未来と古来と異界のポケモン   作:クロマ・グロ

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少年と潜口竜

 

 

ライズ視点

 

 

~ロースト砂漠~

 

 

近くで見てみると分かるが……とんでもない威圧感だな

 

「ライズ氏!」

 

すると空をギギネブラで飛行しながら様子をうかがっていたナンジャモがこちらに飛んできた

 

「ナンジャモ、空からなにか分かったことはありましたか?」

「オモダカさん、少なくとも上からの攻撃だとあんまり効かないと思う

やたらと甲殻が分厚いみたい」

「ふむ……そうなると困りましたね

ここまでの巨体を相手取るとなると正面はかなり不利になってしまいます

背後や側面は全てかなり分厚い甲殻に覆われています」

「そっちは俺の方に考えがあります」

「考えですか?」

 

それを聞いたオモダカさんの目がこちらへと向く

 

若干表情が怖いんだよなこの人……

 

「ニャンターから聞いた話ではありますけどハプルボッカは何でも呑み込みます

例えそれがポケモンだろうと砂だろうと岩だろうと……『爆弾』だろうと」

「成る程……そういうことですか」

「うぇ?ライズ氏、どういうこと?」

「あいつが口を開けてこっちへと『まるのみ』を仕掛けてきたタイミングにあわせてニャンターの『おおタルばくだん』を喰わせます」

「と言うことはあのポケモンの弱点は口ですか……」

「それもありますけど一番攻撃したいのは腹部です

ニャンターによると腹部は柔らかく弱点らしいので」

「成る程……では私達はあのポケモンが口を開けて突撃してくるまで牽制を行います

貴方のニャンターはいつでも『おおタルばくだん』を使えるように待機させておいてください」

「分かりました、出てこい!ニャンター!!」

「お任せあれにゃぁ!」

 

俺がボールを投げるとフォルムチェンジした姿ではなくいつもの姿のニャンターが現れる

 

「あれ?ライズ氏、新しい姿はどったの?」

「どうみてもじめんタイプ持ってるハプルボッカに使えるわけがない

あの鎧を纏ってる時のニャンターはほのお・かくとうタイプなんだよ」

「あー、そうなると不利だねぇ……まぁボクも人の事あんまり言えないんだけどね~」

 

ナンジャモのポケモンは基本的にでんきタイプだからな……

流石に相性が悪すぎるか

 

「行きなさい!ゴーゴート!」

「ゴートッ!」

 

オモダカさんはゴーゴートを繰り出す

おそらく『じめん・みず』の複合タイプと思われるハプルボッカには最も相性が良いだろう

 

このタイプのポケモン……ガマゲロゲやナマズン、ラグラージなんかもそうなんだが極端なくらい弱点が少ない

『くさ』タイプしか弱点が存在しない為に実際に敵に回すとかなり厄介だ

 

「ゴーゴート!『ビルドアップ』で能力を上げてください!」

「ゴォオオット!」

 

ゴーゴートが後ろ足のみで立ち上がり何故かボディビルダーが行うようなポーズを取る

やたらと器用だな……

 

「ハブァァァァアアアア!!!」

 

ハプルボッカの牙がエネルギーを纏いこちらを『かみくだく』つもりで襲ってくる

 

「ギギネブラ!『ねこだまし』!」

「ネビュラッ!」

「ハブァッ!?」

 

ナンジャモのギギネブラによる『ねこだまし』によりハプルボッカは軽く怯んで攻撃の手を止めるがすぐに次の行動に移る

 

「ハァァァァァァァ……」

 

ハプルボッカが周囲の砂を大量に吸い込み始める

あの勢いだと『おおタルばくだん』を投げたとしても砂に混じってる石に貫通されて奥に入る前に爆発しそうだな……

 

「ニャンター!避ける準備だけしておけ!」

「ウニャッ!」

「ハブァァァァアアアア!!!」

 

するとハプルボッカが体内に吸い込んだ大量の砂を水と共に凄まじい勢いで吐き出す

 

「あっぶにゃ!?危うく吹っ飛ばされる所だったにゃ!」

「凄まじい威力に攻撃範囲ですね……」

「うっわぁ……えげつないなぁ……」

「ハブルッ!」

 

ハプルボッカは耳?のような部位から砂を若干吐き出してまた砂に潜っていき、周囲に擬態していく

 

さっきの技で砂嵐も酷くなっており視界も悪く、サメのように背鰭に近い部位を砂から出してはいたがかなり分かりにくくなっていた

 

魚に近いフォルムをしているしさっきの耳のような部位は耳というよりもあれはエラなのか?

 

「あんまり離れすぎるとさっきのやつが厄介だな……」

「うにゃ……『おとばくだん』さえあればにゃ……」

「『おとばくだん』?」

「うにゃ、『おとばくだん』はその名前の通り爆発みたいなスッゴい音を出す爆弾にゃ!

ハプルボッカはおっきな音が苦手で潜っている時に聞こえるとビックリして出てくるにゃ」

 

音か……そうなると騒がしいバカならすぐそこにいるな

 

「となると……ナンジャモ!」

「まかせて!出てきて!ハラバリー!」

「バリバリィ!」

「ハラバリー!『ハイパーボイス』!!」

「バリィィィイイイイイ!!!」

「ッッッ!?!?!?」

 

すると驚いたハプルボッカが砂から身体を飛び出させてひっくり返る

 

魚のようにビタンビタンとしており、弱点である青白い腹部が丸見えだ

 

「ゴーゴート!『ウッドホーン』!」

「ゴォオオット!!」

「ハブッ!」

「ゴォ!?」

 

すると隙だらけだったはずのハプルボッカが突撃してきたゴーゴートの『ウッドホーン』を『かみくだく』

こいつ……この状況へと対応が速すぎるな……ってことは同じような事を一回やられてるのか?

 

すると頭部にあった黒いモヤが消えて今度はヒレに発生し始める

 

「ハブァァァァアアアア!!!!」

 

こいつは一筋縄じゃいかなそうだな……

 




マグロ「ハブルポッカの情報は次回で」
ライズ「理由は?」
マグロ「若干特殊な技があるからやね、さすがに『かみくだく』は普通やけど」
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