麦わら一味の日常   作:HIRANOKORO

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男たちが買う


図書館に入らない本

「見ろよ!! スゲーだろ?」

「う、美しい!」

「この曲線と丸み! 機能性も備えた自然界の奇跡だぜ!!」

「ゾロに見せてやろう!」

「サンジも!!」

「バッカやめろ!! オレが買った本だぞ!!」

「見して!! 見して!!」

「ハー……グランドラインにはこんなヤツらがいるのかー」

「デケェし、カッコいい! 一度見てみたいな!」

「捕まえて、飼いたいよなー」

「標本にしてぇ」

 

 

「オレは決して誤解しない。そして見ない」

「言っとくけど、それ図書室に入れたらシバキ倒すからね?」

「ああ、図鑑ですか」

「フランキーもか?」

「一応、気を使っちゃくれるが、アイツのメカってみんな動物モチーフだからな」

「一度、舞台衣装の素案を持ってこられたんですが。蛾の怪獣の中心にワタシが小さくいる感じで」

「どんだけデカいんだよ」

「ヤルキマングローブの幹ぐらいです」

「それは……むしろ、演者が見えんじゃろ」

「なにか複雑な機構でワタシに合わせて羽が動くようでして」

「なんかいるのだけはわかるのか」

「まあ、どうせ大きな会場ですと後ろの方は見えないので」

「逆に目立つのか。よく考えられとるの」

「なんでも褒められるジンベエが羨ましいわ」

「魚人街はもともと、孤児の寄り集まりじゃったからな。こう見えて子供の扱いは得意なんじゃ」

「あんな感じで読み聞かせでもしてたか?」

 フランキーの両腿からルフィとウソップ。胡座にチョッパーが座り、みんなでページに手を出している。

「よう頼まれたわい」

「なにげに子供扱い?」

「船長もやっとったでな。どいつも悪ガキに過ぎんよ」

「白ひげ傘下が長いんだったか?」

「ふーん」

「だからこそ、手を離すべきではなかった。後悔しとるよ」

「オイ、ナミさんが許すって言ったんだ。引きずるなよ」

「家族なんじゃ。ワシの弟分じゃった。誰に許されようとも、それがアイツの人生であろうと、な」

「大変ね」

「オマエさんがたも、きっとそう思われとるよ。ワシが保証する」

「ハッ!! ウチはありえねぇさ」

「ま、元気でやってるでしょうけど、そんなタマかしら?」

「心配もしていようが、誇っておるよ」

「そ、そう?」

「どうせ、笑い話さ」

「ヨホホ! 麗しいお話ですねぇ」

「ちょっと無神経じゃったか?」

「いいえ、とても心温まるお話ですよ、ホラ、アレ」

「サンジ!! 見ろよ!! ムカデの交尾だってよ!!」

「ダァー!! 見せに来るな!! やめろ!!」

「ルフィ!! やめてヤレ!! メシが不味くなっちまう!」

「そっかー。ナミは?」

「こっち向けんな!!」

「海賊のクルーってそういうもんですから」

「違いない」




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