ヴィオ視点
~エリアゼロ(結晶エリア)~
一先ず私とレティはライズを連れてちょっとOHANASHIする為に皆と離れ場所まで移動する。
ボタンともOHANASHIはしておきたいけどまずはライズからよ。
「それで?何か弁明はあるかしら?」
「むぅぅぅううう。」
「…………いや、その……。」
理不尽なのは百も承知だけどそれはそれ、これはこれよ。
緊急時とはいえボタンの胸を揉んでお尻も掴んでいたのだもの。
いくらラッキースケベでも許せないものもあるわ。
レティもライズに対して文句があるみたいで頬を膨らませて怒っている。
「いくら緊急時とは言えどもう少し抱き抱える場所くらいはちゃんと選ぶだけの余裕があるはずよね?」
「ライズ君のえっち……。」
「それは……その通りでしたはい。」
「それで?弁明はあるのかしら?」
「…………全面的に俺が悪かったです。」
「よろしい。」
その後しばらくの間ライズに対して説教をしているとガルバダオラから呼び出される。
私としてはまだOHANASHIしたりないけどまた後でやれば良いわね。
「痴話喧嘩は終わったか?」
「(まだ)そんなんじゃ無いわよ。
それはそれとしてボタン?」
「うっ……な、何?」
「貴女にも後で話があるわ。
色々と終わったらじっくり話しましょ?」
「…………はい。」
ボタンは肩をガックリと落としながらそう呟く。
「話は終わったな?ならば次は貴様の番だ。」
そう言われて私はガルバダオラに首根っこを噛まれて連れていかれる。
あ、これ色々と吐かないとダメな奴ね。
「この辺で良いだろう。
…………貴様には聞きたいことがたっぶりとあるから覚悟しておけ。」
「はい……。」
そうしてガルバダオラとのOHANASHIは1時間程続いた。
疑問を解消するとまたそれについて次の疑問が浮かび上がりハッキリ言って終わる気がしなかった。
ガルバダオラから聞かれた事はやっぱり私の正体と何故ガルバダオラの動きが分かったのか……そしてそれぞれ答えた際に私の転生前の世界の事、さらにモンハン世界についてどれだけ知っているのか等かなり質問責めを受けた。
「まだまだ貴様には聞きたいことが山ほどあるが今はこれくらいにしておこう。
あやつの使命が終わったらもう一度ここに来い。」
「はい……。」
逃げようとしたら……絶対に追いかけてニフラム食らわせてくるんだろうなぁ……。
私は若干疲れた状態でトボトボと皆の所へ戻っていく。
「ヴィオ姉大丈夫……?」
「またずいぶんと話長かったなぁ。」
「その……御愁傷様。」
「…………。」
アオキさんの無言とボタンの言葉が地味に私に突き刺さる。
だけどすぐに私達はガルバダオラの方へと向き直った。
「貴様らには試練に対抗するだけの実力があると俺は認めよう。
貴様らが立ち向かうべき脅威はこの下にいる。
古の時代に存在そのものを触れてはならぬ禁忌の現象と定められし龍達によって滅ぼされた文明の黒歴史。
生命の冒涜によって生まれ、愚かな人の手を離れた竜機兵には生半可な実力では近付くことすらままならん。
それでも貴様らは奴に挑むか?」
確かに竜機兵の存在は下手な古龍すらも圧倒しかねない……だけど禁忌以上というわけではない。
私達はこれまでに禁忌とまでは行かなくともその一歩手前に行きかねないような存在達をここで目にしてきた。
なら答えなんて一つしか無いわよ。
「挑みます。」
「あぁ、それにペパーの両親に関しても知りたいしな。」
「皆がいればそう簡単にはやられない!」
「う、うちだって……!」
「どれだけつよつよちゃんだって俺達とマフィティフならやってやれないことはないぜ!」
「ワクワク……ソワソワ……。」
「…………。」
するとガルバダオラの鋭い目線がネモとアオキさんに少し向けられる。
「約二名不安しかないがまぁ良かろう。
ならば行くが良い、貴様らの信じる仲間と共に。」
「「「「「はい!」」」」」
「ワクワク……ソワソワ……。」
「…………」
この瞬間アオキさんとネモに対してこの二人以外の全員のジト目が一斉に向かっていく。
いつも通りなのはそれはそれで良いのだけど時と場所を考えてほしいわね。
私達はガルバダオラのいた場所を後にしてパルデアの大穴の中央に大きく空いている岩とテラスタル結晶に覆われた深層へと進んでいく。
中にはキラフロルやキョジオーンと言ったポケモンの他にムウマやプリンに良く似たポケモンやデリバードやサザンドラのような形をした機械のようなポケモンがいる。
そしてその奥には私達がロースト砂漠で戦って捕まえたテツノワダチにイダイナキバが複数存在していた。
「あ、あった!最後の観測ユニット!」
レティの声に反応して私達はあの子が指差す方を見ると確かに観測ユニットがあった。
ただ明らかその観測ユニットはかなりの破損している上に一部がテラスタル結晶に飲まれている。
「一体何が……。」
「一度調べてみるしかねぇよな……。」
「ついでにゆっくり出来るのもここが最後だろうししっかりと準備もしておこう。」
「そうね……。」
ただ私はどうしても嫌な予感がしてならない。
いや、この深層に来てから妙な気配をずっと感じ続けていた。
何事もなければ良いのだけど……。