麦わら一味の日常   作:HIRANOKORO

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おめでとうございます
楽しそうな三人で


脇道、寄り道、道草ばかり

「着いてきてよかったのか? あっちで本とか色々見たいんじゃないか?」

「いいんだ。この国の薬草とか医療書とか分けてもらったから、オレがしたい買い物はないんだ」

「ならいいがよ。オレだってコレといって目的もねぇし」

「ワタシもないんですよね。三味線も面白い楽器ですけど」

「オマエが弾くと完全に怪談になるな」

「ですよね〜。それはそれで楽しいでしょうが」

「やめてくれ! 一人でトイレに行けなくなる!」

「着いて行きましょうか?」

「本末転倒じゃねぇか」

「たまに夜中にブルックと会うとビックリするんだ」

「ワザとだぞ、絶対」

「そんな! ワタシそんなことしませんよ! この目を見て下さい!」

「ないだろ」

「ハイ、虚ろです」

「ブルックはおじいちゃんだから夜中に徘徊したらダメだぞ?」

「あ、そういう心配でした?」

「トイレが近いとかは、薬でなんとかなるからな」

「今のところは大丈夫そうです」

「ま、医者にその手のイタズラしてもな」

「そんなことないからやめろよ?」

「ああ! 迷ってしまいます」

「やめたれ。アレだな。コイツにはなんか音楽以外の暇潰しが必要だな」

「なにげにイタズラするんだよな、ブルック」

「チョッパーさんとウソップさんはとても反応がいいので」

「オレら限定かよ」

「なにごとにも動じない男になるぞ!」

「いやいや、つまらないのでやめましょう?」

「どんな理由だよ」

「いつかブルックを驚かすような怪物にだってなる!」

「別に怪物にならなくてもいいだろ」

「嬉しいような、悲しいような。自然と怪物の方にカテゴライズされました、ワタシ?」

「鏡見ろ!」

「怖くて見れないんですよね」

「自分じゃねぇか!」

「ウソップ、もしかして遊ばれてるぞ?」

「疲れんだよな」

「肩でもお揉みしますか?」

「オマエのせいだよ!」

「ツッコんじゃダメだ、ウソップ!」

「クソ! 手のひらで転がされてる!」

「ヨホホ! 人聞きの悪い」

「いいから、行くぞ! なんか掘り出し物でもありゃいいが」

「独自文化の国だからな。きっと珍しい物があるぞ!」

「あ、アレほしいです」

「お、さっそくか?」

「なんだありゃ?」

 チンドン屋がビラをバラマキながら通りを練り歩く。

「オマエ、アレを船ん中でやるのか?」

「ダメですかね?」

「ルフィは好きそうだ」

「かもしれねぇが、あんなんならもっと大道芸みたいなヤツあるだろ?」

「どんなだ?」

「ほら、一人でギター弾いてシンバル鳴らして、ハーモニカまで吹くみたいな」

「へー、見てみたいな!」

「楽しそうですね」

「なんなら作ってやるよ! とにかく、今は買い物だ」

「待って! ウソップ!」

「チン、チン、ドンドン。タンタカタン。ふむふむ。このリズムですか。おや、いけない。置いていかれます」




買い物がテーマで買い物しない
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