未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とひでん:にがスパイス

ライズ視点

 

とりあえずセルレギオス改めレギィをレティが捕まえたのでもう大丈夫だとオトシドリを安心させてやらないとな

 

「オトシドリ、もう大丈夫だぞ」

「トリ?………トリィィイイイ!!!」

 

オトシドリは感極まったような涙目で俺にいきなり抱き付いてくる

 

「うぇ!?ちょっ!?そんな巨体で抱きつかれたらァァァァァァァアアアアアアアアッ!?」

「ちょ!?ライズ君ー!?!?」

「オトシドリ、それ以上はライズが死ぬからやめてあげて」

「トリ?」

「アガッ……ガッ……」

 

せ……背骨が……折れるかと思った……

 

「トリ!?オトッ!?トシトシトリィィィイイイ!?!?」

「ヴェァァァァアアア!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は結局軽く気絶させられて次に目が覚める頃には洞窟にいた

 

 

 

 

「お?気が付いたか?相変わらずポケモンに好かれ過ぎだな」

「ペパー……ここって?」

「あぁ、オトシドリに案内して貰ったひでんスパイスの洞窟だ

とりあえずひでんスパイスも見つけたぞ」

 

そう言うとペパーはひでんスパイスと思われる緑色に輝く草を取り出した

 

「何はともあれお前達のお陰でひでんスパイスがまた手に入った、ありがとな」

「そんなの良いっての」

 

俺とペパーが話しているとレティ達が俺が起きているのに気が付いてこっちに駆け足でやってくる

 

「あ、ライズ君気が付いたー?」

「なんで背骨折られてもう回復してるのよ……」

 

なんかヴィオには呆れられてるが正直慣れとしか言いようが無いんだよなぁ……

 

「ちょうど全員集まったしひでんスパイスの効能を調べるか……えーっとなになに……」

 

するとペパーは紫色の本と紅色の本を取り出して読み進める

 

「ひでん:にがスパイスは血行促進!

血のめぐりを良くする!

体をポカポカ温めて免疫効果もアップ……とのことだ

まぁ効能その物はジンジャーに近いものがあるな」

「そうだな……ただ『にが』って名前にあるくらいだから相当苦いんだろ?」

「…………軽く舐めてみたが死ぬ程苦い、覚悟はいるな」

「俺も手伝おう……ニャンター、お前も手伝ってくれ」

「旦那さんのお手伝いするにゃ!」

 

「じゃあ私達は食器とかの準備しておくね」

「シュニンとレギィ、あとオトシドリの分もよろしくね」

「シュニンはともかくそいつらも食うのか?」

「えぇ、レギィは純粋な興味みたいなのだけどオトシドリは純粋にそのスパイスが好きみたいだから食べさせてあげて」

「わかった!用意しとく」

「それとオトシドリだけどやたらと貴方に懐いていたけど手持ちの問題もあったからとりあえず私が捕まえることになったわ、これなら一緒に旅出来るもの」

 

確かに今俺の手持ちは出来れば変えたくないのもあるからなぁ……ガーグァをライドポケモンに登録すれば空くけどまだ調べきれてないんだよなぁ

 

「あー、わかった

一応手持ちが余裕出来そうなら伝えるが……難しそうなんだよなぁ」

「だと思ったわ、旅が終わるようなら貴方に渡すからそれまでは預かるわよ」

「あぁ、頼む」

 

するとペパーがクスクスと笑い始める

 

「また苦労しそうだな……お前は」

「ほっとけ……とりあえず作るぞ」

 

 

 

 

 

ひでんスパイスを俺も味見はしてみたがマジで死ぬ程にがかった……分量の調整失敗したらアウトだこれ……

 

 

 

 

「ヨシッ!ペパー&ライズ特製サンドイッチの出来上がりだ!」

「出来たー?」

「おう!取りに来てくれ!」

「「アギャ!」」

「お前らはくんな!?」

 

サンドイッチが出来たのを知ってかレティのコライドンとヴィオのミライドンが出てきたけど相変わらずペパーはこいつらには辛辣だ

 

 

「それじゃ食べましょうか

出てきなさい、シュニン、オトシドリ」

「レギィもおいで!」

「ンガッ」

「トリッ!」

「レギァ!」

 

全員にサンドイッチを配って軽く記念撮影をしたんだが……俺とペパーで作っといてなんだが……

 

「やたらと緑色ね……というか匂いですら苦いのだけど……」

「ア……アギャ」

「ギャース」

 

やはりひでんスパイスの味が強くなりすぎており、かなり緑色になって周囲の匂いすらも苦くしていた

 

「味の旨さだけは保証する……一応毒味はしたからな」

「…………いただきます」

 

ヴィオが先に口を付けた事で全員がそのサンドイッチを口にする

 

「あら?」

「ギャッ!」

「ンガッ?」

「美味しい!」

「アギャッス!」

 

全員が食べた瞬間美味しいと思ったのか次々と口にするが俺とペパーとニャンターは目を反らして食べる

何故なら……

 

「あんな空気出すからてっきり相当ヤバいんじゃないかと思ったジャッ!?」

「アギャッ!?」

「ンガッ!?」

「セルァッ!?」

「んぐっ!?」

「ギャッス!?」

 

オトシドリ以外の全員がいきなりフリーズする

 

「にっが!?」

「みみみみず!?水ぅーーー!!」

「ギャース!?アギャッスギャッス!?」

「ンガァァァァアアアア!?!?」

「レギャァァァアア!?!?」

 

俺とペパーとニャンターはかなり頑張ってこのスパイスの苦味をどうにかする方法を考えた

 

このにがスパイスは味としてはこの世の全ての苦い食べ物の味を凝縮したようなそんなえげつない味となっており、その変わりに膨大な旨味が隠れてるといった印象のスパイスだった

 

結論から言えばこのエグすぎる苦味を消しきるのは不可能だった

 

なのでどうするべきか考えた上で出た結論が……

 

「最初に来る苦味だけはどうにか出来た

後味の苦味まで中和は無理だ……」

「でもちゃんと美味しくはなったにゃ……最初だけ」

「すまんがこれが俺達の限界だった……」

 

なおオトシドリは……

 

「トリッ♪」

 

平然と食っていた

どうやら苦いものが相当好きらしい

 




ペパー「あれ!?マフィティフの話は!?」
マグロ「いやー、この状態でいれると文字数エグい事になりそうやしストーリーにも割と深く関わるとこだから妥協したくないんで次の話でしっかり書こうかと」
ペパー「orz」
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