丸山彩生誕祭2022記念 企画小説集   作:咲野 皐月

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 皆様、おはこんばんにちは。

 まだまだ続くぞ、企画小説!三番手はこの人だ!

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 今回は彩の生誕記念回という事でバースデーパーティをメインとしたお話しになっております。その際に特別ゲストとして他作者様のオリキャラもといオリ主が今回登場します。そして私のメイン作品を後書きに掲載致しますので、そちらと併せると楽しさも倍増すると思います。

 それでは彩の生誕記念回、スタートです!


彩り少女に贈る最高の祝福

 時は12月。冬の本格的な寒さの真っ只中、羽丘学園は変わらぬ風景で放課後を迎え入れた。

 

 

「流川くん、今日ウチで珈琲でも飲んでいかない?」

「嗚呼、寒いしそうさせてもらう」

 

 

 SHRが終わって教室にいる生徒達は部活の準備だったり自習したり過ごし方は各々であった。かく言う俺はそのまま家に帰ろうと帰り支度の最中だ。

 

 

『ん? お前誰だ?』って思う、俺の事を知らない読者もいるなぁ……せっかくだし此処で軽く自己紹介をしようか。

 

 俺の名前は流川(るかわ) 京介(きょうすけ)。羽丘学園の一生徒であるが、変わってる点は生徒会の……ほぼ雑用に近い主務を務めており、ガールズバンドのMorfonica(モルフォニカ)でマネージャーを担当している。

 

 

 そんな俺であるが、今日は放課後に生徒会の仕事もバンド練習も無いから支度も終わって真っ先に帰ろうと思ったが、クラスメイトの羽沢(はざわ) つぐみ……羽沢にお茶のお誘いをされたのだった。彼女の後ろには幼馴染達……美竹達がいた。

 

 せっかくのお誘いだったのと帰っても暇だから乗ることにしよう。そして鞄を持って羽沢達と合流しようとした。

 

 

「京介く〜ん! ちょっと聞いてよぉ〜!」

 

 

 しかしいざ行こうとした時に聞き慣れた……いや、此処では聞き慣れてはいけない声が聞こえて教室の戸を開ける音がしたのだ。

 

 音の方を見ると其処にはピンク色の髪をセミロングにした、俺と年齢がさほど変わらない女の子が涙目でこちら……というより俺を見ていた。この女の子はアイドルバンド『Pastel*Palettes』のリーダー兼ボーカルを務めている丸山 (まるやま)(あや)さんである。

 

 俺と彩さんは知り合いなのだが、聞き慣れてはいけないのはその彩さんに原因がある。それは……彩さんは羽丘と姉妹校の花咲川(はなさきがわ)学園の生徒なのだ。そして此処は羽丘、今の彩さんは完全に部外者になる。

 

 

 そして俺はスマホを取り出して、無言である人物に電話をかけた。

 

 

「もしもし千聖さん。今俺の目の前にオタクの彩さんがいるんだけど……?」

『あら、彩ちゃん羽丘にいたの……。何処を探してもいないと思ったら他校に無断で侵入してたのね』

 

 

 俺は電話の相手である千聖さん……彩さんと同じ『Pastel*Palettes』のベース担当で女優も務めている白鷺(しらさぎ) 千聖(ちさと)さんに彩さんを目撃したと連絡した。その時千聖さんは彩さんを探してた事が窺えた。

 

 

『……分かったわ。今すぐ颯樹が……あら、紗夜ちゃんどうしたのかしら……紗夜ちゃんも羽丘に来るの? 分かったわ……彩ちゃんの身柄は二人に任せるわ。……京介くん、今から颯樹と紗夜ちゃんが羽丘に向かうわ。おそらく彩ちゃんは逃げ出すだろうから、逃がさないように足止めをお願い出来ないかしら?』

「了解。それとあと一つ、足止めの手段はどうします?」

『手段は問わないわ。それと彩ちゃんはアイドルだけど今回の事はかなり問題がある……傷がつかない程度なら多少手荒に扱っても構わないわ。私が許可するわ』

「了解しました」

 

 

 そして俺の報告を聞いた千聖さんは圧をかけるように俺に彩さんの見張りを任された。その時、若干ドス黒いオーラを出しながら電話をしているのが電話越しの俺にもちゃんと伝わってくる。

 

 そして颯樹さんと紗夜さんが彩さんの身柄を引き取りにくると俺に伝えると『それじゃあ』と言って電話を切った。その時俺と千聖さんの話しを聞いてた彩さんは顔を真っ青になりながら俺に近づいてきた。

