未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

93 / 300
紅の少女と偉大な牙

 

 

レティ視点

 

 

~ロースト砂漠~

 

 

「ファァァァアアアアンド!!!」

 

私とコルサさんの前に立ちふさがる『イダイナキバ』が咆哮する

 

ドラゴンタイプのポケモンを思わせるその強靭な肉体に私は圧倒されそうだった

 

「ふむ、なんという巨体にその素晴らしく大きな牙

まさに偉大な牙というその名前に恥じぬ実にアヴァンギャルドな容姿をしているな」

「……やっぱり見ていて思いますけど……やたらとドンファンと似てませんか?」

 

私は岩影に隠れてこちらを覗く野生のポケモン達に混ざったドンファンを見ながら言う

 

「恐らく何かしら関係性があるのやもしれんな

そうなるとタイプは『じめん』はありそうだが……」

「『ドラゴン』タイプっぽくも見えますけどなんか違う気がします……ちょっと確かめます!出てきて!レギィ!」

「レギァァァアアア!!」

「おお!新しいアナザーポケモンか!ライズのレポートを見たがこれもなかなかにアヴァンギャルドな見た目じゃないか!まるで刃のようであり、クヌギダマの如く積み重なった黄金の鱗が実に美しく芸術的じゃないか」

 

悠長に褒めてる場合じゃないですよ!?

 

「ファァァァアアアアンド!!!」

 

するとイダイナキバが咆哮と共にその両足を大きく上げて大地を力強く踏みつける

 

「ぬぅ!?『じならし』か!それにしても威力が高い!」

「ルゥゥゥ……」

 

ドボルベルクとコルサさんはまるで『じしん』のような強さの『じならし』に動きを封じられていた

 

だけどレギィには当たらないよ!!

 

「レギィ!スケイルショット!」

「レギュァァアアアア!!!」

 

レギィが自分の鱗……刃鱗を大量にイダイナキバへと飛ばして切り付けていく

 

「ファァァァアアアアンド!!!!」

 

イダイナキバは鬱陶しそうにしてはいるが大きなダメージを受けている様子はないみたい……これはドラゴンタイプは無いみたいだね

 

「ふむ、ドラゴンタイプでは無さそうだが大丈夫か?

『スケイルショット』は己の身を削り耐久力が落ちてしまう諸刃の剣とも言える技だ

攻撃を受けた際のダメージが怖いぞ」

「そっちは大丈夫です!レギィ!」

「レギュッ!」

 

するとレギィが懐に仕舞ってあった『しろいハーブ』を口にする

 

「成る程……『しろいハーブ』で素早さを無償で上げられる状態にしたわけか」

「ヴィオ姉から教えてもらった有効活用の方法です!

でも狙いはこれだけじゃないですよ!アクロバット!!」

「レギァァァアアア!!!」

 

レギィは加速したそのスピードを生かして急降下キックを何度もイダイナキバへと与える

 

「ファァァァアアアアンド!?!?」

 

イダイナキバがかなり嫌がってる!『ひこう』タイプが弱点だ!

 

「ひこうが弱点なら『むし』、『くさ』、『かくとう』のどれかだから……」

「どうみても『むし』タイプと『くさ』タイプではない!

『じめん・かくとう』タイプだ!」

「ファァァァアアアアンド!!」

 

イダイナキバが鼻の先にチョップの形をしたエネルギーの塊を出す

 

「コルサさん!『かわらわり』が来ます!」

「ドボルベルク!『ウッドハンマー』だ!」

「ボルァァァァァアアアア!!!」

 

コルサさんのドボルベルクが反転してその巨大な尻尾をイダイナキバへとぶつけて攻撃を止める

じめんタイプもあるからかなり効いてる!

 

「ボルゥ……ッ!?」

 

するとドボルベルクへと反動のダメージが跳ね返って来たのか大きく怯む

 

反動が大きすぎる……そうなるとイダイナキバはスパイスの力で物凄く打たれ強くなってるんだ……

 

「ファァァァアアアアンド!」

 

怯んだドボルベルクへとイダイナキバが『はたきおとす』をぶつけようとする

 

「レギィ!『アクロバット』で受け止めて!」

「レギュァァアアアア!!!」

「ファァァァアアアアンド!!」

「ギィアっ!?」

「嘘!?レギィ!?」

 

レギィが渾身のアクロバットを地面の砂を巻き上げながら行うけどイダイナキバがその体を横へと振り回すように回転してその鼻をレギィへと直撃させる

 

凪払われたレギィが大きく吹き飛ばされてしまう

 

タイプが違う技だけどかなり威力が高い……

 

「どうやらかなり物理に寄った強さをしているようだ……

ドボルベルク!『ふんか』!」

「ボルァァァァァアアアア!!!!」

 

うぇぇぇえええ!?!?

 

ドボルベルクが背中に背負ったコブから大量の溶岩を吹き飛ばして攻撃をする

 

「っていうかこっちにも来てるんですけどぉぉおお!?」

「レギ……ギュアッ!?」

「ファァァァアアアアンド!?!?!?」

 

するとイダイナキバか大きく怯んでいる様子がわかる

 

確かドボルベルクってとくしゅ攻撃は苦手だったはず……

 

「ドボルベルクは確かにとくしゅ技はあまり得意とはしていないが使えないわけではない!

とはいえまともに使えるのは『ふんか』くらいだがね」

 

でもふんかはドボルベルクが万全の状態じゃないとあんまり威力が……んん?

 

私はドボルベルクの顔をよく見ると何かを噛んでるようにも見える

 

「たべのこしっ!?」

「当たりだ!さぁ畳み掛ける……っ!?」

「ファァァァアアアアンド!!!」

 

するとイダイナキバが怒ったように咆哮してその尻尾と脚に赤黒いモヤを生み出す……

ヴィオ姉を見てみると向こうにいるテツノワダチも同じようなモヤを出していた……

 

「今度は『獰猛化』か……」

 

獰猛化……

 

 

ライズ君が無事だと良いけど……

 

 




マグロ「(ヽ´ω`)」
ライズ「おうどうした?」
マグロ「採血が痛かったでござる……」
ライズ「知るか」
マグロ「(´・ω・)」


ドボルベルクの覚える特殊高威力技のひとつ

『ふんか』(タマゴ技)

コルサ曰く噴火する大地の中必死に生き延びるくさタイプのポケモンというイメージでほのおタイプ使いのトレーナーさんと絵を描いてて休憩にピクニックをしていたらいつの間にか覚えていたらしい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。