ライズ視点
~ロースト砂漠~
「今度はヒレにモヤが発生していますね
おそらく移動が速くなると思われます」
「確かにそうでしょうね、ですが頭部のモヤは消えたので攻撃の威力は軒並み下がって……いや、元に戻っていると思います」
「ええ、ですが砂を泳ぐあのポケモンの機動力を削ぐのは難しそうですね」
すると後方から二匹のヌシポケモンの方向が聞こえてくる
軽く見てみるとヌシポケモン二体が獰猛化していたのが確認出来た
「オモダカさん、決着を急ぎましょう
ヌシ二匹も獰猛化しています」
「そうですね、それにしても先程からペパーさんはどこに……」
「あいつなら先にスパイスの回収をしてますよ
今回は規模が規模なんでスパイスのある洞窟が巻き込まれて壊されたら俺達にとってもあまり良くは無いので俺から頼んでおきました
回収が終わり次第こちらに戻って不意打ちで攻撃する手筈です」
「うぇ、ライズ氏やたらと綿密に作戦組んでる……
とりあえず私は空を飛んで支援する形でいいかな?」
タイプの都合上ナンジャモはどうしても不利だからな……
待てよ?音に反応してるなら……
「ナンジャモ、今から俺が言う作戦を頼めるか?」
「作戦?何をするの?」
俺はナンジャモにギギネブラを使ってあることをして欲しいと頼む
「了解~、そのくらいならお安いご用だよ!」
「オモダカさんはハイダイさんを呼んで貰えますか?多分あの人が一番この中の人員で慣れている事を頼みます」
「この中で一番慣れているですか?まぁ構いませんよ
ゴーゴート、ここに残って時間を稼いで貰えますか?」
「ゴーット!」
すると向こうから凄まじい砂の飛沫が見えてくる
それはだんだんこちらへと迫ってきていた
「来ます!」
「ッ!!回避を!」
「いきなりぃぃい!?!?」
「ハァァァァブッ!!」
突如として砂から現れたハプルボッカが俺達を丸呑みしようと大口を開けて噛みついて来るが事前に察知したことでなんとか避ける事に成功した
が……
「お気に入りのパーカーがぁぁぁぁぁあ!?!?!?」
ナンジャモのパーカーが引っ掛かったようで持ってかれていた
ナンジャモ自身はパーカーがとてつもなくサイズが大きいのをわざと着ていたのもあって脱げる程度で済んでいた
とはいえあのインナーオンリーは若干目のやり場に困るぞ……
「もー!ギギネブラ!飛んで!」
「ネ、ネビュラッ!」
「ニャンター、出番だ
場所は適当でいいからあいつが潜れる砂地の何処かに『おおタルばくだん』を置いてくれ」
「お任せにゃ!」
「それでは私はハイダイを連れてきますのでそれまでしばし耐えててください」
「ええ、頼みました!」
そう言ってオモダカさんはボールからクエスパトラを出してそれに乗って走り去っていった
するとハプルボッカが何かを『たくわえる』ような仕草を……ってまさか!?
「『たくわえる』まで使えるとなると相当耐久力が上がるな……厄介な」
「旦那さん~!!設置終わったにゃ~!!」
すると向こう側でニャンターがこちらを呼ぶ声がするが……
「ライズ氏!!」
「ッ!!ニャンター!後ろだ!避けろ!!」
「うにゃ?ニギャァァァァァァァァァァアアアアア!?!?」
突如としてニャンターの背後からハプルボッカが飛び上がって襲い掛かる
「ハァァァァァァァァァァ……ッ!?!?!?」
「にゃにゃ?」
流石にこれはヤバイかと思ったが空中から襲い掛かってきたハプルボッカが突如横から『タネばくだん』を受けることで横へと攻撃が逸れていく
攻撃した方向を見れば……
「ふう、なんとか危機一髪!絶体絶命ちゃんで危なかったな!」
「ペパーか!助かった!」
そこにはスコヴィランを連れていたペパーが立っていた
カバンがほんのり光っており、どうやら秘伝スパイスの回収には成功したようだ
「ゴォォォオトッ!!」
「ハブルァッ!?」
追撃とばかりにオモダカさんのゴーゴートがウッドホーンでハプルボッカへと攻撃して吹き飛ばす
『たくわえる』で耐久力上がっているはずなんだがな……
吹き飛ばされたハプルボッカはまた砂地へと潜っていき姿を隠す
「ライズ!スパイスの回収は成功したから遠慮なくいけるぜ!」
「もとから遠慮する余裕はない!ナンジャモ!!」
「はいはい!お任せあれ!!ギギネブラ!!」
「ネビュラアァァァァァァアアアアアアアアア!!!!」
そしてナンジャモは作戦通り『おおタルばくだん』のすぐ近くに移動してギギネブラに咆哮を上げさせる
すると砂の飛沫が『おおタルばくだん』のある方向へとむかっていく
「ギギネブラ!全力で上に飛ぶよ!」
「ギギッ!」
すぐにナンジャモ達は上空へと待避するとナンジャモのいた辺りにハプルボッカが飛び出して噛みつく
しかしナンジャモとニャンターは待避しており、ハプルボッカは別の何かを飲み込むと……
「ッッッッ!?!?!?!?!?」
突如としてハプルボッカの体内で爆発が起こり、ハプルボッカは縦に伸びた状態で口を大きく開けて動けなくなる
俺はカバンをあさりお手製の『すごいつりざお』の改良版である『ものすごいつりざお』を取り出してハプルボッカへと向かっていく
「ライズさん!ハイダイを連れてきましたよ!」
「ウォーー!?なんだいなんだい!?あの巨大な魚ポケモンが伸びてるじゃないか!?」
「ハイダイさん!このつりざおを任せます!」
俺はすでに釣り針を引っ掻けた『ものすごいつりざお』をハイダイさんへと渡す
「ウオ?ウォォォォォォォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!」
するとハイダイさんの目に炎が宿るような幻覚を俺は一瞬見るがすぐに気のせいだと割りきった
ハイダイさんが『ものすごいつりざお』を全力で引いてハプルボッカを釣り上げようとする
もちろんハプルボッカは抵抗するが……
「フィィィィィィィィイシュ!!!」
「ハブァァァア!?!?!?」
何故かハイダイさんはハプルボッカを俺達のサポート無しで一人で釣り上げて地面に叩きつける
ハプルボッカはその一撃で気絶してモヤが消え去り、どんどん身体が小さく……小さく……なってるけどどのみちめちゃくちゃデカイんだが……
「ライズ君ーー!!無事ーー!?」
レティ達もどうやら終わったようでこちらへと来ていた
向こう側を見ればイダイナキバとテツノワダチが小さくなって伸びていた
ヴィオは微妙そうな顔をしてハプルボッカを見ている
「…………まさか本当に釣り上げるなんて」
…………正直俺達やポケモンが手伝って釣るはずだったんだがなぁ
マグロ「哀れハブルポッカw」
ライズ「ハブルポッカのステータスは?」
マグロ「あぁ、そこは次の話で解説を本編に混ぜながらやるつもり」
ライズ「サボる為か?」
マグロ「いや、純粋にライズ達側からはどんな感じで調べられているのかを描写するためやね」