未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子と棘竜

 

 

~ヴィオ視点~

 

 

~スター団どく組『チーム・シー』アジト内部~

 

 

 

「行くでござる!エスピナス!」

「エァァァァァァアアアアアアアア!!!!!」

 

うっわ……うっわうっわうっわ……最悪にもほどがありまくるわよそれ……

 

よりによってエスピナスって……

 

「シュニン……流石に消耗しすぎた貴方だとキツイわ、戻って頂戴」

「ンガッ」

「ギリギリ毒にはなってないしこの子が最適かしらね……出てきて!ダルシム!」

「ギギッ」

 

エスピナス……別名棘竜

基本的には温厚な性格で外敵が居ても眠りを優先する程に警戒心が薄い

ただしそれはその圧倒的なまでに頑強な甲殻があるからこそ成立する生態でもある

エスピナスの甲殻は生半可な攻撃ではまともにダメージを与えることは不可能であり、エスピナスの眠りを妨げる事は出来ない

 

だけど一度眠りを妨げるような事があれば一瞬で激怒して暴走を始める

 

「エスピナス!『どくひかきゅう』でござる」

「ァァアア!!」

「ダルシム!『ニトロチャージ』で加速しながら横に避けて!絶対に当たっちゃダメよ!」

 

どくひかきゅう……絶対これ毒痺火球ってことよね……

 

エスピナスの最大の特徴……それは複数の毒を同時に所持していることだ

そのブレスには体力を消耗させる『猛毒』

体を痺れさせて動けなくさせる『麻痺毒』

炎を受けることによって発生させる『火傷』

 

状態異常のオンパレードなのだ

 

モンハンならこれ全部を一度に食らうのだが流石にポケモン世界ならどれか一つを確定でと言った所だろう……

 

どのみち食らえば洒落にならないわ……

 

「ァァアア!ァァアア!ァァアア!!」

 

エスピナスが『どくひかきゅう』を連続して放つがヨガの力(笑)によるサイコパワーとニトロチャージによる加速で空を自在に加速しながら移動するダルシムにはなかなか当たらない

 

「ダルシム!そのまま突撃!」

「ギギィィイイ!!!」

「エスピナス!『ニードルガード』!」

「ァァアア!!」

「嘘ッ!?」

「ギギッ!?」

 

『ニトロチャージ』の突撃にあわせてエスピナスは自身の体を丸めて防御姿勢を取る

それに加えて全身のトゲにエネルギーが集まって伸び、まるでハリーセンのような状態になる

 

「ギギャ!?」

 

そんなトゲの塊に勢いよく突っ込んだダルシムは攻撃を無効化されてしまい、さらにダメージを負ってしまう

 

「ダルシム!大丈夫!?」

「ギギッ……ギギャ!」

 

どうやらなんとか大丈夫のようだ

 

でもニードルガードはカウンターとして最大HPの1/8を持っていくのだったわね……そうなるとあまり余裕がないわ

 

「ダルシム!遠距離主体に切り替えるわ!周囲の岩に『サイコキネシス』!」

「ギギアッ!」

 

ダルシムが周囲の岩を『サイコキネシス』で浮遊させて周囲へと浮かばせる

 

それを何度もエスピナスへと叩きつけるがあまりダメージが入っている様子がない

 

「エスピナス!『すてみタックル』」

「エァァァァァァアアアアアアアア!!!!!」

「ギッッッ!?!?」

「ダルシム!?」

 

ダルシムは私の後ろまで吹き飛ばされて動きを止めていた

死んではないみたいだから安心したけどとんでもないパワーね……

 

「やるわよ!オトシドリ」

「トリィィイイ!!!」

「なんというビッグサイズ!?」

 

こうなったら最大の賭けに出るしか無いわね……

 

エスピナスか持つもう一つの特徴……

 

「オトシドリ!『ちょうはつ』!」

「『ちょうはつ』?ニードルガードを使えなくするつもりでござるか……?」

 

するとオトシドリはエスピナスの前に陣取ってしばらくエスピナスと見つめ合う

 

「…………」

「…………グゥ……」

 

ずっと見られているエスピナスも不気味に思ったらしく若干引き気味になる

 

するとオトシドリはワッッッルイ笑みを浮かべて……

 

「…………」

「…………ヘッwww」

「エ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!!!!!!!!!」

 

鼻で笑われたエスピナスは一気に激怒してフォルムチェンジを起こし、凄まじい速度でオトシドリへと突進する

オトシドリは悪い笑みを浮かべて冷静に飛んで回避する

 

エスピナスの全身に赤黒い血管が浮かんで全身が赤く染まっており、地面を走ると同時に大きく踏み抜いた部分を抉っていた

相当な脚力がなければ出来ない芸当ね

 

この状態に陥ったエスピナスは甲殻がめちゃくちゃ柔らかくなって全身が弱点と言えるような状態になり、力も大きく向上する代わりに冷静さを失う

 

つまりは……

 

「今よ!『イカサマ』!!」

「何!?」

「トリィィィイイ!!!」

 

するとオトシドリはエスピナスから光のようなものを吸い出して自分へと吸収する

オトシドリの全身がエスピナス型の光となってエスピナスへと突撃する

お互いに激突すると大爆発を起こす

 

するとそこには……

 

「ェ……ァァアア……」

「トリィィィ……」

 

お互いに目を回して倒れ合うエスピナスとオトシドリが居た

 

「なんと……我の負け……か……」

 

シュウメイは膝から崩れ落ちて四つん這いの姿勢になる

 

 

「皆のもの……済まぬ……済まぬ……!!」

 

 

 

なんかこうも後悔されると後味悪いわね……

 

でもその前に……

 

「おいちょっとヴィオ……話がある」

 

そう言って額に軽く青筋を浮かべたライズに肩を掴まれる

ってかめり込んでるめり込んでる痛い痛い痛い!?!?

 

 

 

 

私はライズに連れられてレティが待避していた所まで強制連行されていった

 

 

 

 




ライズ「…………」
マグロ「さてライズはなぜヴィオを連れていったのでしょうねw」
ライズ「…………スッ」
マグロ「エ゛ッ……(三枚下ろし)」
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