未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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ちょっと投稿時間をずらして仕事終わりの人が多そうな時間帯にしてみました。


コラボ「Riise An Aftertime」第五話

 

 

「グォァァァァァァアアアアアア!!!!」

 

ジョーが緑の鱗に包まれて普段は透ける程度にしか見えない赤い筋肉を膨らませて力強く咆哮する。

さらに口からは大量の龍属性エネルギーが流れ出ており、かなりの力強さを感じさせる。

 

「ッ!?フォルムチェンジ!?」

 

厳密にはフォルムチェンジとは違うんだがな……まぁ大きく姿が変わることに違いはないか。

 

「この状態のジョーは身体のリミッターが外れているから下手に攻撃を受ければ一撃だぞ。

ジョー!『ドラゴンブラスター』!!」

「グルォォォァァァアアアアアアア!!!!!」

 

先程放ったものよりも圧倒的に威力も攻撃範囲も広がった『ドラゴンブラスター』がメル・ゼナへと襲いかかる。

 

「っ!?上に飛んで避けろ!!」

「キュルルオォォオッ!!ッ!?」

 

完全に直撃こそしなかったがジョーの放った『ドラゴンブラスター』はメル・ゼナの尻尾にかすり、大ダメージを与えていく。

 

龍属性エネルギーはかなり特殊で一度当たれば相手に纏わりつくように吸い付いてダメージを与えていく。

 

そして龍属性を受けすぎた古龍種は自身の能力を大きく制限されていく性質がある。

 

……だがこのメル・ゼナはそれらしい特殊能力を見せていないんだよな……キュリアによる吸血も能力ではない……むしろ吸血させて得たエネルギーをなにに使うんだ……?

 

少し嫌な予感がしてきたな。

 

「メル・ゼナ!『メタルブレード』!!」

「キュルォォォオオ!!」

 

メル・ゼナが尻尾を地面に叩きつけてから神速の突きを放ってくる。

流石の速さに俺も指示が間に合わずジョーへと攻撃が直撃していくがどうやら急所に当たったようでジョーが大きく怯んだ。

 

たまたまって訳ではなさそうだな……おそらく確定急所攻撃か。

 

「もう一度だ!!」

「キュルォォォォォオオオ!!!」

「ジョー!被弾覚悟で『くらいつく』!!」

「グゥゥゥウッ!?!?ォォォォォオオオオオオ!!!」

「キュルァァァッ!?!?」

「なっ!?メル・ゼナ!?」

 

ジョーは持ち前のタフネスを生かしてなんとか攻撃を耐えつつメル・ゼナの尻尾へと『くらいつく』で噛み付いて振り回していく。メルゼナは空に羽ばたいて地面への直撃を避けようとするがジョーの圧倒的パワーによっていとも容易く叩きつけられた。

 

「なんてパワーだ……!メル・ゼナ!噛み付いて直接エネルギーを吸い取るんだ!!」

「キュルォォォオオ!!」

「グルォォォァァァアアアアアアア!!!」

 

ジョーは背中の筋肉を噛まれ身体をひっくり返してメル・ゼナを体重で押しつぶすように地面へと押し付けていく。

 

だがどうやら血液とは違うエネルギーが吸い取られているのかメル・ゼナがどんどん押し返し始めてきた。

 

「『血氣活性』(けっきかくせい)!!!」

「キュルォォォオオオオオオオオ!!!!!!」

 

メル・ゼナの首元に張り付いたキュリアが紅色に妖しく発光し始め、メルゼナの白く美しい甲殻や鱗が一瞬で真っ黒に染まり、赤と黒の対比が美しい夜をイメージさせる姿へと変貌した。

さらに尻尾の三叉に別れた部分中に複数のキュリアが群がって紅色の玉を形成しており、先程の姿に比べてかなりの力強さを感じさせる。

 

メル・ゼナの咆哮と共に発生した衝撃波によりジョーは吹き飛ばされて『くらいつく』が解除されていく。

 

しかしよく見るとメル・ゼナの息遣いがかなり荒くなっており、メル・ゼナ自体にも大きく負担がかかっている状態なのがよくわかる。

 

ジョーの特性《グラトニーラース》による怒り時の姿に近い短期決戦用の姿なのだろう。

 

「メル・ゼナ!『血剣』(ケッケン)!!」

「キュルォォォオオ!!!」

「グルァァッ!?」

 

メル・ゼナが黒い煙を発生させると同時にあたかも瞬間移動したかのように見えるほど高速で動いてジョーの目の前に現れてその翼の先端の爪で切り裂いた。

 

どうやらこのポケモンは身体能力に特化したフィジカルタイプのようだ。

 

さらに攻撃を受けたジョーは何やら脱力しているのか背中の膨れ上がった筋肉が少し衰えている。

 

どうやら力を奪う能力もあるらしい。

 

スタミナが少ないかわりに圧倒的なパワーとタフネスで他を圧倒するジョーに対してスタミナと体力の消耗が激しいかわりに相手の力を奪って回復をするメル・ゼナ……方向性は違うがタイプも強さも似た方向性のポケモンか……

 

ここまで来るとなりふり構っていられないな……

 

「ジョー、全力を出すぞ……『げきりん』だ!!」

「ッッッ!!!!グルォォォァァァアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」

 

ジョーが赤黒いオーラを吹き出させてながら先程よりも更に筋肉を大きく膨張させて口から溢れ出した龍属性エネルギーが顔すらも覆い尽くしてジョーの赤い瞳が妖しく光っている。

 

ヴィオ曰く『怒り喰らうイビルジョー』と呼ばれるイビルジョーの暴走状態の姿らしい。

 

俺との訓練で正気を失うなんてことはなくなっているがスタミナの消耗が激しすぎるからこっちはもう殆ど余裕はない状態だ。

 

これでどこまで相手出来るか楽しみだな……!

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