未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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紅と紫の少女のポケモンバトル

 

 

~コサジタウン~『ネモ家前』

 

 

まず私達はニャオハに注目する。

ニャオハは顔を洗っており、とても可愛らしい

 

「はにゃ?」

「この子はくさタイプのニャオハ!

生い茂る植物の力でどんな水でも吸いとるよ!」

 

今度はクワッスが軽くカッコつける。

 

「ワップス」

「その子はみずタイプのクワッス!

静かだけど強い水流はどんな炎もかき消すよ!」

 

最終的にホゲータにも皆が注目したんだけどホゲータはなんか首を傾げてる。

ちょっと可愛い……

 

「ホゲゲ?」

「こっちはほのおタイプのホゲータ!

熱い火花を散らしてどんな草も焦がしちゃうよ!」

 

「うーん、悩ましいなぁ…………」

「私は………この子にします」

 

するとヴィオ姉がホゲータを抱き抱える

 

「ホゲ?」

「レティと同じ色をしているんだもの。

それに可愛らしいし」

「ほのおタイプのホゲータさんですね。

スカーレットさんはどうしますか?」

 

「うーん……うーーーーーん……」

 

わたしはニャオハとクワッスを交互に見る

 

「ペロペロ……………はにゃ?」

「スワップ!」

 

どっちも可愛いから迷うんだよなぁ……うーーーん

 

「よし決めた!わたしはニャオハにします!」

 

わたしはニャオハを抱えて腕に乗せる

 

「はにゃお!」

 

すると頭を私に擦り寄せてきてすごく可愛い。

癒されるなぁ………それにほんのり花の香りがする。

 

「ニャオハさんもスカーレットさんを気に入ったみたいですね。

初めてのポケモン、大切に育ててください。

ポケモンはモンスターボールという道具に入れるのですよ」

 

校長先生が私とヴィオ姉にこの子達のモンスターボールを渡してくれた。

とりあえず今は戻さずに仕舞っておくことにした。

 

「ヴィオ、レティ……

ニャオハとホゲータを選ぶなんてさ……

すっごく似合ってる!

バランスもいいもんね!」

 

するとネモがいきなり大声で誉めてきた

 

「へ?」

「びっくりした。」

「はにゃ!?」

「ホゲゲ?」

「クワップ……」

 

だけどクワッスだけは選ばれなかったからちょっと落ち込んでる。

ごめんね……

 

「クラベル先生!私も一匹良いですか?」

「クワップ……?」

 

するとネモが落ち込んだクワッスを抱えながら言う

 

「おや?ネモさんは入学時にポケモンを……

そういえば貰っていませんでしたね」

「はい!あのときは育てたいポケモンが別にいたので!

今はレティ達と一緒に新しい子を迎えたいです!」

「ワプル……!」

 

校長先生は笑顔でこれに答える

 

「なんと素敵な心がけですね

ぜひスカーレットさん、バイオレットさんと同じスタートラインから始めてみてください」

 

「やった!

よろしくね!クワッス」

「プルップス!」

「良かったね!クワッス!」

「プルップ!」

 

ネモは改めてこちらに向いてなんか野性味ある笑みを浮かべる……なんか獲物を見る目で見られてるような……

 

「……さてと!

ポケモンも決まったことだしさっそく勝負しなくっちゃ!」

「ェ゛……」

「やっぱりね……」

 

ネモはすっごく楽しみそうな顔をしながら言う。

 

「下のビーチで待ってるから準備出来たらすぐ来てね!」

「えっ!?ちょ!?ネモーー!?」

「……いっちゃった。」

 

ネモはすごい速度で下にあるビーチへと走っていっちゃった。

ってか速いよ!?

すると校長先生が呆れたように言う

 

「ネモさんはポケモン勝負が大好き過ぎますね。

とはいえポケモンとの絆を深める良い機会ですね。

ぜひお相手してみてください」

「わかりました!」

「行きましょうか、ホゲータ」

「ほげ?」

 

するとホゲータは捨てたはずの丸焦げのきのみを口に加えて首を傾げていた……

 

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~コサジタウン~『海岸バトルコート』

 

 

「おーい!こっちだよー!」

 

海岸に向かうとネモが手を大きく振りながら自分の場所を伝えていた。

私達もネモのいるバトルコートに行くとネモがより笑顔になって話し始める

 

「ポケモンと一緒にいれば誰もがポケモントレーナー!

