エピソード4
修行と業務の日々
意識を魔界に伸ばす、地上に出て来る悪魔達の大本、
その巨大な存在の末端の切れ端にパスを繋げ、現世へと引っ張る。
「ノルマ分式神コア作ったよ」
同じチームの式神作成班達に声を掛ける。
「有難いやっぱり早いな」
「まあなにかと縁を接続するのが才能みたいだしね」
「サンプルさえあればガイド付きで縁を魔界に伸ばして同じ場所から採取
していけばいいだけだしね」
デザインより降霊が得意な数少ない俺たち。
「むしろ交霊技術修行する人がいなさすぎるのが問題なんだよ」
人いなさすぎ、召喚アイテムで自動化したい、悪魔召喚プログラムまだできないのー。
「おまけに、欲望満載の特注ばっかだしな」
「褌型の低級式神ならまだ余裕がある物を」
いちいち、戦闘に意味ない性癖やら性格やら容姿やらの注文まで
しかも思ったよりまともに働かない人多い。
「僕だってレベル上げに異界潜ったり、手持ちの式神増やしたいのに」
「まだ増やすのかよ」
「土地に設置するタイプなら簡易と低レベルならほとんど負担はないから」
簡易式神で警報、低級式神で結界や迎撃、需要は幾らでもある。
特に最近は簡易式神の性能も良くなってきたから、
未覚醒者達に持たせても危険が少なくなってきたからね。
「出来れば量産したいんだよね簡易式神」
小さな魔虫やレベル無しの死霊もちゃんと初期に処置しておけば
レベル有の悪魔の発生も減らせるはずだから
「東京は広いからな・・・全然足りない」
「まあがんばれや」
ちらりと処理より溜まる方が多いい依頼書に、
簡易式神の未覚醒俺たちへの所持解禁の知らせが届いたので
これから量産しなきゃいけない物がさらに増える事を
オタニキに何時知らせるか悩むのであった。
・・・ガイア連合支部設立各地の支援が始まる・・・
「ねえ馬鹿なの、式神足りないのに外部にまで販売するようになるの馬鹿なの」
幹部連中に詰めよる、式神量産部門の重鎮オタニキ。
「キャパってものを考えてよ」
「大丈夫、新しく使い魔とか新規仲魔増えたし
悪魔討伐挫折した人が作成班に流れてきたから」
「それで交霊修行して身に着けた人は何人増えたの?
悪魔退治に挫折した人が辛い交霊修行クリアできたの?」
「いや、ご新規さんはいるから何人かは身に着けてくれるといいなー」
「使い魔だっけ?使い物にするならスキルカード付けなきゃいけないけど、
フォルマと術式だけでどうにかなるの?、
こっちも交霊で狙ったスキル手に入れる為に霊気片とか
召喚して加工しないといけないんじゃないの?」
「いやその使い魔は安売り用だから性能はそんなに求められてないから」
「本業の式神作成以外にも特定のスキルカード作れって注文まで押し寄せてるんだけど
これ断ってもいいんだよね、何せ式神作成でパンクしそうなんだから」
「そっちも、お願いしたいかな、真面目に戦ってくれてる人たちの戦力強化は急務だし」
無言で見つめ合う
「本日より式神作成処理速度向上の為異界にてレベル上げ作業に集中させていただきます
付きましてはご注文された物は無期限延期とさせていただきます」
にっこりとストライキするからなと抗議を入れる。
「待って予約止まったら死ぬから」
「うちもう半年待ちなの」
「今すぐ護衛用の式神必要なんや」
だったらせめて初心者でも作れる簡易式神位自分で作れ、
わがままばっかり押し付けてこの俺たち(恕)。