麦わら一味の日常   作:HIRANOKORO

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無双回


ウソップファクトリー

「なに作ってんだ? ウソップ」

「おっと! 蒸気は吸うなよ、ルフィ」

「毒ガスか!? そんなのに手を出したのか!?」

「ちげぇよ。たまにとんでもなく信用がないよな、仲間に対して」

「ルフィは自分が冒険を我慢出来ないから、みんなそうだって思いこんでるぞ」

「そうだったのか。うん、まあ、いいか」

「で、なに作ってんだ?」

「ナイショだよな? ウソップ」

「オウ! 楽しみにしてろ! ちょっとワノ国で色々インスピレーションを得てな」

「なんだ? またすげー武器か?」

「武器ではねぇな。ま、東の海のヤツらには懐かしいんじゃないか?」

「懐かしい?」

「まあ、待ってろ。しばらくは退屈しないぜ?」

 

 

「これ、ワタシたちもやるの?」

「メンコにベーゴマね。東の海でもやるの?」

「オレの子供の頃はそうだった。負けなしだぜ!」

「確か三人ぐらいじゃねぇのか?」

「そんなわけねぇだろ? アイツらはオレの手下だっただけだ」

「えい!! 全然、ひっくり返んないわよ」

「か弱いナミさんもカワイイ」

「なんか憎ったらしいヤツの顔でも思い浮かべりゃいい」

「おりゃあッ!!」

「ナミ、スゴいぞ!! 全部ひっくり返った!!」

「誰だ?」

「誰を思い浮かべたんだ?」

「心当たりがありそうじゃの」

「ウソップ、コレどう巻くんだっけ?」

「なんだ、ルフィ? やったことないのか?」

「毎回、サボかエースが巻いてくれた」

「さもありなんだな」

「甘やかし過ぎじゃねぇか? あの兄貴ども」

「でも、結構難しいぞ?」

「結び目をもうちょい近くにもう一つ作りな。それでひっかけるとやりやすいぜ」

「こうかしら?」

「器用だな」

「フランキーも知ってんのか?」

「ちょっとコマの形は違うがな。コイツは理に適ってるぜ」

「ゾロは?」

「オレぁ、あんま興味なかったな。まあ、負けたことはねぇが」

「ウソつけ。こりゃ年季がいるぜ」

「ただの遊びでしょ?」

「だから奥が深いのさ」

「ワシも知らんな。だが、面白そうじゃ。要は相撲じゃろう?」

「ブルックは……」

「ヨホ?」

「どうしたらそうなるんだ」

「オマエはなにを回す気だ」

「なにか束縛されて、ドキドキします」

「するな! ああ、もう貸せ。絡まってんじゃねぇか」

「かたじけないですねぇ」

「よっしゃ!! まずなにから行く?!」

「このメンコのイラスト、ウソップが描いたの?」

「半分ぐらいはな」

「オレも描いた!!」

「オレも!!」

「ウソップのは売れそうな出来だ」

「コイツは、なんか精神が削られていく気がする」

「それは怪獣ドロンゴだ」

「なんで溶けてるの?」

「拷問かしら?」

「威嚇というより、苦しみのたうっとるようじゃ」

「勝つとこれが手に入ってしまうのか」

「呪いじゃねぇか」

「狙いを外せばそうなるかもな」

「ある意味、ルフィが最強だな」

「さて、オレから行くぞ!! ゴムゴムのぉ!!」

 両翼によるインターセプト。

「普通にやれ!!」

「メンコが粉々になんだろうが!!」

「はい。すぴません」

「ベーゴマの前でよかった」

「アイツ自身が床に飛び込んできそうだ」

 

 

「あ、チクショウ。ひっくり返んねぇか」

「力任せに叩きつければいいってもんでもねぇよ」

「やっぱり、こういうのはウソップが強いな」

「意外なのはナミじゃな」

「ああ、初回に全部ひっくり返されたあげく、戦利品である自作のメンコをゴミ扱いされて真っ白な船長を生みだすぐらいだからな」

「容赦ないのう」

「あっちの医者とホネと謎めいた美女の組は平和だな」

「字面がホラーだがな」

「確かに」

「メンコはもういいだろ? 我らが剣士殿の実力をそろそろ見ようぜ」

「うるせぇな。ブランクだよ、ブランク」

「その減らず口がいつまで続くか見ものだぜ。さぁ、行け!! ウソップ!!」

「やられてわかるが、意外と腹立つな」

「いいじゃねぇか。頼りにされてよ」

「なんか弱い者イジメみたいでな」

「あ? 上等じゃねぇか!」

「こりゃ観戦してた方が面白そうだな」

「ワシは挑んでこよう。体験してみたい」

「ククク、フッフッフ、アーハッハッハ!!」

「どうした、フランキー?」

「ついに脳がショートしたか?」

「スーパーだぜ! こんなこともあろうかと開発した、我が自作のベーゴマの威力!! 試すときがきたようだな!」

「そ、そいつは?!」

「わかるのか、ウソップ?」

「オレのファクトリーでは扱えない鉄で作ったベーゴマだと?!」

「卑怯とは言うまいな? これが大人の力だ!!」

「オノレ!! それでもオレは負けない!! 勝負だ!!」

「そりゃ!! ヨシ、上手く乗った!!」

「やっぱ、口だけじゃねぇか」

「お、ワシのコマが!」

「最初はフランキー対ジンベエか」

「フハハ、我が力の前に平伏す、ナニぃ?!」

「そりゃ鉛の方が重ぇもん」

「しまった?! そんなことが?!」

「なんか知らんが勝ったわい」

「お、接戦だな、意外と」

「鉛じゃ地味だからな。鉄だと火花が散ったりするんだよ」

「じゃあ、次はフランキーのでやってみるか」

「ま、順当にウソップの勝利だな」

「オレが、負けた」

「落ち込んでねぇで次だ、次。今度はオレもやるぞ!!」

「全部まとめて吹き飛ばしてやるぜ!!」

「次は負けねぇ」




凧揚げとかもするのかね?
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