エピソード9
限界突破事情
「師匠からここで揉まれて来いって紹介されてきました」
覇王ニキ所有の道場にあいさつしてきた地方俺たちの弟子の金札
高校のスポーツ少年と言った風貌と装備だ、
一見市販のジャージは確かな霊装になっており、
その値段を考えれば黒札に可愛がられてることがうかがえる。
少年の方も、入り口から見える、
道場内にいる人物たちの威圧感から自分との実力差に、
気おされながらもすごいところだと実感する Lv8の自称中堅。
覇王ニキはまだ高校生くらいのその子に
「おう、よろしくなと」
歓迎する、
強くなろうと頑張る者に好感度が高い修行中毒者。
「じゃあ、何の修行する?基礎ステの向上を目指すのか
特定のスキルを極めていくのか
其れとも新しいスキル習得するのか、
戦術や集団戦も一応教えられるが」
早速質問攻めにして修行プランを構築しようとする覇王ニキ、
あのとその勢いに気圧されるも質問を返す金札
「ここでは才能限界を迎えた人の壁を超える修行が有ると聞いたんですが」
才能限界に到達してしまった自分に慰めるように
ここならチャンスがあるからと送り出してくれた師匠。
夢物語に希望を持ってる自分に情けなさを感じ
⦅もっと前で成長止まっても腐らず頑張ってる人たちも沢山いるのに⦆
「出来るぞ」
あっさりと夢物語が肯定される
「えっあの私お金持ちとかではなくて、噂の式神移植は受けれないんですけど」
ひそかに噂になってる移植手術、
手足など失った金札に黒札が処置しているという
人口人体はレベル限界を上昇させる作用があると。
「ああ違う違う、あれは悪魔との戦いで魔法でも治せない奴らに使うものだから
健全者には使わねえよ、悪魔化リスクもあるしな」
⦅出来る事には出来るんだ⦆
「ここでやるレベル限界突破は房中術こら逃げるな」
背を向けて走り出そうとした小僧を素早く捕まえる。
「勘違いされがちだが房中術は二者間でマグを循環させて、
生成マグを増幅したり土地から吸収したりして、
マグを増やす物でかなずしも体液交換が必要なわけではない」
「ようはマグのやり取りが出来ればいいんだから握手だけでもいいんだよ」
ホッと安心する少年だが
⦅まあ体液交換した方が概念的に繋がってることになるし、
最高級霊的素材の俺たちの欠片が入るんだから
レベル限界上昇にもやりやすいんだが、緊急じゃないしな⦆
割と処女消失寸前だったりした。
「まあそれだけだと何か月もかかって数字で5も上がればいいから
別の修行も並行するぞ」
⦅ほとんど倍になるんですけど⦆
地獄の鍛錬詰んでも何年も成長しなかったのに。
「鍛錬も確かに大切だがしっかり霊的栄養取ってなかったり
霊地などでしっかり休養しないと、
成長できないぞ、これは頑張り屋が良く陥る失敗だからな」
「そんな」
「普通の筋トレだってトレーニングと栄養補給と休養のバランスがしっかりしてないと
体壊すか、太るか、筋肉が瘦せるかするぞ」
「確かに」
今までの苦労は
「まあ完全に無駄ではないから」
「え」
「霊的な成長には概念の成長が必要だ、
一番手っ取り早いのは悪魔退治で人から英雄に概念的に昇華していくことだ」
「だがそれ以外でも成長はする、
オカルトアイテムを作る事で神話再現や偉業を成したとして
魂の覚醒を促したり」
「もちろん修行を通じて覚醒していったりな」
ようは概念を昇華して、十分なマグを魂の器の許容量ないでため込めば
レベルアップはするんだ。
「成長限界はようは十分な概念成長できないかマグが貯められないかなんだよな」
無理に概念とマグとか魂にぶっこむと悪魔化するし。
「そこでだ、おまえ人間辞めるか辞めないかどっちだ?」
「いきなりなにを?」
「嫌人間辞めていいなら、精霊あたりと悪魔合体すれば簡単にレベル上限上げられるぞ
悪魔になるか、悪魔人間で踏みとどまるかはそいつ次第だが、
自我の薄い精霊なら人間だったころの人格もほぼ残るしな」
どうするどっちでもいいと尋ねてくる
「人間のままで、おれは退魔師ですから」
「うん、合格」
「へ」
「嫌流石に人間捨てさせたら外法だろ、
あと強くなるなら一線簡単に捨てるような奴に
力与えちゃまずいだろ」
「ちょっと」
⦅俺たちの預かりもの勝手に人間辞めさせたら殺し合いになっちゃうからな⦆
「あと、俺の所に送られたのはうっかり覚醒進んで悪魔化しても
俺なら人間に戻す治療が出来るからだからな」
30以下なら割と嵌め技やギミック使って格上悪魔倒させて、
限界突破チャレンジ自体は出来るし。
具体的には管理異界に物理限定悪魔、破魔や火炎弱点を
深い穴の下に召喚して、
物理無効装備させて悪魔の攻撃が届かない高所とかから一方的に、
施餓鬼米や火炎瓶使って一方的に攻撃させ続けるとか。
「ただそれやると魂の器に受け入れられない量のマグを受け取って
はじけ飛んだり、覚醒が人間のままで入れられない程
進んだりする場合があるけどな」
「ダメじゃん」
「そのための俺たちだ」
道場の男たちが話に加わる。
「マグや概念は近くにいる高レベルの方に吸収されやすい」
「逆に言うなら近くにレベル差があるものが近くに居れば、
命の危険があるような大量のマグを吸収することは無い」
逆パワーレベリングだな
「それでも本人が行った格上悪魔討伐の偉業がなくなるわけではないから、
概念的には英雄に近づくわけで単なるマグ不足なら、
その後適正レベル狩りなり俺が安全に供給するなりすればいいからな」
才能足りなかった奴らはこうして底上げしていった。
「この人たち最初からじゃ」
「正直レベル一桁で止まった奴らも結構いたからな、
それでも戦闘員やり続けるて言ってたから、
海外じゃ30越えの天使も出てきてるみたいだし
最低限底上げしないとな」
まあこっちは何でもするからと言ってるから、
色々お客さんには出来ない手段も使ってるがな。
「まあ、とりあえずレベルが上がれば修行で色々無茶出来るから
とっととレベルを上げようか」
ぽんと置かれた方が地獄に連行する獄卒の手に思えたのは
霊感のささやきだと確信した。
参考
★覚醒者・霊能力者スレ part4
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