エピソード10
覇王ニキの式神
毎度山梨支部の鍛錬場での模擬戦。
修羅勢黒札同士の
終えて後片付けの最中。
「幹部で忙しいのに時間くれてありがとな」
覇王ニキは恐山とのやり取りで忙しい中、
時間を作ってくれた同じ修羅勢仲間にお礼を言った。
「お前は天使を狩るのにも積極的にやってくれてるからな良いて事よ」
「それだけじゃ悪いからこれお礼」
模擬戦で引きちぎられた自分の体のパーツを渡す。
「おい、ショタオジが迂闊に渡すなっていてるだろうが」
顔を顰めてより強面になった顔面傷だらけの漢を異に返さず。
「信用できない奴には渡すなって事だろ、
こんな命がけのやり取りしといて信用できないからとか
言ってる方が変だろ」
血や肉片位なら悪意を持っていたらコッソリ回収くらいできるだろ。
「本気で殴り合って、戦友として肩を並べて悪魔退治して
信じた相手に背中から刺されるならもうそれはしょうがないだろ」
むしろ信じて無かったら共に悪魔退治なんかできない。
覇王ニキの式神は苦笑いで処置なしと首を振るう。
「なんか俺の霊質で、新しいスキルが目覚めたりはし難いけど、
その代わり今習得してるスキルが上位化したり
レベルアップして性能上がりやすいらしいから
式神のバージョンアップに使ってくれや」
最終的にはしぶしぶ受け取り
「感謝する」
お礼を言われる。
・・・覇王ニキの式神アップデート時・・・
「なんか予定より性能アップしてないか?」
技術部員はああその事かと
「おまえの式神強化に使ってくれって何人も自分の肉片提供してくれたんだよ」
「お前の肉片といい修羅勢仲間で肉片交換のやり取りが流行ってるのか?」
覇王ニキの式神パンチは
「主、自身の行いは自身に帰ってくるんですよ、悪行、善行区別なくね」
何時ものように説法を伝える。
修羅勢同士で自身の肉片を霊的素材として融通し合い、
相互で式神の性能がアップし、他の黒札勢より一層戦力を上げていくのだった。
なお式神の性能では
「あ、これとか使わないからみんな式神の強化と装備に使ってくれ」
アーティファクトやフォルマ、悪魔カードの山
「使わなかった奴は改造費としてもらってくれ」
「いや、お前も装備更新しろよ」
「半端な奴だとEXボス相手にするとみんな壊れるんだよ、
其れなら式神の性能強化して壊れにくくする方がいいわ、
自分なら素手でも戦えるから」
修羅勢が黒札の上澄みとして手に入れた霊的素材は式神の強化に大半回されて
式神の強さ性能なら最高級品なのに課金を際限なく続けている式神強化ガチ勢。
寧ろ覇王ニキがレベルダウンしたりする為式の方が強いときも結構あったりする。
「最終的には観光名所の巨大な大仏位になる位素材詰め込んで強化しような、
重さとか大きさなら【変身S】付ければ霊的物質ならいくらでもどうにかなるだろ」
「・・・・・・」
生存率向上、魔界落ちした後の事を考えると拒否できないが
巨大大仏パンチって浪漫だよなと
技術部と盛り上がり始めた自身の主人に、
悪ふざけも混じってるのではと思ってしまうパンチ
せっせとつぎ込まれ続ける素材の量を考えると
夢物語ではない事が分かってしまうのであった。