未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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思ったより長くなっちまったけどここでセルクルジム編は終わりになります


少年とスクアギル★

 

 

~セルクルタウン~『バトルフィールド』

 

 

「ゲネラァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

まるで戦車のごとき重い甲殻を全身に纏ったむしポケモンが咆哮を放つ

だがそれはこの場にいる者達の戦意を折るどころかより強くしていた

 

「行くぞスクアギル!まずは小手調べだ!『アクアジェット』!」

「クァァァァア!!!」

 

スクアギルは全身に水を纏って空を翔る

頭部にある鋭い角と合わさり、それはひとつの弾丸となってアルセルタスへと襲い掛かる

 

「アルセルタスちゃん!『ぼうぎょしれい』!」

「セルタッ!」

「セルタァァァァアス!!!」

 

カエデの指示によりアルセルタスは『ぼうぎょしれい』を行うが、どこからともなくアルセルタスと同じ色の槍のような頭部をしたむしポケモンが現れてスクアギルの攻撃を防ぐ

 

さらに言えば『ぼうぎょしれい』は本来ビークインにしか使えない技のはずなのだが、どうやらアルセルタスにも使えるらしい

 

「カエデさん、ひとつ聞きたいんですがそのポケモンって……」

「うふふ~アルセルタスちゃんの『ぼうぎょしれい』で飛び出してきたオスのアルセルタスちゃんよ」

「はぁっ!?」

 

するとカエデのアルセルタスは駆けつけてきたオスのアルセルタスをその尻尾で掴み、背中に乗せる

 

「少し調べたんだけど特性の効果みたいなのよ~

ドラパルトちゃんの頭にいるドラメシヤちゃんみたいな感じのようなものね~」

「んなアホな……」

「あらあら、ボケッとしてるとあっという間に虫の息よ~?

アルセルタスちゃん!『なげつける』!」

 

「セルッ!」

「セルタッ!?」

「ゲネラァァァァァアアア!!!」

「セルゥゥゥゥウウウ!?!?」

 

今度は尻尾で掴んでオスそのものを投げてきた!?

 

「『アクアジェット』で回避しろ!」

「ギ、ギィル!」

 

スクアギル自体もその異常過ぎる光景に軽く困惑している様子だ

 

そしてスクアギルへと当たらずそのまま飛ばされてきたオスのアルセルタスは地面へと自分の角が突き刺さり、動きを止めていた

 

「セルッ……セルッ……」

 

オスのアルセルタスが泣いてる気がする……

なんというか……すごい不憫で仕方ない……

 

「スクアギル!『かみつく』!」

「クァギルッ!」

 

スクアギルはアルセルタスの尻尾へと『かみつく』が、アルセルタスは全く気にもしていないようだ

 

「かなり硬いな……」

 

『かみつく』でこれだとおそらく『きゅうけつ』はまともに入りそうにない

 

「アルセルタスちゃん!『たたきつける』!」

「セルッ!タッ!」

「ギルッ!」

 

スクアギルはその体の小ささを生かしてなんとか避けることに成功している

 

能力的には初めからフォルムチェンジさせた方が強いのだが、小さい姿の場合的が小さいために攻撃を避けやすく、最初に様子を見ることに適している

だが力がそこまで高くないこの姿のままでは恐らく勝負はつかない……なら!

 

「スクアギル!俺の血を吸え!『きゅうけつ』!」

「クァ!ギィィイル♪」

「うぐっ!?」

「ちょっとライズ君っ!?」

「あらあら!?」

 

スクアギルは俺の血をガンガン吸っていく変わりにその姿をみるみる変えていく

 

スクアギルは何倍もの大きさへと膨れ上がり、アルセルタスへと立ち向かう

 

だが大きく膨れ上がったその体でさえも圧倒的なまでの体格差があるアルセルタスに攻撃が効くのか若干の不安がある

 

