未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とエピローグ

 

 

ライズ視点

 

〜ハッコウシティ『ライズの家』〜

 

 

 

エリアゼロから脱出した俺達は一端落ち着いて状況を整理したかった為にゼロゲートとは逆方向にはなるがハッコウシティにある俺の家へと来ていた。

 

「どうだ、ライズ……?」

「やっぱりかなり複雑だな。

そっちのスマホロトムにはギリギリインストール出来るまで無駄を削ぎ落としてはみたが精々思考と受け答えが限界だな、それ以上はスマホロトムじゃスペック不足だ。」

「いや、そんだけやれりゃ十分だ。

ホントありがと。」

 

俺の家にあるPCでバックアップをしたAI博士達のデータなのだが……容量が余りにも大きすぎた。

当然と言えば当然なのだろうが俺は気怠い身体にムチを打ってなんとかペパーのスマホロトムに入れられるまで容量を小さくはしてみたんだが現状AI博士は受け答えと思考のみでスマホロトムへのアクセス権限すら与えられる余裕は無かった。

 

そもそもが俺のスマホロトムでさえ容量を受け止めきれず、手元に合った超大容量USBにデータを移してようやくだったからな

 

一体本人達はどれだけ時代を先駆けしていたんだ?

 

「ーーー!」

「〜〜〜!!!」

「ん?リビングの方がかなり騒がしいな、またナンジャモでも侵入してきたか?」

「ジムリーダーが不法侵入って時点でかなりおかしいだろこの家……。」

 

ペパーからのツッコミはもっともだが事実だからな……。

 

一端ペパーに肩を貸してもらいリビングまで向かうとそこには何故か『でんきショック』がバチバチと弾けているような幻覚が見えるレティとヴィオ、ボタンにシロちゃんの4人だった。

 

ネモは外でポケモン達と性懲りもなくバトルしている。

 

「「「「っ!」」」」 

 

俺がリビングに来た途端全員の視線が俺に集中する。

なんなんだ?

 

するとシロちゃんが俺の下へと歩いてくる。

 

「ねぇライズ、キミは私の与えた試練を無事に乗り越えたみたいだけどどうする?

キミは元の世界にも帰ることが出来る、今の世の中にはライダー達の……乗り手の存在が世間に広まりつつあるから以前ほど雰囲気は悪くないはずだよ?

またオオナズチ達と家族皆で過ごすのも良いんじゃない?」

 

確かにそんな状況なら俺が向こうに戻っても幸せにくらしていけるだろう。

けれど……。

 

「…………確かにそれも良いんだとは思う。

だけどこの世界には俺が世話になった人達が……まだ恩を返しきれていない人達が何人もいる。

それに……違う世界、この世界で異なる成長をしてしまったこいつらは多分向こうの世界だとやっていけるか不安なんだ。

下手したら自然に溶け込めない可能性がある。

 

だから俺はこの世界に残るよ、俺の願いはこいつらの魂を安らかに眠らせてやってほしい……これだけだ。」

 

俺はそう言って竜騎兵の核を取り出した。

こいつらの魂はまだ竜騎兵として取り込まれたままだ、苦しみは取り除けても俺は休ませてやることは出来ない。

それにシロちゃん……いや、ミラルーツは全ての竜の始祖とも言える存在だ、それならば彼女に託すのが自然だろう。

 

「そっか……じゃあこっちにゲートだけ設置しとくね〜!何時でも帰ってきて良いんだよ!」

「え?」

 

そんなポンポン別世界って行き来しても良いものなのか?

 

「大丈夫!私がルールだから!」

 

さらっと心読まないでくれないか?

 

「でもそうだね、ご褒美がたったそれだけってのも味気ないなぁ。」

 

すると今度は俺の身体が浮遊し、勝手にシロちゃんの下へと向かっていく。

あぁうん、力に差がありすぎて何やっても無駄だコレ……。

 

「フフッ。」

「ムッ!?」

「「「あ〜〜〜〜〜!?!?!?!?」」」

 

シロちゃんは妖艶な笑みを浮かべると俺の唇にキスをした。

しかも舌を追加で入れてきて……まてまてまてまて絵面が!?

 

「うふふふっ。」

 

い、一体何を!?

 

「そこの小娘達は対抗する勇気はあるのかな?」

 

するとシロちゃんはヴィオ達に挑発的な態度を取り始め……なんかすごく嫌な予感がする。

 

するとヴィオがこっちに恐ろしいオーラを纏いながらゆっくりとやってくる。

 

「ライズ……!」

「ッ!?ふぐっ!?」

「…………。」

 

今度はヴィオが俺に対してディープキスをしてくる。

 

「お、おま……何を!?」

「ライズ、私は貴方が好き。」

「っ!」

「あの時……ボルンガから守ってもらったのがきっかけだったのかしらね……貴方のことを考えなかった日は無いわ。

私の秘密を知っても受け入れてくれた貴方が好き、馬鹿やっても付き合ってくれる貴方が好き、ポケモン達への研究に熱心な貴方が好き……。」

「ヴィオ……!」

「ヴィオ姉ずるい!!」

 

するとレティが我慢できないとでも言いたげな必死な表情でそう叫ぶ。

 

「私だってライズ君が好き!私はヴィオ姉と違ってあんまり頭が良くないしきっかけだって大したものでもないよ。

でもずっと一緒にいて楽しいライズ君の事が好き!大好き!」

「レティ……。」

「う……うちだって負けない!それに……ライズにはその……あられもない姿を何回も見られてるし……その……責任取ってほしいし……。」

「ボ、ボタン!?」

 

そ、それを言われると否定出来ないがあれは事故だろ!?

 

「抜け駆けなんてさせるかーーー!!!!」

「何窓を蹴破って来やがったナンジャモ!?

つかそれ強化ガラスだぞ!?」

「そんなの知るかぁ!ライズ氏はボクの物なんだい!渡してたまるもんかぁ!」

「テメまた盗聴器仕掛けてたな!?」

「当たり前じゃないか!?」

 

何が当たり前だ!?

 

「お、おいペパー!?」

「ア、ペパー!コッチデバトルシテナイ?」

「アーソウダナタマニハオレモバトルノウデヲミガイテオクカ。」

「二人とも!?」

 

ペパーはベランダに出てネモとニヤつきながらわざとらしくバトルするふりをしている。

 

ま……まて……!?

 

「ライズ……!」

「ライズ君……!」

「ライズ……。」

「ライズ氏……!」

「うふふふっ……!」

 

 

 

 

 

 

 

俺の目の前はまっくらになった。

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