~ハッコウシティ~『ライズ家ベランダ』
今日はライズ君がギギネブラの生態を調べたいらしくて1日好きにしてくれって言われた
けど正直ハッコウシティはだいたい見て回っちゃったんだよなぁ……
「ヴィオ姉はどうするの?」
「私?デカ盛………
ちょっと外をぶらつくつもりよ」
「まってヴィオ姉何を食べにいく気なの!?」
ヴィオ姉の食欲がとんでもないのは昔から知ってたけどついにそこまできたかぁ……なんで太らないんだろ……
「レティ、流石にそこまで露骨にお腹を見られたら私もなに考えてるかくらい気が付くわよ?」
「うぐっ……」
「私だってある程度の運動くらいしているのよ?」
「確かにそうだけど……」
「まぁ最近はちょっとミライドンに移動を頼りきっててお腹以外にお肉が付いてきちゃっt」
イラッ
「フンッ!」
「きゃぁっ!?レ、レティ!?なにを!?」
私は若干理不尽を感じてヴィオ姉の胸をわし掴みにする
私はそんなに育たないのに……双子なのにこんな違い理不尽だよ!?
こんなもの……こんなものぉおおおおお
「ちょっと……レティ……やめ……」
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「はぁ……はぁ……少しは落ち着いたかしら?」
「ごめんなさい……」
結局ヴィオ姉はパーモットを出して私に電撃を食らわせて落ち着かせた
うぅ……揉んでたら虚しくなってくるよぉ……
「はぁ……まだ成長期は終わって無いんだからちゃんと食べてお腹の部分引き締めておけばそのうち大きくなるわよ」
「うん……」
私はヴィオ姉に慰められて自分の胸に手を当てる
…………ペタン…………ペタン…………
やってて余計に虚しくなった
「レティ……世の中にはこんな格言があるわ」
「ふぇ?」
格言?でも今の話題と何の関連が……
「『貧乳はステータスだ!希少価値だ!』よ」
「そんな格言嫌だよ!?」
「別に胸の大きさなんか気にしない人もいるわよ」
「うぅ……ヴィオ姉には私のこの虚しさがわからないよぉ……」
言ってて余計に虚しくなってきた
「少なくともライズはその辺気にしないと思うわよ?
女として見られてるか若干怪しい所あるけど」
「なんで急にライズ君が出てくるの?
それにライズ君は最低限の節度はちゃんとあるよ?」
「確かに最低限はね……でも……流石に見向きもされないのは女としてどこか傷付くのよ……」
うーん、確かにライズ君ってそもそもが恋愛とか興味無さそうだしなぁ……基本的に自分のやりたいこと以外に興味をそこまで向けないし
「それ以前にヴィオ姉は朝とか色々とだらしないんだからそういう部分がダメなんじゃない?」
「それを言われるとぐうの音も出ないわね……」
寝起きも結構悪いしちょいちょい私生活がずぼらなんだよなぁ……
「ただね……時々ガーグァとかニャンターとかの世話をしてるあいつ見てると思うのよねぇ……そういう趣味なんj」
「流石にそれは失礼過ぎるよ!?」
いやいや流石にライズ君でもそれは無いでしょ!?
「はぁ、とりあえず食べにいく気分じゃないわね
ライズの様子でも見にいきましょうか?」
「ライズ君の所に?」
「ええ、ギギネブラの調査がどうなってるのか少し気になるもの」
確かにライズ君ベランダでギギネブラを出してから色々とやってたしなぁ、スケッチとか口の構造調べたりとか……
「あと純粋に食われてないか心配なのよ……」
「あ……」
そういえばギギネブラは進化前はライズ君の血を主食にしててスッゴい勢いで飲んでたよね……まさか……
私達は若干早歩きでライズ君の家に戻ることにした
「ライズ君ー!ライズ君ー!」
ライズ君の家に戻ってから彼を呼ぶけど一向に返事が来ない
やっぱりまだベランダで調査してるのかな?
するとベランダ側が少し騒がしいのに気付く
「……せにゃー!」
「…………ォー!?」
「ね……ねぇヴィオ姉……」
「なんか嫌な予感してきたわ……」
私達が騒がしくなっているベランダ側へ向かうとそこには……
「いい加減旦那さんを離せにゃぁぁぁぁぁ!?!?」
「グォォォオ!?!?グオッ!?」
「ギィィル!ギィィル!」
「ウル…………」
「んぐっ♪んぐっ♪んぐっ♪」
「~~♪」
そこには頭を『ガーグァ』に反芻され、下半身を『ギギネブラ』に飲まれて腕をだらんと脱力したライズ君
『ギギネブラ』をライズ君から剥がそうと尻尾を咥えて引っ張る『バサルモス』
『ガーグァ』からライズ君を吐き出させようと色々と試行錯誤してる『ニャンター』と『スクアギル』
そしてそれを呆れたような……それとも諦めたような視線で見つめる『ウロコトル』がいた
「…………」
「…………予想の斜め上だったわね」
「…………ってぼーとしてないで助けないと!?」
「流石にあれはヤバイわね……」
「んぐぐぐぐぐ!?抜けないいいいい!?」
結局私達だけじゃ剥がせなかったのでポケモンを皆出して手伝って貰ってようやくライズ君を救出出来た
ギギネブラの口には鋭い牙が大量にあったけど幸い引っ込めてくれてたみたいだからケガ一つ負ってなかった
ただ救出されたライズ君はなんか虚ろな目でお風呂に入っていった
ライズ君がお風呂に入っている間にニャンターに話を聞いてみるとどうやらギィギの頃とは違って吸血をする必要が無くなり完全な肉食へと変化したらしい
とはいえ今のギギネブラ曰く元々じゃれる意味合いもあったからたまにライズ君を咥えたりしたくなるらしい
つまりは甘噛みに近い行為らしい
まぁ吸血するポケモンが一匹減ったのは彼にとってはかなりいい影響なのかな?
「ねぇ、ガーグァはなんで毎回毎回ライズ君を反芻するの?」
「…………?」
「特に何も考えて無さそうにゃ」
「グァッ」
結局ギギネブラについてわかった生態は
・壁や天井に張り付いて移動出来る
・口には鋭い牙が大量にあるが噛み千切る為と言うよりは噛みついて獲物が逃げれないようにするためらしい
・基本的に食事は丸呑み
・オスとメスが存在せず単体で卵を産む
・何故か卵や毒の粘液を尻尾から吐き出す
といった具合だった
ちなみに試しに産んだ卵は他のポケモンの卵と大きく違った形で一つの塊から何匹も産まれてた
とりあえず皆モンスターボールで捕まえてパソコン経由でライズ君の実家の牧場に送るらしい
ただ……
「ギィ♪ギィ♪」
「あら……やたらと私に懐いたわね……」
何故か一匹がやたらとヴィオ姉に懐いたのでその子だけヴィオ姉が育てることになった
ただ……なんかヴィオ姉は試してみたい事があると言って何故かギィギと一緒にヨガをし始めていた
なんでヨガをやり始めたのかや何を試したいのかは教えてくれなかったけど……
「ぐぬぬぬぬ……」
「ギィ♪」
ヴィオ姉の身体そこそこ硬いからなぁ……大丈夫かな?
ライズ「…………」
マグロ「気分は?」
ライズ「…………なまあたたかい……丸呑みにされる獲物ってこんな気持ちなのか?」
マグロ「…………」