未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年とキズナへんげ

 

 

ライズ視点

 

 

〜ゼロラボ(タイムマシンの間)〜

 

 

俺とネクロムの意思が完全に一致した瞬間ネクロムの姿が一機に変わり始める。

 

胴体は日蝕ネクロズマのような四つ足……しかも特徴的だった大型の足が四本に増えてそれが脚の役割になっている。

 

さらにウルトラネクロズマの翼はそのまま背中の辺りで浮いており、首が少し長くなってまるで古龍のような姿へと変化する。

 

本当なら調べたい所だが今はそんな暇はない。

 

俺はネクロムと動きをシンクロさせ、引っ掻くような動作をするとネクロムも全く同じ動作で竜騎兵へと引っ掻く動作をし、爪による斬撃を飛ばした。

 

飛ばされた斬撃は竜騎兵の装甲をいとも容易く切り裂いた。

 

なんだコレは……身体の底から力がいくらでも湧いてくるような感覚だ。

 

それにネクロムと俺との境界線が曖昧になってまるで混ざり合っているようだ。

 

俺はネクロムから共感覚を利用して送られてくるイメージでネクロムがどうやって技を使っているのかが手に取るように分かる。

 

『バ……バカナ!ナンダソレハ!?』

 

防衛プログラムも俺達の変わり様にかなり混乱しているようだ。

 

竜騎兵はまだ装甲内部にミサイルを隠し持っていたのか先程放った物よりも大量のミサイルを発射してこちらへとホーミングさせてくる。

 

俺はネクロムから送られたイメージに自分が持っている微量のサイコパワーをシンクロさせる感覚で『フォトンゲイザー』を放つ。

 

かなり脳への負担がキツイがこの状態なら『フォトンゲイザー』の光をサイコパワーで無理矢理捻じ曲げることが可能になった。

 

ネクロム側のサポートもあり、俺達の『フォトンゲイザー』は全てのミサイルを撃ち貫き、そのまま竜騎兵の砲台を破壊していく。

 

どうやら竜騎兵の攻撃はその殆どか金属パーツや外付け武装が中心となっているようでそこさえ破壊してしまえば攻撃を封じる事は容易そうだ。

 

「クロロロロマ!」

『ルナァァァァァァラ!!』

 

っ!

 

お前(・・)も手伝ってくれるんだな……。」

 

俺はネクロムの中から感じる事のできるもう一つの意思を感じ取り、ずっと一緒に育ってきたもう一匹の相棒ともリンクする。

 

ネクロムの額にはまるで宇宙が覗き込めるような不思議な模様の部位が現れ、ルナアーラ(・・・・・)の翼が新たに追加される。

 

その瞬間『シャドークロー』が変化したのが分かったがこの状況ならかなり心強い。

 

俺達はサイコパワーを全開にして竜騎兵の残された兵器部分を確認する。

 

「まだミサイルが残ってるのか……。」

 

結果としてわかったのは残されたミサイルハッチが6つ、内蔵式の砲台が4つ、尻尾のブレード部の根本に内蔵されている機関銃が一対、口部の主砲が一つだった。

 

コレだけ全身を兵器化しているとなるとそれだけのエネルギーは何処から賄っているのかと思ったが核となる部分に様々かエネルギーがごちゃ混ぜになった状態で貯められている。

 

ルナアーラのゴーストタイプとしての感覚がそこに大量の魂が閉じ込められている事を伝えてくる。

 

「そこにいるんだな。」

 

他の部位や生体パーツからは生命の気配や魂は感じ取れず、恐らくだがモンスター達の心臓部や力の核となる部位を何十も使ってこの核を形成しているのだろう。

 

中にはもう擦り切れて消えてしまいそうな魂もある。

 

コレだけの魂が残っているって事はそれだけ惨い方法で殺され、恨みや憎しみ、無念が残っているのだろう。

 

攻撃からは感じられないがその核からは膨大なゴーストタイプのエネルギーが感じ取れた。

 

恐らく竜騎兵から核を切り離しさえすればこの魂達も永遠に続くような苦しみから開放することが出来るだろう。

 

俺達はひとまず苦しめる要因の一つである兵器類から先に無力化することにした。

 

「『フォトンゲイザー』……『シャドーレイ』!」

 

俺達はサイコパワーで収束した光を放ち、底から生まれる影からエネルギーを得て『フォトンゲイザー』と同じく無数に拡散させた『シャドーレイ』を放つ。

 

光と影、本来交わり合わないはずの2つを俺達が共通して持っているサイコパワーをシンクロさせる事でより合わせ、より強力な混沌のエネルギーを放つ。

 

「『カオスゲイザー』ァァァァァァアアアアア!!!!」

 

俺達はその混沌の全てを別々で操作して兵器部分のみをピンポイントで攻撃する。

 

「グルォォォォォォォォオオオオ!?!?!?」

『ア、アリエナイ!異界ノ力ガ!我々ガ呼ビ出シタ最強ノ存在ガ!?』

「生命を冒涜するような物は力じゃない!俺達は明日を生きる為に他の命を使っているんだ!

生命の尊さを踏みにじるような力はただの暴力だ!

そんなものに頼れば俺達人間はいずれ取り返しのつかない間違いを起こすんだよ!!」

 

俺達は『ドラゴンクロー』を発生させて竜騎兵へと突っ込む。

 

俺の中にある竜人としての血が共鳴しているのか体が燃えるように熱い。

 

俺達は竜騎兵の体内を切り進み、コアとなる動力炉を見つけ出した。

 

「さっさと……!開放しやがれぇぇぇぇぇぇえええええ!!!」

 

俺達はその動力炉を掴み、体外へと引き抜いた。

 

「ガァァァァァァ…………。」

 

竜騎兵は引き抜いた瞬間目に宿っていた機械的な光が無くなり、その場に倒れてバラバラになっていった。

 

どうやら元々かなり劣化していたのをテラスタルのエネルギーや動力炉から取り出したエネルギーで無理矢理繋ぎ止めていただけのようだ。

 

「「バ、バカナァァァァァァァアアアアアア!?!?!?」」

 

どうやら向こうも決着が付いたらしい。

 

 

俺達は元の姿へと戻り、その場に倒れ込んだ。

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