「はぐっ……ゴクンッ

あれだけ俺の血を分けたんだ、簡単に負けられねぇよなぁ!スクアギル!」

「ギィィィイルルルル!!」

「行くぞっ!『アイススピナー!』」

「ギルルルル!!」

 

スクアギルはバリスタの槍の如く鋭く尖った頭部を回転させながら氷を纏い、巨大な槍を形成する

ドリルの如く回転しながらアルセルタスへと槍は向かっていく

ついでにライズはさらっと増血剤を飲んでいた

 

「させないわよ~!アルセルタス!『こうげきしれい』!」

「セルタッ!セルッ!」

「セルゥゥゥゥウウウ!!!!」

 

カエデのアルセルタスが放つ『こうげきしれい』によってオスのアルセルタスが地面から刺さった角を抜き、素早く移動してスクアギルの背後からその大きく鋭い鎌を振り下ろそうとする

 

「スクアギル!無茶をやるぞ!そのままの状態をキープしながら『アクアジェット』!」

「ギルッ!?ギ……ギィィィイルルルル!!」

 

本来ポケモンは二つの技を同時に使うと行った芸当をすることはまず不可能とされている

 

まず理由のひとつとして大きくエネルギーを用いる技を同時に制御しようものならばその制御に大きく集中力を削がれ、まともに技を発動出来なくなるからである

 

とある地方の今は失われた技術のひとつに早業という物がある

 

これは力の収束を最低限にすることで素早く次の行動に移る為の技術だ

しかしこれはあくまでも連続使用であって同時ではない為に難易度は全くの別物となる

 

だがライズのポケモンであるスクアギルは普通のポケモンとは違うアナザーポケモンであり、その成長した個体へと付けられる別名は……『千変の化け鮫』

 

己の姿を幾度と変化させながらその場に合った攻撃を行うという種族としての本能が本来無し得ないはずの技の同時発動を可能とした

 

「ドラゴンすら貫き撃破する!いけぇ!『げきりゅうそう』!!」

「スクァァァァギィィィィィイイイル!!!!」

「ッ!?アルセルタスちゃん!『ぼうぎょしれい』!!」

「セルタスッ!セルッ!?」

「ギィィィイルルルル!!」

「ゲネラァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?」

 

龍を貫き撃破する槍

撃龍槍はアルセルタスの分厚い重甲をも貫き致命的なダメージを与えたのだった

 

「ゲネ……ラ……タスッ………」

『アルセルタス戦闘不能!チャレンジャーの勝利!』

「ギルッ!ギィルッ!」

「やったじゃねぇかスクアギル!」

「ギィィル!!ギルッ!?」

 

するとスクアギルは全身を光り輝かせて肉体に変化が起ころうとする

 

「ギルッ!?……ギ……ギ……ギ……ギルッ?」

 

しかし光は途中で止まってしまい、スクアギルは元のちっちゃい姿へと戻ってしまった

 

「進化……しようとしたけど失敗したのか?」

「ギ……」

「あら……多分何か条件が足りないのかしら?」

「ギィル……」

「うーん、とりあえず進化の事は後でにした方が良さそうだな……今は疲れた……つか血が足りねぇよ……」

 

あぁ……視界が……

 

 

俺は目の前が真っ暗になって倒れたのだった

 

 




マグロ「ういっ」

アルセルタス(メスの姿)

むし・あくタイプ
特性:じょていのフェロモン(むし技を使うとオスの個体を呼び寄せて背中に乗せる
乗せている間与えるダメージの0.2倍の威力の追撃を与える
なげつける、かいふくしれいで乗せる状態は解除される
なげつけるの威力が大幅に上がる)

技:こうげきしれい(オスに戦わせる)
  ぼうぎょしれい(オスを盾にする)
  たたきつける(場合によってはオスを掴んでやる)
  なげつける(オスごと道具をなげつける)


成長後

技:こうげきしれい
  ぼうぎょしれい
  かいふくしれい
  ドラゴンテール
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