ライズ視点
~エリアゼロ(深層)~
ぐっ……うう……。」
「あ、気が付いた!」
「ライズ、大丈夫?」
「あ、あぁ……今は平気だ。」
どうやら俺はあの妙な声が頭に響いた後気を失ってしまっていたらしい。
ここは……第四観測ユニットのベッドに寝かされていたらしい。
「一体どうしたのよ?何があったの?」
「……あの地響きの後凄まじい量の声が頭に響いたんだ。
テレパシーとかそういう類いのものじゃないんだが頭に直接響くような声が何重にも響いてきて耐えきれなくなったらしい……俺はどれだけ気を失ってた?」
「せいぜい数分よ、それでも気を失って今のだからもう少しゆっくりしてなさい。」
「いや、大丈夫だ。
身体事態は問題ない、先を急ごう。」
俺はベッドに寝かされていた身体を起こす。
脳への負荷で気絶した割には思ったよりも体調ほ悪くない。
これなら問題はなさそうだ。
レティや、ヴィオ達が心配そうに見てくるが俺はそのまま出発の準備を続ける。
「おいおい、倒れたんだから無理すんなって。」
「あんま心配しなくても大丈夫だ。
ただ……おそらくもう竜機兵が目覚めかけてる。
いい加減向かわないと勝手に暴れてもおかしくないぞ。」
「は?おいおいどう言うことだよ?」
「…………俺が気絶したのは竜機兵からの声を……いや、竜機兵の材料にされたモンスター達の声を聞いたからだ。
まさか材料にされてなお意識が残ってるとは思わなかった。
まるでゴーストタイプのような感じだ……。」
材料にされたって事は少なくとも一度は死んでいるはずだ。
だがそのモンスター達の意識がまだ残っているというのは普通に考えれはあり得ない。
なら考えられるのは残っていたのは意識ではなく魂や怨念といった類いのものであり、それが解け合っていると考えるのが妥当だろう。
「そうなると竜機兵ってのはゴーストタイプ?竜ってつくくらいだしドラゴンタイプもありそうだけど……。」
確かにそっちの線も考えられるんだがな……。
「俺は案外ノーマル単体、もしくはドラゴン単体、又はノーマル、ドラゴンの複合だと思う。」
「その心は?」
「単純に全く同じコンセプトで生まれたポケモンを知ってるんだよ……何匹めのポケモンを無理矢理融合させて人工的に作られたポケモンをな。
そいつは結局進化して全てのタイプのポケモンの特徴を兼ね備えたがノーマル単タイプになっていて特性でタイプ変更が出来るようになっていたんだ。
今回もそれと似たようなタイプだろう。」
「あぁ……やっぱりタイプ・ヌルとシルヴァディの件も知ってるのね。」
「タイプ・ヌル?シルヴァディ?」
「ヴィオ……それ外であまり口にしない方か良いぞ、アイツは今表の大会にも出したりしてはいるが経緯だとかその辺は全て箝口令が敷かれてるからな。」
するとヴィオは「うげっ」とでも言いたそうな表情になる。
と言うより財団関連やUB関連はその殆どが口止めされてるからな……ガラルの一件も結構秘密が多い。
「色々と終わったら一旦何を知ってるか色々と聞かせてくれ、そのなかで箝口令が敷かれてるのは伝えるから。」
「わかったわ……。」
俺は一旦準備を終えたのでそのまま進み始める。
するとまたボールから勝手にガーグァが飛び出してきた。
「…………グァ。」
やはり何かに操られてるように見えるな……。
エスパータイプ特有の青いオーラがあるし目が虚ろだ。
するとガーグァはまた何かに導かれるように浮遊し始めて移動していく。
「??」
「とりあえず一旦ついていきましょ、この件と無関係だとは思えないわ。」
「あぁ。」
俺たちは一旦ガーグァの後を追うことにした。
ガーグァは俺達が歩くのと同じ程度のペースでゆっくりと移動しており、途中何度かパラドックスポケモン達が襲ってきたが全て共通してガーグァに恐怖を覚えたかのような様子で逃げていった。
一体ガーグァは何と繋がったんだ?
それに加えて荷車に乗せている虹色に光るタマゴ……これの放つ光が少しずつ強くなっている気がする。
まさかだがガーグァを導いているのはこのタマゴなのか?
いや……タマゴの状態でそんなことが出来るとは到底思えない。
タマゴも何かと共鳴していると考える方が自然なのだろう。
しばらくガーグァに着いていくとやがてエリアゼロの最深部であるゼロラボの前にまで到着した。
「ここが……エリアゼロの最深部か!?」
「綺麗ー!財宝伝説確かめちゃう!?」
「あれって教科書に書いてるだけっしょ。」
するとガーグァはボールへと戻っていく。
そして……。
『貴方の♪テレビに♪時価ネットタ○カ~♪
み・ん・な・の・欲の共♪』
「もしもし?」
「「「「「いやちょっとまって何今の!?」」」」」
アオキさん以外の全員からヴィオに対して総ツッコミが入った。
時価ネットタナ○ってなんだよ……そんなのこっちのテレビで聞いたことねぇぞ?
俺たちは若干変な空気のままゼロラボの前で博士達と通話をすることになった。