未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とシー・スターモービル

 

 

~ヴィオ視点~

 

 

~スター団どく組『チーム・シー』アジト内部~

 

 

 

なんとか一匹は突破したけど流石にそれだけな訳ではなかったわね……

 

「ベェェタァァアア!!!」

「ベトベトンね……」

 

私は嫌な思い出を思い出す……

 

ガチの対戦にて一度出会した『ちいさくなる』バトンのベトベトンだ……

いやほんっとあれマジで無理……『ちいさくなる』とか本気で嫌い……流石にこの世界ではあまり普及してないと信じ……たいわね

 

「ダルシム!『マジカルフレイム』で牽制しながら『ニトロチャージ』!」

「ギィィィ!!ギギギギギギッ!」

 

ダルシムが私の指示で大量の『マジカルフレイム』を口から吐き出しながら突撃する

 

とはいってもあの『マジカルフレイム』は牽制兼目眩ましであり、威力としてはダメージを与えられるかすら怪しいくらいに無いものでただのブラフでもある

 

これを教えて鍛えるのになかなか難しかったのよねぇ

"威力を極端に押さえて乱射する"だけと言えば聞こえは良いけど用は"竹筒の水鉄砲を小分けに乱射しろ"と言ってるようなものだもの

 

とはいえ鍛えた甲斐もあってこれがなかなか刺さる

 

レティやライズにも試したけど初見だと二人とも対処不可

何度か戦ってギリギリ対処出来る戦法とわかった分かなり苦労は報われていた

 

「ベトベトン!『どろかけ』で視界を塞いで炎のテンションをダウンさせるでござる!」

「ベェェェトゥ!」

「ギギッ!?」

 

ギィギに『どろかけ』が当たって『ニトロチャージ』の勢いが弱まってしまう

ついでに弱点なのも痛いわね……

だけどね……

 

「ギィギにそもそも目はないのよ!!」

「ギギャァァァア!!!」

「ベタァァァ!?!?」

「ベトベトン!」

 

『ニトロチャージ』が直撃した事で煙が周囲を覆ってなかなか状況を確認しにくい……ベトベトンは……

 

「べ………トォオオ!!」

「ギギッ!?」

 

嘘ッ!?ダルシムが捕まえられた!?

ベトベトン自体にも大きなダメージはあったみたいだけど元々耐久がかなり優秀なポケモンなのもあってかベトベトンは攻撃を受けながらダルシムを掴んで止めたらしい

 

「よくやったでござる!この距離なら避けられぬでござる

ベトベトン!『ヘドロウェーブ』!」

「ベタァァァァァァァァアアア!!!」

「ギギャァァァア!?」

「ダルシム!!」

 

ダルシムは攻撃を受けた衝撃でこちらに吹き飛ばされてなんとか拘束を抜け出した

 

だけど……

 

「ギギッ……」

 

ダルシムの肉体が紫がかっている……『どく』状態ね……

事前に持たせていたモモンの実はすでにしたっぱの掃討で使ってしまっていた

状況はかなり不利に追い込まれていた

 

「ダルシム!短期決戦よ!一撃離脱を繰り返しながら『ニトロチャージ』!」

「ギィィィ!!ギッ!ギッ!ギッ!ギッ!」

「べッ!?ベトォ!?ベタァ!?べッ!?」

「ベトベトン!」

 

ベトベトンはダルシムの上がりまくった素早さに翻弄されてまともに対応は出来なくなっていた

 

とはいえダルシムも『どく』の影響がキツいのか若干動きにブレが見え始めていた

 

「ベトベトン!耐えるでござる!」

「ダルシム!」

「ギィィィ!!!!!」

「ベッタァァァァアアアア!?!?」

 

加速仕切ったダルシムの全力の『ニトロチャージ』を受けてベトベトンは倒れる

 

「むう……耐えきれなかったでござるか……

生き残っている以上タイプ的に不利なブロロロームは出すべきではないでござるな……

ポイズン食らわば皿まで!シュウメイこの命最後まで!!

シー・スターモービル!」

「「「ブロロァァァァアアアアアア!!!!!!!」」」

 

どうやら潔くスターモービルで戦いに来るようだ

これ以上ダルシムを消耗させる理由は無いわね……

「ダルシム、戻って頂戴

行くわよ!シュニン!」

「ンガァァァァァアアアアアア!!!!」

 

シュニンは出てくると同時に咆哮し威嚇としてその頑丈で巨大すぎる顎を地面に二回叩きつける

 

「ビッグでござるな……これはパワーバトルになりそうでござる」

「シュニン、下手したら毒食らうから気をつけて」

「ンガッ」

 

「シー・スターモービル!『ポイズンアクセル』でござる!」

「「「ブロロァァァァアアアアアア!!!!!!!」」」

「シュニン!『じならし』で畳返し!!」

「ンガァァァァァアアアアアア!!!!」

 

シー・スターモービルが排気用のパイプから紫色の煙を出し、毒を纏いながら突進してくるがシュニンのその顎による強力な『じならし』によって目の前の地面が叩き割られてひっくり返り、壁が生まれる

これによってシー・スターモービルは動きを止めてしまう

 

「ぬぅ!バックでござる!」

「シュニン!死角から『ころがる』!」

「ンガァァァァァアアアアアア!!!!」

 

そして視界が塞がれているのを良いことに私はシュニンに『ころがる』を指示して壁を突き破りながらシー・スターモービルへと突撃させる

 

「シー・スターモービル!『ホイールスピン』で対抗でござる!」

「「「ブロロァァァァアアアアアア!!!!!!!」」」

 

シー・スターモービルはその場で急旋回してそのドリフトの勢いを利用して車体をシュニンに叩きつける

 

「ンガァァァァァアアアアアア!!!!」

 

シュニンの『ころがる』と拮抗している影響で火花が大量に散っており、パワー勝負となっていた

 

そして私はシュニンの体からポロポロと落ちているものを見逃さない

 

まだよ……時間を稼いでタイミングを見つけなきゃ……

 

これはパワー勝負じゃないわ……持久力勝負よ!




マグロ「健康診断が近い……血液検査の採血嫌いなんだがなぁ……」
ライズ「つべこべ言わずさっさと刺されろ」
マグロ「(´・ω・)」
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