麦わら一味の日常   作:HIRANOKORO

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こんな短編でも伏線が機能した
ことにした


忘れてた設備

「アンタたちだけズルいのよ」

「だからって入り浸るなよ」

「言わんこっちゃない」

「それはそれって言ったでしょ! いいじゃない! 別に!」

「なんなら女部屋にもつけてやろうか?」

「いらない。ダサいし」

「このアマ」

「実際、暖房は別だ。こりゃ家具を減らす工夫だからよぅ」

「そうなのか?」

「雑魚部屋にゃ余計なもんを置かないに越したことはねぇ。壊すし、邪魔だし、なんなら喧嘩で武器にもなる」

「雑魚だって」

「しまいにゃ追い出すぞ」

「いいわよ? そのミカンの代金払えるならね」

「食っちまったあとに言うのは反則じゃねぇか?」

「アンタ、海賊の自覚ある?」

「ナミの勝ちだな」

「いい加減、学習すりゃいいのに」

「引けないのよね。不器用だから」

「賢く生きれりゃ剣豪なんざ目指さねぇよ」

「ウン。だから、一生アタシのために働くのよ?」

「漢の生き様だな」

「尊敬するぜ」

「テメエら」

「ま、実際、このミカンの出処はフランキーだがな」

「オウ、オレサマに譲られたもんを分けただけだ」

「だとよ?」

「フランキーとウソップだから譲ったの。アンタにあげた覚えはないわ」

「ああ言えばこう言いやがる」

「やめろ。どうせ勝てねぇんだ」

「そうそう。この船の最高権力者様だぜ」

「オレは一応、コイツに着いて来たんだ」

 大口開けて寝ている船長。

「オレもだ」

「アタシもよ?」

「みんなそうだが?」

「ちくしょう。しまらねぇ」

「ちょっと口閉じてみよっか?」

「まあ、うるせぇし」

「口も伸びるのか」

「全然ダメじゃない」

「縛っとく?」

「流石に怒らねぇか?」

「メシが食えなくなるからな」

「これでいいだろ?」

 顎を撃ち抜く。

「なんだよ?」

「オメェの扱いが一番雑だよ」

「アタシでもそこまでしないわよ?」

「いや、それはウソだ」

「ボッコボコにしてんだろが」

「アレはちゃんと理由があるでしょ?」

「まあ、そうだな」

「あんまり説教とかしたくねぇんだよな。年寄りみたいで」

「まあ、なにしたってコイツが学習することはないだろ」

「アンタといっしょね」

「あ?」

「なるほど。家具は危険だな」

「海賊ってのは荒くれどもの集まりだからな」

「女にゃ手を出さねぇよ」

「似たもの同士よね、アンタたち」

「そうかもな」

「まさか、クソコックのことじゃねぇだろな」

「同じ海賊団なんだから別にいいだろ?」

「ホント、海賊の自覚がないわね」

「もはやこの会話自体がそうだけどな」

「まあ、ローのとことかキッドんとこで交わされることはないだろうな」

「そういえば同盟って解消なの?」

「一回ダチ認定されて逃げられるワケねぇよ」

「そうよね?」

「向こうがどういうつもりか知らねぇがな」

「どうにもならねぇよ」

「かわいそう」

「その船長の一味なんだが」

「ねー? だからコタツでもないとやってらんないわ」

「ダメだっつってんだろ」

「ケチー」

「オイ、流石に寝るな」

「なんかあったら起こして」

「男部屋だっての」

「諦めろ」

「ミカン食うか?」

「自分で剥く」

「チョッパーを使えば、ロビンも来るだろ」

「放っとけ、放っとけ」

「しまらねぇな」

「そんなもんさ」




あるのよ、コタツ
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