「つまり、地図って複雑なだけでただのグラフなの。だから、座標を求めるのに色々な関数が重要になるわけ」
「ああ、それでx軸とy軸が共有されてないと意味を持たないのか」
「それよ!」
「ウソップはスゲェ男だ」
「そうだな」
「あいつは昔からそうだった」
「知ってるよ」
「「本当にわかってるのか?」」
「あっちに混ざれないからって二人して俺に絡むな。ホラ、向こうでコレ食ってろ」
「ヤッタ! アリガト、サンジ!!」
「ワリィな」
「ありゃなんだ?」
「どっちのことじゃ?」
「常人には理解し難いでしょうね。文字通り、二つの意味で」
「ウソップは狙撃の精度を上げるために、ナミに測量を習ってるんだ」
「だいぶ、話が逸れているようだけれど」
「あの会話が漏れたら、それだけでバスターコールでも発令されそうですね」
「冗談でもやめろ」
「冗談だと思います?」
「わかった。聞かなかったことにする」
「あの二人は、寂しいのかしら?」
「バカなだけだぞ」
「話がわからないからどう自慢していいかわからないんでしょうね」
「なんなら、サンジ、オメェならわかるかと助けを求めてんだ」
「ヨホホ! 不器用ですね~」
「オレだって料理以外のことはわからねェよ」
「ま、気にすんな! オマエらは東の海からの古参組だ。オレらとはまた、別の括りなんだろう」
「オレはロビンちゃんとナミさん以外で扱いを変えたりはしてねぇ」
「そういうこっちゃないのさ」
「人との絆や関係というのは、一筋縄ではいかないものです」
「タイミングというものはあるわ」
「そういうもんかねェ」
「オレは医者としてはみんな平等に扱うけど、ルフィに医務室のものを触らせたり、ゾロに買い物を頼んだりしないぞ」
「チョッパーの方がわかっとるようじゃの」
「こりゃまいった。ほら、ホットケーキだ」
「ワーイ!」
「シロップがみんな違うのね」
「チョコの硬さがいい具合にアクセントだ」
「若いミカンの酸味が甘みをリフレッシュしてくれます」
「ソースなんてのは元をキチンとしてりゃアレンジは簡単だからな」
「まあ、確かにオマエさんにとっては手間でもなかろうな」
「ナミさ~ん。ちょっと休憩に甘いものはいかが?」
「あれはさり気ない、と言ってやればよいのか?」
「そうだな。そうしてやんな」
「若いっていいわね」
「みなさん、充分若いと思いますけどね〜」
「オメェが一番若えよ。ソウルキング」
「実際、骨密度はみんなと一緒だ!」
「おや、嬉しい」
「コレ、ワシ太らんか?」
「一緒にエクササイズしましょう」
「オレサマが指導してやるぜ、ボクササイズだ!」
「健全じゃのう」
「オレがいるんだから、当たり前だ!」
「そうじゃったそうじゃった」
「だからね。先駆雷撃で誘導しても、間になにかあれば近い方をどうしても経由しちゃうの」
「なるほど。つまり、ポジションは真正面でない方がいいのか。やっぱり、雷となると連携も難しいもんだな」
「ゼウスのおかげで色々と選択肢も増えたけど、威力も上がって。もうサンジくんでもノックアウトしちゃうかもね?」
「もう恋の雷に撃たれて一撃さ」
「わかった!! ほしの丸みを考えないといけないのか!!」
「あ、やっと気づいた? カンも知識もウソはつかないわ。それがズレてるってことは認識出来てない事象があるのよ」
「はー、そっかそっか。知らないで修整してたら狙いもズレてたな」
「知識は普遍的だけど、その時々に合うかはわからないわ。そこをどうにかするのが人間よ」
「オレは仕事に戻るぜ」
「ありがとう、サンジくん」
「すまねぇな、サンジ」
「すまねぇってなんだよ」
「糖分のおかげで解決出来た」
「へっ、まあいい。頑張れよ」
「変なの?」
「素直じゃないだけだ」
「……アンタたちっていっつもそう!! ワタシだけ除け者にして!!」
「そんなんじゃねェよ」
「ウソつき!!」
「いや、まあ、オレはウソつきだが。助けてくれよ?」
「スーパーだぜ! 頑張んな〜」
「ヨホホ!」
「ナミさんの誤解を解いとけ」
「男の甲斐性じゃ」
「シカバネは拾っとく!」
「医者?!」
「女の子を悲しませちゃダメよ?」
「ロビ〜ン?!」
「空はなんで青いんだろうな?」
「そりゃ、アレだろ? 海の青さが映ってんだよ」
「え? 逆じゃないのか?」
「夜になると空は真っ黒だが、海は暗いだけで青いだろ?」
「ゾロ! オマエ、頭いいな!」
「まぁな」
残当