レティ視点
~ロースト砂漠~
私達がイダイナキバと戦っているととてつもない大爆発の音が隣から聞こえてくる
思わずヴィオ姉の所を見てみるとテツノワダチが縮んでおり、爆発した地点にはテラスタル特有の結晶が散るような痕跡が残っていた
「あっちゃ~、ヴィオ姉盛大にやったなぁ……
軽く砂漠の砂がガラス化してない?」
「それにしてもあのシュニンというポケモンのテラスタルはほのおだったのだな
私との戦いでそれを引き出せなかったのは少し悔しいな
だがその実力……実にアヴァンギャルド!!」
この人のアヴァンギャルドは私には正直理解出来ないかなぁ……
でもヴィオ姉が今までジム以外だとポケモンセンターが遠くてテラスタルエネルギーの補充が面倒くさいからってヌシポケモン相手に使わなかったテラスタルを使う程の事があったんだよね……
「ファァァァァァンンン!!!」
「どうやらじっくりと観察する余裕もないらしいな
スカーレット、ワタシのドボルベルクは体内を少し冷やす必要があってあまり動けん、持ちこたえられるか?」
「分かりました!レギィ!!」
「レギュァァァアア!!」
私は懐からテラスタルオーブを取り出す
ヴィオ姉だってやったんだ、わたしだって!!
「勝利を掴め!テラスタル!!」
レギィの全身をテラスタルの結晶が包み込んでレギィの身体をクリスタルへと変化させる
レギィは結晶を内側から破って出てくると全身をクリスタル化して現れる
そしてその頭部には風船を模した形の冠、ひこうテラスの証が付いていた
「レギァァァァアアア!!!」
「ファァァァァァンンンド!!」
レギィはスケイルショットで身軽になる事で上昇させた機動力を生かして空中を自由自在に動き回る
「レギィ!『アクロバット』!!」
「レギュァァァアア!!」
レギィの頭部にある冠が強く輝く
とてつもない素早さで地面を滑空してイダイナキバへ凄まじい連撃を叩き込む
効果は抜群のはずなのに……イダイナキバは平然と耐え続けていた
「…………ッ!ファァァァァァンンン!!!」
イダイナキバは突如として天に向かって吠えると砂嵐が止んで強い日差しが現れる
その強い日差しはイダイナキバへと降り注ぐとイダイナキバの力強さと威圧感が一気に増し始める
そして獰猛化によって過剰反応をしていた部位が更にドス黒い霧を発生させる
「晴れで強さが上がってる!?レギィ!離れて!」
「ファァァァァァンンンド!!!」
イダイナキバがお返しとばかりに『こうそくスピン』でレギィを引き剥がして『はたきおとす』
「ギギャアッ!?」
「レギィ!?」
トドメとばかりにイダイナキバがその脚を上げてレギィを踏みつけようとする
すると……
「よくぞ持ちこたえた!ドボルベルク!『ほうがんなげ』!!」
「ボルァァァァァァァァアアアア!!!」
突如として後方からとてつもなく大きなハンマー
いや、ドボルベルクの尻尾が飛んでくる
「ッッッッ!?!?!?」
そのとてつもなく大きな尻尾はイダイナキバへと直撃して後方へと吹き飛ばす
しかしイダイナキバは受け身を取るように身体を丸めて回転して衝撃を大きく削いでいた
「野生でここまでの受け身を取るか……」
確かに野生のポケモンでここまで受け身を取ることに慣れてる個体というのは本当に少ない
それにそれだけ慣れていると言うことは自分を吹き飛ばすような相手と何度も戦っているという証でもある
それは実力もそうだが精神的にもかなり強い事の証明に他ならない
そして何よりも
「ファァァァァァンンンド!!!」
「『こうそくスピン』来ます!」
「『ウッドハンマー』で受け止めよ!ドボルベルク!」
「ボルァァァァァァァァアアアア!!!ッッッ!?!?」
ドボルベルクはこうそく回転しながらこちらへと突撃してきたイダイナキバを『ウッドハンマー』で相殺して受け止めようとするが……
「嘘ッ!?押されてる!?」
そう、弱点であるはずのくさタイプの技、それもタイプ一致で放たれている『ウッドハンマー』をイダイナキバは『こうそくスピン』だけで押し返しているのだ
「レギィ!『シューティングスター』!」
「レギュァァァアア!!」
レギィは特殊技があんまり得意じゃない
遠距離への攻撃が『スケイルショット』だけだと危ないということで若干効果の被ってる『シューティングスター』はそのまま覚えたままにさせていた
『スケイルショット』は最初に鱗をばら蒔いて自分の『すばやさ』を上げながらレギィにとって戦いやすいフィールドを作る
『しろいハーブ』で下がった能力だけを戻して後は『シューティングスター』で動きを封じて『アクロバット』で一気に仕留める
これがヴィオ姉から教わったレギィに向いている戦術だった
レギィは『スケイルショット』の時とは比べ物にならない量の鱗をイダイナキバへと飛ばしていく
「ボルッ………ウッ!!」
ドボルベルクは流石に反動が自分に返り始めていた
だけど鱗はイダイナキバへと刺さるどころか弾かれている
「いっけぇぇぇぇぇぇえええええ!!!」
「レギュァァァァァァァアアアア!!!」
それでも諦めずにレギィは鱗を飛ばし続ける
すると……
「ッ!?!?!?ファァァァァァンンン!?!?!?」
イダイナキバの身体に小さいけど切り傷が生まれる
それはやがて鱗を受け続けて裂けていき、ついには鱗の一枚が刺さる
あれだけ大きい身体だと外皮もそうたう分厚いから多分肉までは届いてない!
「今だぁぁぁああああああ!!!」
「レギュァァァァァァァアアアア!!!」
レギィがトドメを刺すために鱗と共に急降下していき、やがて突き刺さった鱗へと渾身の蹴りが炸裂する
「ファァァァァァンンンドォォォオオオオ!!!!」
イダイナキバの全身から発生していた赤黒いモヤが消え失せてどんどん身体が小さくなっていく
「よかったぁぁぁぁぁぁ」
私は安心して砂地に座り込むとさっきから黙り混んでいたコルサさんのテンションが一気に上がっていった
「アヴァンギャルド!!実にアヴァンギャルド!!
まさに鱗の嵐!そして嵐と共に降りてくる一匹のドラゴン!なんという光景だ!今すぐにでもアトリエに戻りたいくらいだ!」
まだ仕事残ってるんですから帰らないで!?
マグロ「現在のレギィ」
レベル46
性格いじっぱり
持ち物『しろいハーブ』
技構成
『スケイルショット』
『シューティングスター』
『アクロバット』
『はがねのつばさ』
レティ「『スケイルショット』覚えさせようとした時『シューティングスター』を忘れさせられるのかと思っちゃったのかやたらと嫌がっちゃって説得が大変だったなぁ
いじっぱりだから一度思い込んで決めちゃうとなかなか話聞いてくれないし」