~ボウルタウン~
なんとかコルサさんのドボルベルクを倒せた俺は思わずその場に座り込む
「ギィィイイイ~」
ギィギも溶けたようにフィールドの上で溶けている
「さすがのキサマ達もドボルベルクのパワー相手に疲弊したようだな……」
「そりゃそうですよ……風圧がとんでもないし地響きもえげつない……
トレーナーにすらダメージが入ってますよ
コルサさんは……まぁ大丈夫そうですね……」
「ふっ、ワタシもこいつの攻撃の余波に慣れるまで苦労したさ」
「さいですか……っとレティ達か」
すると観客席にいたレティとヴィオがこちらに向かってくるのが見えた
「次はどこに向かうつもりかね?」
「次はハッコウシティの予定ですよ……はぁ」
「となると久しぶりの再開といった所か」
「とりあえず後で靴にスパイクでも付けてきますよ……」
「ククク……まぁ頑張ってくるといい、キサマの芸術的なポケモン達がもっと強くなれるようにな」
「まぁ頑張り続けますよ……
アイツは一度しばくつもりですけど……」
はぁ……軽く憂鬱だな……
結局俺達は最後に皆で記念撮影をしたりしてから一度宿へと戻り、一晩泊まってからボウルタウンを出ることにした
それにしてもアルセルタスもそうだったがドボルベルクもどちらも凄まじい力を持っていた……こいつらも進化したらあれだけのパワーを持つことが出来るのだろうか……
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ヴィオ視点
とりあえず私達はボウルタウンを出てからしばらくハッコウシティへと向かって進み続けていたのだけれど……
ただやっぱり我慢出来なくなってきたから一つツッコませて欲しい……
この世界ポケモンの世界だったわよね……
なんでモンハンのモンスターこんな出てきてるのよ!?
「どうしてこうなったかなぁ……」
「ん?ヴィオ姉どうしたの?」
「へ?あぁ、なんでもないから大丈夫よ」
「そう?何かあったらちゃんと伝えてよ!力になるから!」
「ふふ、ありがとう」
あー、私の妹マジ天使だわ……
まぁ私は所謂転生者と言う存在なのだけどこの事はママやレティにも秘密にしている
ぶっちゃけ言ったところで正気を疑われるだけだしね
正直私が生まれ直した世界がポケモンだって知った時は狂喜乱舞する程興奮したわよ
赤ん坊だったから怪しまれずに済んだけど割と危なかった……
ただライズと出会うまではこの世界はちゃんとポケモンだけだと思ってたのよね……そりゃ困惑したわよ?
だって明らかに世界観が違いすぎる超バイオレンスな世界のモンスターがいるんだもの……
威圧感も今まで見てきたポケモンと大違いすぎるわよ
それこそ故郷のガラル地方でのキョダイマックスポケモンと同じくらいだもの
私のポケモンの知識は剣盾までだったからパルデア地方の知識ははっきり言って皆無に等しい
でも何だかんだで新しい出会いが多いから楽しんでいるわ
「にしても相変わらず彼にはなにかしらが引っ付いているわね……」
「アギャアギャ」
私はミライドンにライドしながら呟く
ミライドンもこれには頷いており、現在彼の頭から背中にかけてウロコトルが引っ付いている
その状態でガーグァの荷馬車に乗って普通にしてる辺り余程慣れてるのね……
あいつやたらとモンスター達に好かれまくってるのよねぇ……
スクアギルはしょっちゅう吸血はするけど終わった後は甘噛みしたりとか膝の上でゴロゴロしてたりするし
ギィギは頭の上で寝てることが多いし
アイルー、いえニャンターは彼のお世話を自分からしたがるし
ウロコトルは割と良くのしかかったり巻き付いてるし
バサルモスは良く彼に頭を乗せて撫でてほしそうにすることがある
ガーグァは……何故か彼を口に咥えて反芻してるけど
彼曰く突然目の前現れたりしたポケモン達らしいのだけど彼が転生者って訳では無さそうなのよね
たまーにカマをかけたりしてはいるのだけど一切引っ掛からないし本当にモンスター達の知識は皆無みたいだもの
でも……彼と一緒に旅をするのもなかなか楽しいのよねぇ
何よりご飯が美味しい!
私達はガラル出身なのもあって作れるご飯が殆どカレーしかないのよ!?
美味しいけど!?美味しいけどカレーばかりは飽きてくるのよ!?あそこの文化基本がカレーなのよ!?
