぎにすらならないのだけど閃光玉で怯んでくれて助かったわね。
やはり目潰し……目潰しは全てを解決する。
「今よ!エンニュート!『かえんほうしゃ』!」
「リオレイア!『ごうかきゅう』!」
「グラビモス!『ふんか』!
ニャンター!『かりゅうぐるま』!」
「エンニュゥゥゥゥゥウウウウウウ!!!」
「グルォァァァアアア!!!」
「ヴァァァァァァァァァアアアアアアア!!!!」
「やったるにゃぁぁぁぁぁああああ!!!!」
目を眩ませているガルバダオラね元へ一斉攻撃が飛んでいくが、タイミング悪く眩暈から復活したガルバダオラがすべての攻撃を龍風圧でふきとばしていった。
やっぱりそう簡単にはいかないか。
「閃光玉をあのタイミングで使うとは……対応力と言い知識と言い本気で貴様何者だ?」
ガルバダオラの怪しむような視線が私に突き刺さる。
とはいえニフラムだけはさせる訳にいかなかった。
あれを受けていれば下手したら死んでる可能性もあった。
「はぁ……ひとまず貴様には後で話をさせて貰うが合格だ。
俺の最大技を不意を突いたとは言えいとも容易く破ったのだ。
それだけやれれば少なくとも死ぬことはまずないだよう。」
……絶対に二回目以降だったら防げずにキャンプ送りにされかねなかった。
本気で結構危なかったわねこれ……。