未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と双子とシュウメイの過去

 

 

 

~スター団どく組『チーム・シー』アジト内部~

 

 

 

 

 

 

 

~1年と数ヶ月前~

 

 

 

シュウメイは申し訳なさそうな様子で他のボス達と集まっていた

 

「すまぬ……

生地の仕入れが遅れたゆえ……」

 

だが他のスター団のボス達シュウメイとは違ってとても喜ばしい表情でシュウメイを誉めていた

 

シュウメイはスター団のボス達の制服を改造した専用の衣装を持ってきたのだ

それを着た者達が二人は特に嬉しそうにする

 

「ヤべえ……特にこのブーツはヤべえ……」

「そちらはニトロチャージから着想を得たでござる……」

 

メロコは燃えるような炎の装飾を施されたブーツを特に気に入ったようでとても目を輝かせていた

 

「わたしの制服もイメージ通り!本当にありがとう!」

「地獄のアイドルなるビワ殿のコンセプトに叶ったなら何より」

「これで全員制服改造完了!

ほんとにサンキューな!シュウメイ!

ふたりもそんだけイカつければプレッシャー与えまくりっしょ」

 

ビーニャは新しく衣装の出来た二人にピーニャはかなり満足していた

 

そしてオルティガはシュウメイを見直したように言う

 

「でもほんとに器用だよねー

オタクってだけでシュウメイいじめてるヤツらバカだよねー」

「オタクの道は修羅の住まう茨道

凡人に理解を乞う気はござらぬ」

 

とシュウメイはドヤ顔で答える

 

「オイオイなんだよシュウメイ!気合いが入った事を言うじゃねぇか!」

 

メロコはとても上機嫌だ

 

「そうだね、シュウメイくん

カッコいいと思うよー」

 

ビワはその強面のフェイスペイントには似合わぬ程の優しい微笑みでシュウメイを褒めている

 

「じゃあスター大作戦に向けて次は戦闘のトレーニングだね!」

「ボスであるボクらがほかのメンバーより弱いわけにはいかないっしょ!」

「承知……全身全霊にて修練を積まん……!」

 

そうしてシュウメイ達はバトルの特訓に励んでいった……

 

_________________________________________________

 

 

 

 

~ライズ視点~

 

 

 

俺達が話を終えてテントを出るとネルケとシュウメイが待っていた

どうやら少し待たせてしまっていたらしい

 

するとシュウメイはヴィオを見て呟く

 

「全身全霊とて抗えぬが定め……

定めは掟……掟ゆえこれを……ユー達になら預けられる」

 

そう言ってシュウメイは懐から取り出したどくジムバッジを改造したダンバッジをヴィオへと渡す

 

バッジを手に入れたらいつも通りの記念撮影なのだが……

 

「貴方良いわね……」

「ここにも同士が居たとは……やはりオタクの道はクロスする物でござるな……」

 

と言いつつやたらと戦隊物っぽいポーズを二人して撮っていた

 

撮影が終わると思い出したようにシュウメイは懐をもう一度漁り始める

 

「ダストをシュートする術記されたカラクリをば」

 

No.102……ってことはやっぱり『ダストシュート』か

 

威力はかなり高い物理どく技だが命中しにくいのが若干ネックな技だな

 

「あら、ありがとう

これがなかなか良い威力してるのよねぇ……どく技の中のロマン砲よねぇ」

「同意……されどヒットしにくいゆえに扱いにくい技でもござる」

「…………お前ら一瞬で意気投合したな」

「「ロマンを分かるオタクに悪いヤツはいない!」でござる!」

 

意気ピッタリじゃねぇか……

 

「ユー達の名は……

ライズ、バイオレット、スカーレットだったか

恨み辛みも浮かばぬほどあざやかな完敗でござった……

特に同士バイオレット、ユーのエスピナスへの対処は完璧でござったな……」

 

ヴィオとシュウメイがオタク談義をし始めていたのだがその時ネルケと入口で戦った少年がこちらへやってくる

 

どうやらネルケが俺達が話している間に連れてきたようだ

 

「シュウメイ殿!!」

「ど……同胞?」

「どうしてもあんたに会って直接話がしたいそうだ」

 

どうもシュウメイは軽く動揺していた

おそらく元々知り合いで来るとは思わなかったんじゃないか?

 

「シュウメイ殿聞いて!ちょっとだけでいいんだ!!」

「……何故ここに?」

「同胞を助けたくて!」

 

そして少年は悲しそうな表情になって言う

 

「このまま不登校が続けばシュウメイ殿は退学処分なんでしょ……?」

「……………」

「いじめられっ子だったぼくたちがいま学校にかよえてるのは……スター団ががんばってくれたあの大作戦のおかげ!」

 

大作戦……スター大作戦ってやつか……?

それにしてもこのネーミング……

 

「そんな人たちが退学なんてぼくいやなんだ!」

 

だがシュウメイはとても苦しい顔をして謝る

 

「……すまぬ」

「まだマジボスって人に連絡はつかないの……?」

 

マジボス……

 

「うむ、あの日以来……

マジボス殿がいなければ団はなく……団がなければウキウキアカデミーライフはなし!」

 

ウキウキアカデミーライフて……

 

「マジボス殿がご帰還されるまで我らはアジトを守り続ける他なし!」

「あんたたちがそこまで信用してるマジボスってのは一体誰なんだ?」

「我ら実際にマジボス殿とお会いしたことはないのだ」

「……何?」

 

ちょっとまて……少しずつだが繋がってきたぞ

 

「本人いわく引きこもりとのこと……

我ら同様いじめが発端らしいが……」

「かわいそう……」

「ヴィオ姉……」

「…………まだ確証は完全には持てないわ」

 

どうやらヴィオとレティもマジボスとあいつとの繋がりに気づき始めているようだ

 

 

「真の名も姿も知らぬが我らの輩に変わりはない

我らはただマジボス殿のカムバックをアジトで待つのみぞ!」

 

若干キナ臭さが増してきたな……こりゃ一連の騒動にお互いの認識に大きなズレがあるように思えてきた

 

「だからシュウメイ殿は学校に行かないんだね……

…………でも忘れないで!シュウメイ殿にはスター団以外にもぼくっていう同胞がいるんだって!」

「同胞……かたじけない」

 

そして校長……ネルケもやはり思うところが合ったのかグラサンを直しながら考えている様子だ

 

「いじめ……不登校……また一歩真相に近づいたな

いや、そんなことよりも……生徒達がいだいている問題や行動理由……

そして大事な絆……

まったく関知出来ていなかった自分が恥ずかしいです」

 

校長先生……素が出てます、素が……

 

「フッ……スター団のみが同胞と信じてきたが……誤りだったやもしれぬな」

 

そう答えたシュウメイの表情はとてもスッキリしているようにも見えた

 

 

 




マグロ「ほぼほぼ本編通りですがヴィオのオタク気質がシュウメイのオタク道と共鳴しましたw」
ライズ「……あいつたまになにやってるのか分からない時あったからなぁ……」
マグロ「そしてマグロは……最近暑くてちょっと溶けそうです……『ぼうぎょ』が上がっちゃう……」
ライズ「ウロコトル……」
溶岩獣「コッ!(『かえんほうしゃ』)」
マグロ「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
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