 

 

「……もしかして千聖ちゃんに連絡した?」

「もちろんしましたが?」

 

 

 彩さんがおそるおそる俺の肩に手を置きながら聞いてきたので、さっきまでの会話をかいつまんで彩さんに説明した。その時の彩さんの顔は更に真っ青になった。

 

 そしてこれから起こるであろう事に対処する為か、彩さんは回れ右をして逃げようとした。

 

 

「あ、パスパレの彩さんだ」

『えっ⁉︎ あっ! ホンモノの彩ちゃんだぁ!』

 

 

 俺が彩さんであると今クラスにいる全員に伝わるよう声を出した。そしてクラスの殆どが彩さんを囲うように立ち塞がり、その後ものの数分で彩さんはクラスの連中……もとい野次馬に囲まれたのであった。

 

 俺はその間、羽沢に颯樹さんと紗夜さんが羽丘に来る事を伝え、二人が来校する際の手続きを手配するように頼んだ。羽沢も事情を理解したようで、一旦教室を出て行った。

 

 

 そしてその数分後……。

 

 

「流川くん、二人を連れてきたよ」

「お待たせ京介、それと迷惑をかけてすまない」

「大丈夫ですよ。それと彩さんはあの人混みの中にいますのでどうぞ連れて行って下さい」

「助かります、京介さん」

 

 

 羽沢が教室に戻ってくると、その後ろから来校許可証を首から提げた二人の花咲川の生徒が入ってきた。黒髪の少年とミントグリーンの髪色で長髪の女性であった。黒髪が颯樹さん……盛谷(もりや) 颯樹(さつき)さんで、ミントグリーンの髪の女性が 氷川(ひかわ) 紗夜(さよ)さんである。しかも二人の背後から黒いオーラが発されており、手には竹刀を構えていた。

 

 そして二人が到着した事を確認した俺は、即座に二人に彩さんがいる場所を一つの人混みを指差しながら教えた。それを確認した颯樹さん達は人混みの中に入っていって、その数十秒後人混みの中から颯樹さんが彩さんの手を引きながら出てきた。

 

 

「さてと……彩、すこ────ーしだけお話ししようか?」

「心配ありませんよ丸山さん、時間はそんなに取らないので」

「嫌ァァァァァァ‼︎やめて二人とも────ー‼︎ 京介くん、助けてぇぇぇぇ‼︎」

 

 

 彩さんの手を引いた颯樹さんは紗夜さん先導の下、そのまま彼女を連れて教室を出た。一方の彩さんは俺の名前を呼びながら助けを求めるが、俺は助ける気など元々無いので、何もせずただただ手を振って見送った。

 

 そして教室を出て暫くして、教室の窓から見ると颯樹さん達は既に校門前まで移動してそのまま羽丘を出て行った。

 

 

「……さて、コーヒーを飲みに行こうか」

「「「「「賛成」」」」」

 

 

 颯樹さん達を見送った俺達はコーヒーを飲みに羽沢の実家である羽沢珈琲店に向かう事にしたのであった。待たせてた美竹達も空気を読んでくれたようで、俺に賛同してくれた。

 

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 そして数日後、羽沢珈琲店にて……

 

 

 この日は土曜のため学校は休みで、バンド練習もメンバーである七深とつくしがバイトのシフトの都合上休みだ。

 

 家事も数時間で終わって昼ごはんも食べ終えたため何もやる事がなかったから本でも読もうとしたその時、千聖さんから電話が来て話したい事があるという事で、急遽此処までやってきたのだ。

 

 そして土曜の午後という事もあって店内には人はそれなりにいたので案内は時間がかかりそうかと思ったが、ちょうどレジ前に羽沢がいたので事情を説明して千聖さんの元まで案内をお願いした。

 

 

 羽沢も承諾して案内された席に行くと、優雅に紅茶を飲んでいる千聖さんがいた。そして俺は羽沢にコーヒー一杯とシフォンケーキを注文して彼女に挨拶をした後、向かい側の席に座った。

 

 

「ごめんなさいね京介くん、休日に突然呼び出したりして……」

「構いませんよ。それより話しというのは?」

 

 

 千聖さんは申し訳なさそうにしてたが、俺は全然気にしてなかったので、本題は何なのか千聖さんに催促した。

 

 

「実は彩ちゃんの事で相談があるの……」

「彩さんが……? 何かスキャンダルでも起こしたんですか?」

「いや違うわ。それとは関係無い事よ」

 

 

 どうやら彩さんの事で相談があるようだ。何か彩さんが問題を起こして芸能界を追放されたのかと心配したが、千聖さんに違うと言われた。

 

