乳母車を動かし、背中に赤子を背負ったロリショタニキが異界を巡る
ぐずる赤子達をあやしながら各地の視察をしていく。
「風が気持ちいいね」
優しく背中を揺らし、乳母車を前後に揺らしあやす。
「お母さんがお仕事終わるまでもう少しかかるから
お八つはお兄ちゃんと一緒に食べようね」
にこにこと話しかけていくロリショタニキ。
「この茶番はいつまで続くんだ」
少し疲れた声がロリショタニキの背中から聞こえる。
「これ供養であり罰でもあるから」
ロリショタニキは今までの赤ちゃんへ向ける口調から
普通の口調に変え話し始めた。
「荒魂で召喚されたのはもう事故みたいなもんだからそこまで怒ってないけど
だからこそもう二度と起こらないように予防は大事だから」
思う存分幼児として愛されたら本霊としても満たされて
和魂として落ち着くでしょ。
それに現世に来るとき使ったマグ水子達のでしょ
取り込まれた魂たちも眠りにつかせる必要あるんだから。
ガラガラを乳母車から取り出し鳴らす。
ふわりと背中から一つの光の玉が飛び虚空に消えていく。
「まあの時は悪かったと思ってるが、本霊も母と弟を見ててつい
ズルいと気持ちを向けてしまったら
マグが異界に漂う水子達と混ざってうっかり分霊ができてしまうとは」
「気持ちを完全に制御は無理ですよ、
人間だって出来てたらシャドウ案件減って助かりますが
そうはいかないんですから」
そういうわけで取り込んだ水子と本霊の寂しさが満足するまで
赤ちゃんプレイ継続です。
「もう神代のころから数えれば大抵の天津国津のお爺さんせだいなんだが、
まあやらかしてしまった側が言うもんじゃないか
ただやりすぎて本霊の羞恥心からの荒魂が発生しないように注意してくれよ」
「流石に異界内だけにしますから」
「私の方はこんな扱いしてもらわなくてもおとなしくしているんだがな」
乳母車からも苦笑気味の声が飛ぶ。
「ヒルコ様も日本軍の暴走のから迷惑かけてしまったお詫びも多分に含まれてますから」
「本霊もOK出してたみたいだし封印から解放されてこの異界に来てからやっと
自我と意思が芽生えたくらいの劣化分霊だから気にせずとも好いんだがな」
日本軍のオカルト兵器の材料にされてたヒルコ神は、
鷹揚に事実を受け入れていた。
「ホントに私を恵比寿として祭らなくていいのか、
そうしてくれればこの地に福を招けるのだが」
ロリショタニキは首を振る
「ええいいんです福の神の福はその人の努力や誠実さの結果でない
不自然な福の場合しっぺ返しが怖いので、
私たちの相手にしてる悪魔にはそういった因果概念的弱点を
付けるレベルの悪魔たちがひしめいているので」
目先の富に目をくらむと致命的なところで不幸をぶつけられそう。
「国生みの難行の最中ではないんです、
ただの幼児として母親のそばにいる分霊が一柱位いていいでしょ」
ここの居心地が良ければですが。
「君はあまり神に信を寄せてないと思ったんだがね」
「それはそうですよ悪魔を警戒しなければ死にますから、
それでも危害を加えてこない、人間を思いやってくれる神様が
心の安寧を得てくれたら嬉しいくらいの信心はありますよ」
「最初に君に会った神が私でなかったのが少し残念だな」