未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と兵器の力

 

 

ライズ視点

 

 

〜ゼロラボ(タイムマシンの間)〜

 

 

「効き目が悪くなっている?」

 

竜騎兵に対して『シャドークロー』と『ドラゴンクロー』を合わせ技の威力が落ちている……いやまるで耐性を得始めてるように見える。

 

竜騎兵をよく見てみると攻撃を当てる度に何やら表面の機械部分と竜の素材から作られた外殻が若干変化しているようにも見える。

 

恐らく体内の属性エネルギーのバランスを変化させて耐性を変えているのだろう。

 

『パターン解析完了、反撃ヲ開始シマス。』

 

パターン解析……!

 

「ネクロム!一端全力で上に上がれ!」

「ッ!クロロマ!」

 

俺はかなり嫌な予感がしたので今まで回避に使わなかった上方向へとネクロムを退避させる。

 

すると竜騎兵の全身の金属パーツから何やら避雷針にも似たようなパーツが飛び出して龍属性の雷を全身から放出し、横方向へと拡散させていた。

 

同じように下がらせたり回転しながら回避させようとしたら確実に直撃をもらっていただろう。

 

だが想定が甘かった、竜騎兵の背中の金属パーツから今度は柱のようなパーツがせり出してくるとそこに内臓されていたいくつものミサイルがネクロムへと飛んでくる。

 

流石にあれはまずい。

 

「常に移動しながら『フォトンゲイザー』で迎撃しろ!」

「クロロロロロッ!」

 

ネクロムは動きを悟られぬように常に様々な方向へと移動しながら後ろを追ってきているミサイルへと『フォトンゲイザー』を当てていく。

 

だがいくつかのミサイルは迎撃のタイミングでいきなり方向転換を始めたせいで思ったよりも迎撃か上手くいっていない。

 

『フォトンゲイザー』にぶつかったミサイルは爆破して近くにあったミサイルも誘爆で破壊してはいるが数が余りにも多すぎる。

 

しかも竜騎兵は口の部分にある砲門に何やらエネルギーを溜め始めているせいでこっちも放置することは出来ない。

 

「ネクロム!竜騎兵の頭上に移動してミサイルごと竜騎兵を『フォトンゲイザー』で迎撃しろ!」

「クロロ!」

 

ネクロムは俺の指示で竜騎兵の頭上へと移動してさらに高度を稼ぐ為に上昇する。

 

「クロロロロマァァァァァアアアアア!!!!!」

 

ある程度高度を稼いだあとネクロムは『フォトンゲイザー』を放って光の雨を降り注がせる。

 

ネクロムはどうやら先程までのミサイルの回避を警戒していたようで下方向への迎撃だけではなく拡散させる事で回避しようとしても当たるように調整しているようだ。

 

さらに外した光の雨もネクロムのサイコパワーで軌道を変えて全て竜騎兵の頭部へと直撃して……なっ!?

 

「クロロッ!?」

 

ミサイルは全て迎撃出来たが肝心の竜騎兵には傷一つ付いていなかった。

 

だがあくタイプへと自分のタイプが変更されたような感じでもない。

竜騎兵から解析出来るタイプエネルギーは変わらずドラゴン、ほのお、みず、こおり、でんきの5種類だ。

 

「エネルギーバリアか……!」

 

かなり見えにくいが竜騎兵の表面に薄っすらとした膜のようなものが張り巡らされていた。

 

まるでテラレイドで出てくる強力なテラスタル個体が発生させるバリアフィールドのようだ。

 

どんどん効き目が薄くなっていたのはこれが原因だったか。

 

俺は対抗策としてテラスタルオーブを取り出してエネルギーを貯めようとする。

しかしテラスタルオーブを何度起動してもエネルギーは吸収されなかった。

 

「溜まらない……!まさかこの空間全てのテラスタルエネルギーが吸収されているのか!?」

『主砲、発射準備完了。』

「まずっ!?ネクロム!『プリズムレーザー』!!」

「クロロロロロロロロロ!!!!」

「ーーーーーーーッ!!!」

 

竜騎兵が悲鳴や金属が軋むような声にならない声を上げながら口から膨大なドラゴンエネルギーが凝縮されたレーザーを放つ。

 

「クロロ……!リノッ!?」

 

途中まで拮抗していた『プリズムレーザー』だったが竜騎兵の主砲の出力があまりにも常軌を逸しており、ネクロムの最大技ですら押し負けてしまい、直撃をもらってしまう。

 

「ぐあっ!?ぁぁぁあああ!?」

 

Zリングを介してネクロムの感じている痛みが俺にもフィードバックされる。

 

ウルトラネクロZには俺の全力の生命力が注ぎ込まれている、それゆえにウルトラバーストで俺とZリングから力を吸い上げているネクロムと俺は感覚が少しとはいえ繋がっていた。

 

だがその僅かなつながりからも尋常じゃない痛みが伝わってくる。

 

この攻撃は明らかにダメージを与えて倒す事よりも痛めつけて動けなくするのが目的のものだ。

 

恐らく竜騎兵を使って他のモンスターの捕縛及び実験も行われていたのだろう。

 

文明が滅ぼされる訳だ……あまりにもこれは酷すぎる。

 

俺はネクロムから凄まじい痛みが帰ってきた事でより感覚が鋭くなり、深くネクロムと繋がり始めた。

 

まるであの時の……ネモとの戦いの時のように。

 

すると俺とネクロムの感覚が完全に一致し、思考までも共有されるかのような感覚に身を包まれる。

 

「「ウォォォォォォォォォオオオオオオ!!!!!(クロロロマァァァァァアアアアアアア!!!!!)」」

 

ネクロムは強い光を放ちながら姿を変化させ始め、俺は全身の血が沸騰するような妙な感覚と耳に違和感が現れるが今はそんな事はどうでもいい。

 

竜騎兵を倒して助ける!!

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