 

「実は12月27日は彩ちゃんの誕生日なの。それで皆んなでバースデーパーティを開いてお祝いする事にしたのだけれど……」

「『だけれど……』何ですか?」

「彩ちゃん以外、全員が予定が入っちゃって……」

 

 

 どうやら彩さんの誕生日の相談のようだ。で、千聖さんから更に詳細を聞いたが、大まかに説明するとこうだ。

 

『彩さんの誕生日にパスパレのメンバーでバースデーパーティを開く事になったが、彩さん以外の全員急遽仕事が入ったため俺に相談に来た』……という事が起きたそうで、仕事が急遽入った事を聞いた彩さんは泣きながら『無断で』俺の所に泣きついてきた……というのが先日の出来事の真相である。

 

 

「それを踏まえて貴方に頼み事よ。彩ちゃんの誕生日パーティを貴方が私達の代わりに取り仕切ってくれないかしら?」

「は、はぁっ……」

 

 

 なんと千聖さんは俺に彩さんの誕生日パーティの取り仕切る事を俺に頼んできたのだ。しかも千聖さんはわざわざ立ち上がって頭を下げてきた。

 

 ……うん、これはもう答えは一つしか無いだろ。

 

 

「分かりました。俺でよければ引き受けます」

「やっぱり……話しが早くて助かるわ♪」

 

 

 俺は千聖さんの頼み事を聞く事にしたのだ。一方の千聖さんは、俺が話しに乗ってくれるのを見越してたようで、自分の予想が当たってたのか笑みを浮かべてた。

 

 その後は先程注文したコーヒーとシフォンケーキを堪能しつつ、彩さん以外のメンバーの詳しい日程と大まかなパーティの流れを打ち合わせしたのだった。

 

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 そして時は流れ、12月27日 午後5時

 

 千聖さんに呼び出されてから数日間、俺は普段行なってる生徒会の仕事やMorfonicaのマネージャーこなしつつ、会場の手配と参加者の募集をしていた。そしてこの日を無事に迎え入れた。

 

 

「「彩さんお誕生日おめでとうございます!」」

「「おめでとうございま〜す」」

「ありがとう皆んな!」

 

 

 参加者である透子や上原達から祝福の言葉をもらった彩さんは笑顔になっていた。

 

 

 今回の参加者は俺を含めるとMorfonica全員とAfterglow全員とRASからレイヤ……レイとマスキング……ますきである(参加者については誰を参加させるのは千聖さんは誰でも構わないという事で身近な人間を手当たり次第誘ったのだ)。ちなみに桜雪も誘ったのだが、学校の先輩に呼び出されて途中参加するとの事である。

 

 あと会場は何処かを借りようとしたが都合の良い場所が空いてなかったため、やむなく俺の家を会場にするのであった。

 

 

「しかし彩さんの誕生日に来れるなんて思いもしなかったぜ」

 

 

 キッチンから焼き終えてトッピングを終えたであろうケーキをお盆に乗せたますきがリビングにやってきた。

 

 

「しかしパレオは残念がってたよ。行きたかったってダダこねてたから……」

「そうだったな。しかも練習中にもダダこねてたもんだからチュチュに怒られる始末だしな」

 

 

 しかしレイは苦笑いしながら、ますきはカラカラと笑いながら此処にいないパレオについて話した。

 

 一応パスパレファンのパレオにも声はかけたのだが、学校で用事があるため参加は泣く泣く断念したようだ。しかしパレオがそこまで残念がってたのは初耳だな……。うん、ますきが言ってたその光景のパレオとチュチュチュチュが容易に想像できる。

 

 

「京介くん、『チュチュ』がワンセット多いからね?」

「そうですか? それとますき、そのケーキはいつまで持ってるんだ?」

 

 

 何か途中彩さんが俺の脳内から何かを読み取ったのかツッコミを入れてきたが気のせいか? まぁそれは置いといて、俺はますきに彼女が持ってるお盆に乗せたケーキについて指摘した。

 

 

「おっといけない、忘れるところだった……彩さんの誕生日祝いの特製バースデーケーキ一丁おまち!」

 

 

 そう言ってますきはリビングのテーブルにケーキを置いた。しかし掛け声は彼女がラーメン屋でバイトしてる影響か、何処か場違いな感じはするが。

 

 ……コホン、話しを戻す。そのケーキは2段仕様で生クリームでコーティングされており、イチゴがふんだんに乗せられたものであった。

 

 

