「オマエがミカンをくれるなんて珍しいな」
「ま、コタツじゃ仕方がないっしょ。ミカン以外を乗せるなんて許されないわ」
「変なプライドだな」
「オレは煎餅も好きだ」
「おしることかね。あとでサンジくんに頼もうかな?」
「流石は四皇だよな。空島以来じゃないか? ウチが儲かったの」
「そんなことないわよ?」
「でも、なんか、お礼とかで人から貰ったもんばっかじゃねぇか? 海賊だよな、オレら」
「ワタシの二つ名を忘れたの?」
「ああ、うん。そういや、身内からも財布スッてたわ」
「その割に、お宝が見当たらないんだよな。オレ、いつになったら宝払い出来るんだ?」
「そりゃ、ワタシの稼ぎだもん。アンタたちの取り分は一割よ」
「オレたち、仲間だよな?」
「そういう約束でしょ?」
「そういやそうだった」
「確信をもって言えるが、取り分とか絶対にそんなんじゃないはずだぞ」
「そりゃそうよ。決めてないもの」
「ルフィ、やっぱりサギだぞ?」
「まあ、約束だからなぁ。メシも食えるし」
「オマエの判断基準そこだけかよ! てか、一割でもコイツの食費を賄えてるって」
「ウフ♡」
「マムが追って来たのって、実はコイツのせいじゃないか?」
「破産ってじいちゃんより怖いらしい」
「英雄ガープよりか。そりゃ四皇も必死になるな」
「海賊王も逃げるぞ」
「そういえば、冥王も逃げ回ってたか。最強は借金取りか。こえーな」
「逆らっちゃダメよ?」
「どうすれば自由になれるんだろうな」
「海賊王でも無理なんだ。多分、人類には不可能だ」
「オレ、世間がこんなに厳しいなんて知らなかった」
「宝払いで好きなだけメシ食えたんだもんな」
「じいちゃんの修行って、このためだったのかな?」
「いや、それはねェ」
「コレ、ドラムにもあったらよかったのに」
「いや、なくてよかったんだ。チョッパー、コタツから出ろ」
「え? イヤだぞ?」
「いいから、やってみろ」
「……、出れない!!」
「な? コイツは魔性の機器なんだ」
「そんな?! ヘビーポイントでも無理だなんて?!」
「チョッパー、狭い」
「ごめん」
「ここで寝ちゃダメよ? 風邪引くから」
「病気にもなるのか?!」
「そこのバカ以外はね」
「見事に寝たな」
「よく耐えたほうよ」
「恐ろしいんだな、コタツって」
「まあ、そんなキッチリ潜ったまま言われてもな」
「半分、溶けてるじゃない」
「天国だ!」
「しょうがないのよ。コタツだから」
「もうちょっと大きければ、みんな入れるのにな」
「フランキー専用なのよね」
「ズルい!! ズルいぞ!! 断固、抗議する!!」
「アウ!! オマエらそろそろ帰れ! 燃料のムダだ!」
「あ、帰ってきた」
「フランキー? コレ、ダイニングにも置いてくれ」
「ダ〜メだ、ダメだ! オマエら入り浸るだけだろ?」
「いいじゃない、ケチ!!」
「そうだ、そうだ! 一味で共有しろ!!」
「そりゃ本来、オレサマの背中を温めるためのバックパックだ。そんなもんなくても快適に過ごせるようにはしてあるハズだぜ?」
「それとこれとは話が別なの!」
「横暴だ! 待遇の改善を要求する!」
「する!!」
「だから、燃料のムダだろ? そら、出た出た。コタツは一日、一時間!」
「ちぇっー」
「しょうがない。出ましょ。あ、ミカン食べといていいからね?」
「こんなにいらねぇから半分もってけ。真っ黄色になっちまうよ」
「よ~し、チョッパー。男部屋に置いとこう」
「ナミのミカン、好きだ!」
「オイ、雪が積もっとる!!」
「慌ててどうした、ジンベエ?」
「どっかの島の気候海域に入ったから、おかしくないわよ? 航行に影響が出るほど?」
「ゾロの居場所がわからん」
ムンクの一味。
「一番のバカはアイツだわ!!」
「さっさと救助しないと洒落になんないぞ!!」
「雪かきだ!! スコップどこだ?!」
「お湯だ!! お湯沸かそう!! それから、えっと、とにかく掘り出すぞ!!」
「起きろ!! 船長!!」
「お? 朝か?」
「緊急事態だ」
今の若いコってコタツムリに知り合いをイナイイナイされた経験がないらしい