~ピーニャの記憶~
一年と数ヶ月前……
「まぁこんなもんかな……」
俺がヘッドホンとPCを片手にリズムにノリながらそう呟くとある四人が集まってくる
ピンク色の礼服に身を包み、杖を持ったショt……少年、『オルティガ』が声をかけてくる
「どうしたの?ピーニャ」
「マジボスに相談されてたことがだいぶまとまってきたんだよ」
すると炎が揺らめくようなすこし漢らしさのある衣装に身を包んだそばかすのあるボーイッシュな女性、『メロコ』が更に聞いてくる
「相談?何のだよ?」
「まずスター大作戦のこと……あとは団の掟だね
最近仲間増えてるじゃん?だからルールっていうか掟が必要って話になってさ」
今度はアイドルのようなすこし露出の高い衣装に身を包み、強面の顔面メイクを施したすこし勿体無いスタイル抜群の女性『ビワ』が感心するように呟く
「へー!ピーニャ君ならいいの思い付くんじゃない?」
「いやそれ超プレッシャーだし
ボクが反感買ってた理由は生徒会長してたから……知ってるっしょ?」
メロコは共感するように呟く
「バチバチにウザ校則作って生徒の反感買いまくったもんな
すぐ違うヤツに交代した」
すると紫色がメインの毒々しい色の忍者装束に身を包んだ少年、『シュイメイ』がそれに続く
「同意でござる……
えりあしの長さは3センチまで等
正直ウザさの極みでござった……」
「だったっしょ?だからボクが掟とか向いているはずが無いんだよ」
今度はオルティガが話し始める
「でもさ団員のめんとう見てるのってだいたいピーニャじゃん?」
そこにビワが続けるように話す
「みんなピーニャくんを頼りにしてるし信頼してるよ」
メロコも同じく肯定するように話す
「今のピーニャが考える掟だったらオレも聞いてといいと思うぜ」
最後にシュウメイが頷く
「……同意!」
するとピーニャは諦めたように言うのだった
「はいはいわかったよ
やるよ……やりますよって……」
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ピーニャは昔を思い出しながら呟く
「やれることは……
十分やったよねぇ……
自分で作った掟だし潔く団を去るよ……
ボスの証、ダンバッジを受け取ってくれる?」
そう言われてライズはピーニャからダンバッジを受け取る
「こいつは……あくタイプのジムバッジを改良したものか?」
「お?良くわかったね。
今はパルデアであくタイプのジムは無いしボクがあくタイプ使いなのもあったからそれで作ってみたんだ
他の皆もボクと同じダンバッジを持っているよ
それにしても強いな……キミ達は」
「お前も十分強かったさ、アイルー……今はニャンターだがこいつとの相性が悪かったらどうなってたかわからないからな」
俺とピーニャはお互いに握手をする
実際ビシュテンゴとやらの状態異常はかなりの驚異だった
こっちはこんらんは無効になっていたが麻痺を貰っていれば間違いなくやられていただろう
「そんで……一つ聞きたいんだけど……この惨状は……」
「……ワリィ、ここまで被害出るとは思わなかった」
「作戦の立案は一応ライズ君だからねぇ……実行したのはヴィオ姉だけど」
「…………」
ヴィオは全力で顔を反らしている
「はぁ……まぁ止められなかったボクらの実力がまだまだってだけかな
とはいえ他の皆はもっと強いから覚悟しておきなよ?」
「あぁ!望むところだ!」
するとピーニャは何か思い出したように懐を漁り始めると三枚のわざマシンを取り出す
「あぁそうそう、ついでにイカしたわざマも貰っときなよ」
「これは……」
「62番だからイカサマね」
「正解だよ
しっかし、あーあこれでパーティーもジ・エンドか……
それにしてもキミ達のポケモン……皆ヤバすぎでしょ?
こっちのしたっぱがほぼ一匹で壊滅させられてこっちも1匹で全抜きされちゃったし」
「シュニンは……うん、理不尽だよな」
「俺の場合はニャンターに進化出来なければかなりヤバかったよ」
「うーん!私のポケモンだけなんか印象が……」
「バカデカイヌシポケモン仲間にしてるレティが何を言う……」
「そうね……割とレティも他人の事言えないわね」
「うぇえ!?」
「でもそれだけのことが出来るくらいに育て上げられるんだからすごいもんだよ……
それってアカデミーで習ったの?
覚えさせた技とか育て方とかさ」
「技に関してはこの子達特殊なのが多いからちょっと微妙なのだけど……」
「私のニャローテとかはアカデミーで教わった育て方とかを参考にしてるよ!」
「オレの場合はそれなりに長い時間こいつらといるから割と実戦での経験が元になってる物もあるな……ニャンターの場合はどんどん新しい技を覚えるから試行錯誤してるとこだが……」
するとピーニャは急に話をアカデミーへと変え始める
「ふーん……キミ達ってアカデミー行ってて楽しかったりするの?」
「うーん、色々とこの子達について学べるってのもあるけど……」
「友人付き合いも楽しいわね」
「俺の場合は調べ物が中心ではあるけどなかなか捗るぞ」
「へぇ、ふーん……」
すると横から校tyげふんげふん、ネルケが現れる
一応突入する時には一緒に来てたけど『シュニン』の巻き添え食らわないように入口近くで待機して貰ってたんだった……
「あんたがピーニャか?」
「イカした髪型の飛び入りゲスト?