「「美味しそー!」」

「メッチャ映える!」

「凄いね……」

「あははは、そうだろ」

 

 

 リビングにいた全員はますきお手製のケーキを見るやいなや、賞賛の声があがった。しかも透子に至ってはスマホで写真をとってSNSにアップしていた。

 

 一方、ますきの方も今回作ったケーキはよほど自信があったのか褒められた影響で終始笑顔であった。

 

 

「それじゃあそろそろ始めようか。彩さん、始めるにあたって一言お願いします」

「私⁉︎ うーんとねぇ……」

 

 

 ケーキが出てきたしそろそろ頃合いと感じた俺は、事前に作っておいたご馳走や取り皿、グラスをテーブルに並べながら始めると同時に本日の主役である彩さんに何か一言言ってもらうよう催促した。

 

 一方の彩さんは何て言おうか頭を捻らせながら考えていた。

 

 

「……みんな、今日は私のために集まってくれてありがとう! 本当はパスパレの皆んなにもお祝いして欲しかったのが本音だけど、仕事の都合上忙しかったからりゃい年に持ち越しするよ!」

 

 

 考え終わったのか、彩さんは自分の誕生日パーティに来てくれた全員に感謝の言葉をかけた。まず最初に参加者に感謝するあたりアイドルの心得は充分に理解できてるようだ。

 

 これも千聖さんからノウハウを学んだ影響もあるが、本人でちゃんと努力してるのが見て捉えられる。

 

 

 しかし途中噛んだのは正直クスッとしたが、全員が彩さんを理解しているため『彩さんらしい』程度の認識で流している。それも彩さんの愛嬌だと捉えているようだ。

 

 

「それじゃあ皆んな飲み物を手に取って乾杯しようよ!」

 

 

 そう言って彩さんは近くにあったジュースを開けて乾杯をするよう促した。その言葉を皮切りに透子や上原、ますきがグラスを手に取ってジュースを注いだ。

 

 

「それじゃあ皆んな……乾杯! 

『乾杯(!)』

 

 

 そして全員のグラスにジュースが注がれた事を確認した彩さんは、そのまま乾杯の音頭をとった。周りも彩さんに合わせて乾杯をしてジュースを一口含んだ。

 

 その後は、参加者全員が個人で用意したプレゼントを彩さんに渡したり、桜雪が帰宅して途中参加したり、彩さんと透子と上原を中心に今回のバースデーパーティをSNSであげてプチバズりしたり(バズりの大半は透子だが)、プチカラオケ大会を開いて大いに盛り上がった(コレに関しては俺が『近所迷惑にならないようにする』と条件を出した)。

 

 

 

 

 楽しい時間はあっという間に過ぎ、時計を見ると時間は7時半を差していた。時計を見たちょうどその時、玄関のチャイムが鳴ったから俺は玄関に向かった。

 

 そして……

 

 

「お待たせ彩ちゃーん!」

「アヤさん、助太刀に参りました!」

「イヴさん、戦とかじゃ無いんですよ……」

 

 

 仕事で来れなかった彩さん以外のパスパレメンバーをお出迎えしてリビングまで案内したのだ。もちろんパスパレを見たほぼ全員が驚きを隠せなかった。

 

 

「み、皆んな‼︎ どうして此処に⁉︎」

「実は予定より早く終わったのでパーティに駆けつけることができたっス」

「ごめんなさいね、彩ちゃん。実は数時間前に京介くんに連絡してたの。その際に『私達も来る』って事を黙ってたの」

 

 

 もちろん彩さんは驚いた側なので何事か尋ねたが、大和先輩と千聖さんが丁寧に説明してくれた。

 

 うん、彩さん。千聖さんの最後の一言で俺を見るのやめてくれない? 俺も知ったのはほんの数時間前なんだよ。実はパーティのセッティングしてる最中に千聖さんから来て自分達も来る的な事を言われたんだ……その時『サプライズという事で黙っててちょうだい♪』って言われたんだよ。

 

 

「まぁそれは置いといて……彩」

「な、何? 颯樹くん?」

「コレ、僕達からのプレゼント」

 

 

 しかし颯樹さんが助け舟を出してくれたのか、彩さんに話し掛けたと同時に自分の鞄から一つのプレゼント用にラッピングされた小包を取り出して彩さんに渡した。しかもパスパレメンバー全員でお金を出し合って買ったプレゼントだと窺える。

 

 

「コレ……開けてもいい?」

「もちろん」

 

 

 颯樹さんに開ける許可を貰った彩さんは丁寧にラッピングを外して中身を確認した。するとそこには12月の誕生石であるターコイズが施されたシルバーのネックレスであった。

 