私達ポケモントレーナーはポケモンを戦わせて強くするんだよ!

ヴィオ、レティ!勝負の準備はいい?

「ヴィオ姉、どっちからやる?」

「先に良いわよ。

まずは貴女の戦いをこの子を撫でながら見させて貰うわ。」

「はーい!

いくよ!ニャオハ!」

「はにゃ!!」

 

「やった!待ってました!

今回の私のポケモンは……」

 

すると校長先生がなんか怖い笑顔で降りてきた。

 

「ネモさん?」

「ヒェッ!?」

「お二人は は じ め て の !

……ポケモン勝負ですからね?」

 

ネモは私の所に向いて話を謝り始めた

 

「アハハ……

うっかりいつものポケモン繰り出しちゃうところでした。

ごめんね?レティ。

ええとそれなら……

よし!さっきの子のデビュー戦だ!」

 

私とネモはバトルコートのトレーナーの定位置に移動して校長先生とヴィオ姉はコートの外に出る。

 

「さて改めて……レティ!実りのある勝負をしよっ!

行っておいで!クワッス!」

「クワップル!!」

 

ネモはグローブを直してクワッスのボールを投げる体勢になり、クワッスを繰り出してくる

 

「なら私達も!ニャオハ!」

「はにゃあ!!」

 

「初めてのポケモン勝負!

楽しんで欲しいな!」

「……はい!」

「じゃあ……いくよ!

クワッス!みずでっぽう!」

「クワッ!!」

「はにゃ!?」

 

ネモの指示でクワッスはみずでっぽうを出して私は咄嗟に指示出来ず、ニャオハが直撃してしまう。

 

「ニャオハ!?大丈夫!?」

「プルプルプル……はにゃ!!」

 

ニャオハは体にかかった水を振り落として元気に鳴く

 

「くさタイプはみずタイプに強いからね、これくらいじゃやられないよ!

クワッス!続けてはたく!」

「クワップ!」

「うえぇ!?え、えーと……ニャオハ!近くに来たら引っかいて!」

「はにゃ!……ペシッ」

「クワ!?」

 

するとニャオハははたきに来たクワッスが近付いたのを冷静に見て引っかく。

 

「そうそう!その指示良い感じじゃん!

クワッス!攻撃を下げるよ!鳴き声!」

「クワッ!クワップ!!!!」

「はにゃ!?」

 

うええ!?攻撃をさげられちゃった!?

ええっとここは……あ、そうだ!

 

「ニャオハ!このは!」

「はーーにゃぁぁああ!!」

「クワップルッ!?」

 

ニャオハは葉っぱを出してクワッスを切りつける

みずタイプにはくさタイプが効果抜群!

攻撃がさがっちゃってるから威力はちょっと低いけどこれなら!!

 

「くさはみずに強い!

そうそう!予習はバッチリだね!」

 

するとクワッスは倒れる

あれ?

 

「ん?急所!?

クワッス……ごめんねー、運が悪かったみたい。」

 

な……なんか勝てちゃった……緊張したぁ

 

「は……はにゃ?」

 

するとネモが私の所に来て300円を渡してくれた。

 

「それにしても……へぇー!きみやるね!

初めての勝負で勝っちゃうなんて思ってた以上にすごい!

絶対もっと強くなるよ!」

 

するとネモがまた定位置に行く

ってまさか!?

 

「違う戦法も試したいしもっかい勝負しよーっ!」

 

すると校長先生が呆れた様子で答える

 

「スカーレットさんもニャオハさんも疲れておいでですよ」

「あ、すみません。

興奮しちゃってついつい……

ごめんね、レティ、ニャオハ」

 

「いやいや!気にしてないよ!

またやろう」

「えへへ……

ありがとレティ!」

 

あとヴィオ姉、逃げないで

そんなバトルジャンキーと戦いたくないという様子で逃げる準備しないで……

 

「ヴィオもやるー?」

「ギクッ!?」

「ほげ?」

「さっき出会ったばかりなのにもうなかよしさんですね。

ネモさんはチャンピオンとしていろいろ教えてあげてくださいね」

「はーい!」

 

 

 




マグロ「ゲーム本編のバトル基本的に短いから描写に困るんだよなぁ。」
男主人公「そこはどうしようもないだろ。
やられるときは一撃なんだしさ。」
マグロ「そこなんだよなぁ……」

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