ポケモンの技だと『ダメおし』的な?」
「「「ぶふぉ!?」」」
ダメだ……それは耐えられねぇ……ククク……
「イカした……イカしたって……クク……」
「プッククク……」
すると校長先s……ネルケは髪を自慢げに撫でながらビーニャと話をしようとする……なんか凄い嬉しそうにしてる……
「あんたと少し話したい」
するとピーニャは少し考える素振りをしたけどすぐに答える
「……何か面倒そうだけどヒマになっちゃったしOKだよ」
「わかった、ストレートに聞こう
このままだとあんた達全員退学処分になるんだろ?
なぜスター団を解散してアカデミーに行かないんだ?」
するとピーニャは少し苦笑いしながらもどこか懐かしむように答える
「そこ聞いちゃう?
ボクらはツレを待ってるだけ
……帰ってくるかはわかんないけど」
「ツレ……大事な仲間か?」
「スター団で一番強いボスさ
トレーナーでいうトップチャンピオン的な?
みんなで団を作ろうって誘ってくれたマジボスって人」
マジボス……なんかこのネーミングセンスに覚えがあるような……
「そのマジボスは今どこに?」
「それが分かれば苦労しないよ
一年半くらい?連絡もつかないしさ……
スター団を止めずにいたら連絡くるかもって思ってたけどね
先生達は団やめろってうっさいしキミらみたいなの出てくるし……」
「…………」
「むしろ見捨てられちゃったか……
マジボス、団を解散したがってたし……」
「マジボスやスター団がそんなに大切なのか?」
ネルケの質問に対してピーニャは満面の笑みで答える
「そんなの当たり前っしょ!
アカデミー的に言うと……宝?」
「そうか……そうでしたか……」
校長……素が軽く出てますよ
俺達は結局ピーニャ達がアカデミーに通うように軽く説得してからアジトを出る事になったが……さすがに日が暮れてきたのでアジトに一晩泊めて貰うことになった
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~スター団『チーム・セギン』アジト前~
rピッ
「ヲイコラヴィオ……」
「なにかしら?」
「今の通知って……」
「何の事かしら?」
ピッ
ヴィオが電話の通知を一瞬で切ってこちらからの問いかけを誤魔化し続けている間にヴィオ姉のスマホロトムが勝手に飛び出して通話アプリを起動する
『相変わらずのようで少し安心したよ……
ピーニャからボスの証、ダンバッジを貰ったようだな』
「まあね……」
「不満そうにしてないで素直に出ればいいのに……」
「取りあえずチーム・セギンはなんとかなったぞ」
『ふむ……確かに
これでボスが居なくなったチーム・セギンは崩壊寸前だ
…………ピーニャ……』
「カシオペア?」
『……すまない
少し考えごとをしていた約束の報酬だ
それぞれのスマホロトムにLPをチャージしておこう』
俺やレティがスマホロトムを確認すると確かに5000LP程増えていた
『追加でキミ達がわざマシンマシンで作れるわざマシンを増やしておいた……言いにくいな』
俺も同意件だな……あのネーミングだけはどうにかならなかったのか……
『とりあえず作れるようになったわざマシンでポケモンをさらに強化出来るはず
……本当にいい仕事ぶりだった、作戦内容はともかく』
あぁ……見てたのね……
『追加報酬としてわざマシン作成に必要な材料も補給班から受け取ってくれ』
そう言い残してカシオペアは通話を切る
すると向こうから見覚えのあるボーイッシュな少女が現れる
「ど……ども……
補給班の……ボタン……
覚えてないと思うけど校門の前で助けて貰った……」
「あぁ、その事なら覚えてるよ」
「うん、割と印象的だったし……」
「……あぁ、あの時の」
……ヴィオのヤツ忘れてたな
したっぱを追い払ったのお前だろうに……
「あっ……そうなん……
えと……うちも課外授業の……宝探しってことで……手伝ってる
うち……機械とかハッキングとか得意だから……裏方なんよ」
なんか聞き捨てならないことが聞こえた気がしたがが気のせいか?
「……でこれ……カシオペアからの追加報酬」
そう言ってボタンはかなり大量のポケモンの落とし物を渡してくれた
良くここまで集めたな……
「それでわざマシン……いっぱい作れるでしょ
アジトを攻略してスター団を減らすごとに報酬くれるんだって
……なんか凄かったらしいね?デカイポケモンの『ころがる』で蹂躙するの……」
おいヴィオ……目を反らすな……
「そんだけ強いなら……きっと大丈夫
ボスは残り4人……えと……頑張って……」
ボタンはそう言い残して可愛らしく小さく手を振りどこかへ去っていった
「……なんかありそうだな」
俺はどうもあのボタンという少女に何かを感じずには居られなかった
マグロ「ウラガンキンの被害:テント×5、引かれた人13名、引かれたポケモン……いっぱい」
ライズ「…………」
マグロ「なにか申し開きは?」
ライズ「…………」