 

「コレ、凄いね。でも高かったんじゃあ……?」

「実はきょーくんのコネを頼ったのー!」

「そうなの⁉︎」

「正確には俺の親父の知り合いに宝石商がいたので、そのコネを借りて学生でも買える値段のアクセサリーがないか頼んだんですよ。そして何とか取り寄せてくれたんですよ」

「そ、そうなんだ……」

 

 

 しかし彩さんはこのネックレスは高いんじゃ無いかと疑問に思っていたが日菜先輩が余計な茶々を入れてきたので、補足感覚で俺が彼女を納得できるよう説明した。すると俺の説明を信じてくれたようで納得してネックレスとパスパレメンバーを交互に見た。

 

 

「ありがとう皆んな! そして京介くん! コレ、絶対大切にするよ!」

「そう言ってもらえて何より」

「右に同じく」

「とは言ってるけど二人とも照れてるじゃん!」

 

 

 ネックレスを壊さない程度に握り絞めながら、彩さんはパスパレメンバーに加えて、俺にも感謝の言葉を投げかけた。俺と颯樹さんも照れ隠ししながらもポーカーフェイスで返すが、日菜先輩がニヤニヤしながら俺達を揶揄ってきた。けど、颯樹さんが無言でひと睨みしたら怯んで黙ってしまった。

 

 

「それじゃあ颯樹くん、早くパーティの続きをしようよ! 楽しいよ!」

「ワガママなお嬢様だこと……今回は特別だよ?」

「ウン!」

 

 

 彩さんは颯樹さんと一緒に楽しみたいと言い出した。一方の颯樹さんは、少し呆れながらも彩さんのワガママに付き合うことにしたのであった。

 

 この時千聖さんが嫉妬するんじゃないかと思い彼女を見ると、俺の察してる事を理解してるのか『今日だけは特別、でも度が過ぎてたら流石に止めるわ』と俺にだけ聞こえるように耳打ちしてパーティの輪に加わったのであった。

 

 

「……やれやれだぜ」

 

 

 そう言って俺も千聖さんの後を追うように、パーティの輪に入っていったのであった。

 

 その後パスパレが加入した事により、ますきと大和先輩がお互いの事で積もる話しをしていた。途中巴とつくしも加わりドラム談義が始まった。あとは千聖さんとレイが談笑したり、密かに彩さんと青葉と上原が早食い対決をし出す始末である。

 

 

 そして数時間が経ち時間を確認すると午後10時になっていたため、パーティはお開きになって一部のメンバーを除くと全員が帰宅した。

 

 その後は俺と桜雪と一緒に彩さん以外のパスパレメンバーと一緒に会場の後片付けをした。

 

 

「京介、ありがとう。彩も大いに喜んでるよ」

「大丈夫ですよ。それに……俺も楽しかったです」

 

 

 片付けの最中に颯樹さんからお礼の言葉をかけられたが、普段なら問題無いと返すのだが正直な感想を彼に述べた。すると俺の感想を聞いた颯樹さんは『フッ』と笑い、その後はお互いに笑いあった。

 

 その数分後後片付けを終えてパスパレメンバーもそれぞれの帰路についた。

 

 

 ちなみに余談だが、彩さんは調子に乗ってご馳走を食べた影響で体重が増えた事がバレて颯樹さんと千聖さんに3時間弱をお説教を受けた。その後特別メニューとして通常の5倍の練習メニューをこなしたのは言うまでもなかった……。




 まずは彩の生誕記念回を読んでいただきありがとうございます。


 今回彩のバースデーパーティの話しを書かせていただきました。その際、今回の企画者である『咲野 皐月』さんの作風に合わせて執筆しました。 そしてその人の要素を取り入れつつ、今回の話しになりました。

 そして『白き蝶に導かれて......』と『可憐な少女達と紡ぐ日常』から 流川京介が今回のメインキャラ兼語り部として登場致しました。実は今回の話しは普段は三人称をメインに書いているのですが、前述の作風に合わせたため、キャラ視点にしました。いやぁ、慣れない事をするのは難しかったです。


 ちなみに前述の通り、メイン作品兼処女作であるMorfonicaの倉田ましろがメインの小説、『白き蝶に導かれて………』にて京介が主役となっております。こちらも併せて読んでいただけると嬉しいです。

 ちなみに下記のURLは『白き蝶に導かれて……』に繋がります。こちらも是非読んでください!

↓↓↓

https://syosetu.org/novel/258703

 そして最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございます!
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