未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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コラボ「Riise An Aftertime」第ニ話

俺達は一旦リビングへと向かってソファーに腰掛けてお茶と茶菓子を出して軽くもてなしてからリオンの用件を聞くことにした。

 

……それはそれとしてナンジャモも正面から普通にくればちゃんともてなすんだがな……。

 

「それで?態々俺のとこに来たって事は多分アナザーポケモン関連だろ?まさかカロスにも出現したのか?」

 

これは例のタイムマシンの事件が終わった後シロちゃんに聞いた話ではあるがそもそもアナザーポケモンは俺に引き寄せられる形でウルトラホールから出てきた個体が大半を占めており、パルデアに出現した個体はどれもタイムマシンによって無理矢理発生させられた時空の歪みに巻き込まれて出現先が大きくズレた個体との事だった。

 

そうなってくるとカロスに出現した個体は必然的に例外……下手したら俺のいた世界とは異なる世界から来たウルトラビーストの一種の可能性もある。

 

とはいえアナザーポケモンもウルトラビーストの一種である事には違いないからどの道俺向けの案件であることは確かだ。

 

するとリオンは改まった態度で俺に頭を下げてくる。

 

「それ"も"あります。ただもう1件こっちで調べてほしいものがありまして……貴方の伝手であれば可能だと思って頼みに来ました。」

 

もう1件……しかも俺の伝手と来たか……少なくともかなり広い範囲を調べて欲しいのは間違いないな。

 

俺の伝手ははっきり言ってしまえばこの世界でもかなりの物だ。

だが解せないのは同じ博士でもプラターヌ博士ではなく俺を選んで頼った事だ。

ただ単に他の博士達との連絡を取り合って探すとかならリオンにはプラターヌ博士の伝手だってある。

そうなるとコイツが頼りたいのは博士側の伝手ではなくパルデア側……それもリーグの人達か。

 

「とりあえず先にそっちから聞こうか。アナザーポケモン関連は手が空いた時にでも十分やれるからな。」

「分かりました。

ライズ博士、以前お会いした時に俺と共にいたハツキを覚えていますか?」

「あぁ、覚えている。

むしろ君が今日こっちに来た時にあの娘も一緒にいると思っていたのだが……もしやなにかあったのか?」

「……はい。

つい数ヶ月前、ハツキが誘拐されまして今は彼女の痕跡を追っていろんな地方を巡っているんです。

今回こっちに寄ったのはアナザーポケモン関連の相談がメインなんですが、貴方の伝手でこの地方に彼女がこの地方に来ていないかを探して欲しいんです。」

 

誘拐……しかもほかの地方まで態々来ているということは少なくともカロスから出ているのは確定と言うことか……

 

するとボタンがイーブイ関連のグッズでめちゃくちゃカスタマイズされたノートパソコンを取り出して顔つきを久々に『カシオペア』としての顔つきへと変えていく。

 

「……そのハツキって娘の特徴と君の知る限りの彼女の個人情報教えてくれる?ウチが裏の方からちょっと追ってみる。」

 

リオンは俺へと視線を向けてくる。

 

「大丈夫だ、ボタンのハッカーとしての実力は折り紙付きでリーグの警備システムすら抜けるレベルだ。

そこは安心してくれていい。」

「……分かりました。」

 

リオンは少し考え込んでからハツキの情報をかなり細かくボタンへと教えていく。

 

そしてボタン凄まじいスピードでノートパソコンを操作し、さらっといくつものハッキングを仕掛けまくってパルデア中から情報を抜き、ほかの地方にもハッキングを仕掛けていった。

 

……あとでオモダカさんに謝っておこう、さすがに今回は人の安否に関わる案件だからな。

始末書で済めばいいんだが……

 

しばらくしてからボタンはノートパソコンを閉じて息をつく。

 

「はぁ……とりあえず終えるだけの情報は追ったけど少なくともネット関連で追える情報は全てダミーだった。

この辺の情報の信頼度は完全にゼロと見て間違いないかな。」

 

大量のダミーと来たか……だが逆に言えばそれはそれで情報を絞れる事になる。

 

「つまり誘拐犯はネットや監視カメラのある場所から完全に遮断した場所にいると?」

「その可能性が高いと思う。そのなかでもカロスから比較的向かいやすい候補をいくつか絞って君のスマホロトムに送っといた。」

「っ!?いつの間に……!」

 

リオンはスマホロトムのメールから大量のデータを受信させられているのに気付く。

 

ボタンからすればこの程度のハッキングは楽だろうからな。

 

そして俺のスマホロトムにも通知が来た。

 

メールの差出人はオモダカさん。

そして内容は……

 

『あとでお話を聞かせてもらいますね?』

 

…………覚悟しとくかぁ

 

「俺の方からもあとでリーグに伝えておこう。

とはいえパルデアは狭い地方で人同士の情報の伝わる速さはかなり速い、誰かしら怪しいやつがいればすぐに噂が広がる。

だからおそらくこの地方での成果はそこまで期待出来ないと思ってもらっていい。」

「そうですか……色々とありがとう御座います。」

 

リオンは改めて頭を下げるがこちらとしてもあまり力になってやれそうに無いのが歯痒いところだ。

おそらくリオンの事だからプラターヌ博士には既に相談済みなのだろう。

 

あとの問題は本題のアナザーポケモンか……一体何が出てくるのやら。

 

そして俺はカロスということで嫌な予感を感じる。

 

 

 

 

 

ミアレのあれが原因じゃないよな……???

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