まぁそんなわけで基本的に私達のご飯は彼に任せてたまに手伝ったりしている
でも故郷の味が時々恋しくなるからたまにカレーを作ったりはするけど
……思ってたら久々にカレー食べたくなってきたわね
「ねぇ、今日は久しぶりにカレーにしないかしら?
久しぶりに故郷の味が恋しくなってきたわ」
「お!良いねぇ!じゃあ久しぶりに一緒に作ろうよ!」
「カレーか、なら俺はそれに合いそうなもん用意しとくか……」
彼はパンとかは基本自分で作るタイプでカレーの時にはそれに合う柔らかくふわっふわなパンかナンをいつも自力で用意していた
しかもウロコトルの炎をうまく使ってとんでもなく美味しいのを作るのだ
釜戸に関してもその辺の岩を粉砕して簡易的なのを作ってアイルーと一緒に調理したりしている
分かってはいるのだけど彼やたらとサバイバル技術高いのよね……
ただハッコウシティが近付くに連れて彼は表情が険しくなっていく
「どうしたのかしら?」
「なにが気になるの?ヴィオ姉」
「なんかライズがハッコウシティに近付くに連れて不機嫌そうになるのよ
確かライズってハッコウシティからポケモンアカデミーに来たって言ってたわよね」
「あ、確かに
故郷は違うらしいけど今はハッコウシティに住んでるって聞いてるよ」
「そうなるとなにかあるのかしらね?」
そして目の前にハッコウシティが見えてくると何故かライズは荷馬車の中で自分の靴にスパイクを付け始める
雪山とかに行くわけでもないしスポーツをするわけでもないのにどうしたのかしら?
結局なぜ靴を歩きづらくなるスパイクシューズにしたのか分からず仕舞いだった
ハッコウシティに到着したのでミライドン達を軽く撫でてから降りてボールに戻す
しっかしほんとここだけ大都会って感じのする街よねぇ
「わーー!凄い!凄いよヴィオ姉!
こんな街ガラル地方でもここまで発展してたとこは見たことないよ!」
「そうね、ガラルのシュートシティよりも都会って感じがするわね」
正直現代日本と比べても違和感無いレベルなのよねぇ……
確かここのジムリーダーはナンジャモというポケチューブ等で有名な人だったわね
私はポケチューブとかは興味が無いからあまり見たこと無いのだけどハッコウシティまで来たのだし情報収集ついでに軽く見ておこうかしら?
そう思って私がスマホロトムを起動してポケチューブのナンジャモの動画を探し始めると一つの事に気が付いた
『あれ……この動画の横にいるやつって……』
すると町の向こう側からなにかを叫びながらこちらに走ってくる人影が見える
「…………ズ氏ー…………イズ氏ーー!…………ライズ氏ーーー!!!」
んんんんん??????
ちょっと待ってあれってナンジャモじゃ……
すると彼は無表情……いえ、額に青筋を浮かべて脚を上げて靴がナンジャモの頭に来る位置に……うん??
「あっぶねぇ!?!?」
ナンジャモは彼の靴のスパイクに刺さるギリギリで顔を反らして避けた
「ライズ氏!?ご丁寧に靴にスパイクって帰ってきて早々物騒すぎるよ!?」
「うっさいわ!?毎回毎回俺を巻き込みやがって……
ちょっと成敗してやるから一緒にこっちにこいや……」
すると彼はナンジャモの首根っこを掴んで引きずっていくのだけど彼女は体をくねらせながら頬を赤らめる
「ええ、ボクを連れ込むの……ボク達の愛の巣なら……」
「もういい、ここでしばく……覚悟は良いな!?」
すると彼女の冗談にキレたライズが片足を上げて両腕をファイテングポーズのようにしたメガバシャーモのようなポーズを取ってそのままの状態でナンジャモへと近付く……
ってあれは阿修羅閃空!?
「えっ!?ちょっ!?軽い冗談じゃないか!?」
「デヤァァァア!!!!」
「うわらば!?」
結果目にも止まらぬ速さの連撃がナンジャモに叩き込まれてナンジャモは倒れる
何故だろうか……彼が滅と言って背中に天の文字が見える幻覚が見える……
「ふぇ!?えっ!?ちょっ!?えっ!?」
レティがあまりの光景に困惑しまくっている……
うん、私も困惑してるわ、でもネタにあえて走るとするならそうね……
「わ け が わ か ら な い よ」
マグロ「ってなわけでヴィオは転生者でした、まぁ伏線は出しまくってたから割と皆は気付いてそうやけどな」
ライズ「ホワタタタタタタタタタタタタ」
マグロ「なおナンジャモがしばかれる理由は次回までのお楽しみに」
ライズ「滅殺!」