未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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双子と少年とコルサ

 

 

~ボウルタウン『バトルフィールド付近』~

 

 

結論から言うとジムテストの内容は結局俺達の予想通りだった

 

ボウルタウンの中に作品と一緒に溶け込んで擬態したキマワリを探せと言うものであり、ジムテスト開始と同時に町中にキマワリがバラけて行ったのだが、俺達は事前に鉢植えをマークしていたのもあってあっさりと全部見つけることが出来た

 

「いやぁ……予想がこんなに当たるとは……何かしらずれると思ってたんだがな」

「まぁ良いんじゃない?これはこれでありがたいのだし」

「にしてもなんでこんなジムテストになったんだろ?」

「あぁ、それならある程度予想が出来る

多分だけど俺達にポケモンをしっかりと見分けられる目を持ってもらいたいんじゃないか?」

「ポケモンをしっかりと見分けられる目?」

「つまりどういうこと?」

「ポケモンには擬態をしたりとかそもそもの個体数が少なかったりであんまり見かけないポケモンってのも多いだがそれを見分けられないようならポケモン図鑑の完成なんて夢のまた夢だからな

それにバトルには洞察力もないと指示が上手く行かない事もある」

「あ!確かに!」

「捕獲ならゾロアとかセビエ、メタモンが良い例ね

たしかに見極められる目がないとこれは無理だわ」

 

そう、ヴィオが上げたこの三匹は特に見つけにくい傾向にあり、セビエは生息地さえ分かれば問題無いのだがその生息地がかなり見つけにくく、ゾロアやメタモンに至っては他のポケモンの姿になっているために見た目だけでは絶対に分からないのだ

 

「まぁ何も目以外で確認する方法が無いわけじゃない

特に今回のキマワリはコルサさんの作品に擬態をしているわけだ

実際に触れば一発だろうに」

「……そう言われてみればそうね」

 

そう俺達が今回のジムテストについて考察したり話し合いをしていると後ろから突如声をかけられる

 

「ふ、相変わらずキサマの周囲を見渡す観察力とそれを纏める考察力、そしてそれに勝るとも劣らぬ実にアヴァンギャルドな芸術力は称賛に値する」

 

この独特な話し方……

 

「貴方がアトリエから出てきて話しかけにくるなんてずいぶんと珍しいじゃないですか……コルサさん」

「何、ちょうどタイミング良く作品が完成した所にキサマがジムテストに挑んでいる姿を見かけてな

それにキサマこそどういう風の吹き回しだ?ワタシにはキサマがジムテストに興味があるような人物ではないと思っていたんだが」

「まぁたしかに以前の俺なら興味すら持たなかったですね

ただまぁ……目標が出来たと言いますか調べなきゃいけない場所があるんですよ

でもそこに向かうにはまだぜんぜん実力不足だ

だからこそ実力を付けながらアイツらの調査をするのにこの二人と一緒に行動するのが都合が良かったって訳ですよ」

 

そう言って俺はレティとヴィオの二人を指差してコルサさんに伝える

 

「ふ、キサマにも一緒に旅をしても良いと思える仲間が出来たわけだヤツが知ったらうるさいだろうな」

「言わないでくださいよ考えないようにしてたんですから……」

「まぁいい、それにしても調査と言ったな……そうなるとキサマがジムに潜る一番の目的はワタシ達が捕まえたアナザーポケモンか」

「ッ!やっぱり全部アナザーポケモンでしたか……」

「キサマも薄々分かってはいたようだな、だがこいつらは凄まじい力を秘めている、ワタシとしても最低限ジムを突破出来る力を持つトレーナー以外には戦わせたくない

それに代表も同じ意見らしいからな」

「まぁそうでしょうね……なのでサクッとやらせていただきますよ!」

「ふっキサマの手持ちはある程度把握しているからどうなるか……ジムバトルを楽しみにしておくとしよう」

 

そう言い残しコルサさんはジムの施設へと一度向かっていった

 

「驚いたわ……知り合いとは聞いていたけど想像してたより交流が深いのね」

「ジムリーダーと何人も知り合いだなんてすごいよ!」

「……」

 

俺はあることを思い出して軽く苦い顔をする

 

「ライズ君?」

「どうかしたのかしら?」

「…………いや、なんでもねぇ

それよりジムバトルだ、トップバッターはレティだが大丈夫か?」

「うん!元気も気合いも一杯だよ!」

「いつも通りだな、なら問題なさそうだ」

 

俺達はその後バトルの準備をしてジムバトルへと備えるのだった

 

 

 

_________________________________________________

 

 

 

『これよりボウルタウンジムリーダー、コルサとジムテストをクリアしたトレーナーによるジムバトルを行います

今から呼ばれた方はボウルタウン中央バトルフィールドまでお願いします

繰り返します……』

 

「時間だな、行くか」

 

俺達がボウルタウンの中央にあるバトルフィールドに行くと突如として風車の上の方から声が聞こえてくる

 

「挑戦者達よ!!」

 

「ん?」

「へ?」

「…………何やってんだよコルサさん……」

 

なんとジムリーダーのコルサは風車の風車の上に立っており、さらにそこから飛び降りてきた……命綱も無しに

 

「とうっ!」

「「「ちょっ!?」」」

 

だがコルサは全く危なげもなくヒロイックに着地して話を続ける

 

 

「よくぞ来た!

ワタシはコルサ、くさタイプ専門の芸術家

そしてボウルジムのジムリーダーでもある

キサマらのジムテスト……風車の上から見ていたぞ」

 

あの時からいたのかよ……

 

「キサマらのキマワリを見つけ出すその洞察力だが……

じつにアヴァンギャルド!!」

 

すると横からレティがヒソヒソと話しかけてくる

 

「ねぇライズ君、アヴァンギャルドって?」

「コルサさん曰く芸術でいう前衛的とかそういう意味らしい、要は誉めてくれてるんだよ」

 

「その審美眼が勝負でも発揮されることを祈っているぞ

それではチャレンジャースカーレット!前へ!」

「は、はい!」

 

レティはコルサに直接呼ばれてバトルフィールドへと入る

 

「それではまずはワタシたちふたりの合作アートを作るとしよう!

他の者達との合作アートは勝負が終わり次第順番だ」

「よーし、頑張るぞ……」

 

『両者配置に付いてください!』

 

審判の一声によりふたりはバトルフィールドのトレーナー定位置へと移動する

 

「準備はいいな!?」

「はい!!」

「成形……開始だ!!」

 

頑張れよレティ……




マグロ「コルサとの合作は?」
ライズ「俺のポケモン達との日常」
マグロ「つまりは吸血祭り?」
ライズ「んなわけねぇだろ……コルサさんは書いてたけど……」
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