未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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先週は体調不良で投稿お休みしてしまいすみませんでした。


コラボ「Riise An Aftertime」第六話

 

 

「グルルルォォォォォォオオオオオオオ!!!!!」

 

ジョーの咆哮が周囲一帯に響き渡り、もはや風圧による衝撃波すら発生させている。

記憶にあるティガレックスの咆哮ほどではないとはいえ凄まじい咆哮だ。

 

ジョーは背中を真っ赤に染まったと錯覚するほど筋肉をパンパンに膨らませており、傷跡が大きく開いて模様のように赤く光っている。

あくまでも開いているのは傷跡であってその下の皮膚や筋肉なんかはちゃんと治っていて無傷らしいので大丈夫なのだが毎度これを見ると心配になってしまうな。

 

そしてリオンは冷や汗をかきながらもまだ闘志は燃え尽きるどころかむしろ燃え盛るほどに滾っていた。

 

リオンは懐から大切そうにペンデュラムのネックレスを取り出す。

 

「なっ!?」

「あれって!?」

 

ヴィオ達が反応したのも無理はない。よく見るとそこにはキーストーンが埋め込まれており、それに呼応してかメル・ゼナの胸元のキュリアによって隠れていた首飾りからほのかに光が感じられる。

 

古龍のアナザーポケモンによるメガシンカ……これは相当ヤバそうだな……!

 

リオンはペンデュラムのキーストーンの埋め込まれた部分を握りしめる。

 

「轟かせるは我が魂の如き剣!メガシンカ!」

「キュルォォォォォオオオオオオ!!!!」

 

メル・ゼナのメガストーンとリオンのキーストーンがお互いに光を放って繋がり合い、メル・ゼナの姿を変えていく。

だがメル・ゼナは大きく姿が変わるといった訳ではなく、輪郭はそのままだが、その全身がより黒く…、そしてまるで血のように深紅に染まり、深紅の部分が妖しく光り始める。そして無数のキュリアが全身に寄生して力を送り込んでいるのか制御そのものは出来ているようだが明らかにポケモンに負担がかかるタイプのメガシンカをしており、一種の暴走状態にも見えた。

 

「原初を刻むメル・ゼナ……!」

 

原初……ヴィオが言っていたキュリアと共生する前の状態か……つまりあの姿を克服して適応したのが普段の姿であり、メガボーマンダと同じような先祖返りに近いメガシンカなわけか!

 

「あぁ、ライズ君……言っておくけどこの子はこっちのほうが圧倒的に強いからね?」

 

正直シロちゃんに言われずとも肌で感じるこの圧倒的存在感に気圧されそうだ。下手な伝説のポケモンよりも圧倒的過ぎるほどのプレッシャーを感じる。

 

「メル・ゼナ、その姿は負担がかかり過ぎる、時間をかけずに全力を出し切るぞ。」

「キュルルルォォォォォォォオオオオ!!!!!!」

「メル・ゼナ!『血剣』!!」

「キュルルォォォォオオオオオオ!!!!」

「ジョー!反応できそうになければ受け止めろ!」

「グルルルォォォォォォオオオオオオオ!!!!」

 

メル・ゼナがまるで剣でも振るうように翼による刺突からの横へ薙ぎ払う何度も激しく剣戟を繰り返していき、今度は瞬間移動のように高速で移動し、今度は尻尾を叩きつけてからの神速の突きを繰り返していく。

 

ジョーは緩急をつけた高速の連撃を受け止めきれず、何発も身体に直撃するがまだまだ耐えられそうだ。

 

元々ジョーはメル・ゼナとの戦いで受けた状態異常によって生命力の奪い合いになっており、受けるダメージも大きいが高いタフネスを生かして相手へ大ダメージを与えるジョーは大きく体力を回復出来ていた為先程までは余裕があった。

 

だが先程から弱点の攻撃を受け続けて反撃する隙すらもない状態ではダメージを与えて回復するのは難しい。

 

ただでさえジョーの『げきりん』は特別消耗しやすいのもあり、このままだと不味そうだ。 

そしてまたしても瞬間移動の如く一瞬で距離を取ったメル・ゼナは今度は上空から身体を折り畳み、錐揉み回転しながら高速で突撃してくる。

 

「ジョー!!上だぁぁぁぁああああ!!!」

「グルルルォォォォォォオオオオオオオ!!!!!!」

 

 

ジョーは咆哮を上げながら飛び上がり、メル・ゼナへとのしかかるが一気に壁まで吹き飛ばされた。

 

その代わりにメル・ゼナは地面へと叩き落とされかなりのダメージを負っていた様子だったが、ゆっくりとだが苦しみながら起き上がる。対するジョーは……

 

「ぐるるるぉぉぉおおお〜〜」

 

すっかり目を回して姿ももとに戻っていた。

気絶状態……完敗だな。

 

「しょ、勝者リオン君!!」

「キュルルルルォォォォオオオオオ!!!!!」

 

メル・ゼナが勝利の咆哮をあげてメガシンカを解除していくが、余程キツかったのかすぐにバタンと倒れ込んだ。

 

「メル・ゼナ!……よく頑張った……!」

「ジョー、お疲れ様、飯食うか?」

「ぐきゅるるるるるるるるぉぉぉおおおおおおお!!!!」

「……腹の音で返事するのかい」

 

ジョーは飯にするかと聞いた瞬間に口を大きく開けて俺に向け、カビゴン顔負けの怒号を腹から鳴らした。

……なんなら咆哮より大きくないかこれ?

 

「ぷっ……」

「「「あはははははは!!!」」」

 

俺達はジョーの様子におかしくなり、思わず笑い合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談だがリオンがジョーにあげたカビゴン用ポケモンフーズ超超超超超超カロリー大盛りペタMAXを一缶丸ごと平らげたのを観た時の表情はかなりドン引きした引きつった笑みだった。

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