麦わら一味の日常   作:HIRANOKORO

47 / 50
修行回


忍もぢずり

「ワノ国の衣装って、外じゃ使えないわね」

「そんなこともないと思うけど……」

「ちょっと歩き方に工夫がいるのよね。あんまり動きやすくはないわ」

「淑やかでステキだ」

「胸も抑えなきゃだから苦しいし」

「止めよう。いつものナミさんがステキだ」

「でも、染も布もよいものよ?」

「ウソップに仕立て直してもらおうかしら? まあ、ワノ国の品なら高く売れるかもね」

「着るのも脱ぐのも楽でいいんだがな」

「アンタじゃないんだから、ワタシは剥かれて喜んだりしないの!」

「オレだって喜んではいねぇよ」

「どうだか?」

「襟を立てねぇと粋にはならねぇぞ」

「面倒くせぇな」

「その点、法被は派手で面倒がないぜ?! 袂が広いんでオレの体型にも合うしな」

「ハチマキにしろ、結構似合うわね」

「オウ! ちょいと気に入ってる!」

「ジンベエもそうだけど、カラダがおっきい方が似合うのかしら?」

「そんなことはないと思うが、男はともかく、女物は普段着るにも気合がいるとは思うた」

「そうなのよ! ちょっと着慣れてないと難しいかも」

「普段と違う所作がいるのは間違いないわね」

「ヤマトみたいな袴ならどうだ?」

「あれも走ったりするのに邪魔そう」

「ま、オレは好きに着るぜ」

「オマエじゃなくて、二人の着物姿が見たいぜ」

「さっきは止めようとか言ってなかったか?」

「細かいこと気にすんな」

「で、よ。アレ、どうする?」

「どうするったって飽きるのを待つだけだろ?」

「あんな着せかえで満足してくれるなら平和でいいわ」

「なるほど、オメーらは忍者ってもんを理解してないんだな」

「は?」

 

 

「必殺!! 煙星!!」

「ドロンでゴザル!! ドロンでゴザル!!」

 いつもの隠れてないチョッパー。

「バカ! 消えてねぇじゃねぇか」

「難しいぞ?! ルフィなら出来るか?」

「ヨシ!! ウソップ頼むぞ?」

「必殺!! 煙星!!」

「ドロン!!」

「消えた!!」

「どこだ?!」

「後ろだぁー!!」

「ギャー!!」

「アッハッハ!! ヨシ!! 蝋燭立てたぞ!!」

「ブルック、やれ!!」

「技名言わないと気合い入らないんですけど、ハイ」

 絶妙な手加減のもと、鍔鳴りとともに火の消えた蝋燭が落ちる。

「白装束以外も着てみましたけど、なんか物騒じゃないです?」

「気にすんな。もとからだ」

「すげー人斬りっぽいぞ!!」

「用心棒のブーさん!!」

「ブーさん!!」

「あんまり強そうじゃありませんねー」

「いや、似合ってるよ。あと、オマエはビジュアルだけで十分こえー」

「一番亡霊っぽかったよな?」

「オレはブルックをホコリに思うぞ?」

「光栄ですけど、なんか違う気がします」

「そうだな。オレたちは忍者としちゃあまだまだだ」

「修行か?」

「修行するのか?」

「あ、コレ、ヤバい空気です」

 

 

「ねぇ? チョッパーの姿が見えないんだけど」

「ん」

 糸玉を持ったウソップと、その糸の遥か先を指差すルフィ。

「凧で飛ばした」

「見えないじゃない!!」

「空島に届くかな?」

「はよ助けろ!!」

 その後、泣き喚くチョッパーが救出される。

 

 

「なにやってんだ、テメェら?」

「修行」

「やめろ、水がもったいねぇ」

 真っ裸でシャワーの滝行をする三人。

「ダメだ。オレたち忍者になるんだ」

「トイレでうんこさせねぇぞ」

「なんでだ?」

「水がなくなっちまうからだよ!!」

 サニー号における三度目の禁止通達。

 

 

 操舵中のジンベエの背中に、いくつかの手裏剣が当たる。

「刃物?」

「大丈夫か?! ジンベエ!!」

「ワリぃ!! ルフィがまとめて変な投げ方しやがってよ!」

「背中か? 刺さってないか? ちゃんと診してくれ!!」

「ふむ、大丈夫じゃよ。しかし、投擲術か」

「やっぱ、忍者ならコイツだよな!!」

「シュバババってするんだ!!」

「ホントにワリぃ。次は気をつけるよ」

「なるほど。なら、後でワシが撃水のコツを教えてやろう」

「ホントか?!」

「あの手のひらでババンってやるヤツか?!」

「すげー!! ホンモノの水遁だぜ!!」

「その前にそこに座りなさい」

「ん? なんだ?」

「奥義か? 秘密の奥義をくれるのか?」

「アレ? なんか笑顔がこえーぞ?」

「ホレ、なにをしておる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                正座じゃ」

 

 

 

 

                     




忍者禁止
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。