なろう系な俺たち   作:ねこinu

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推しを輝かせる俺たち その7ー4

ざっと背後から音がする。

 

⦅来たか⦆

 

振り返ると自分と同じ顔の悪魔がいた。

 

「今まで僕の影武者ありがとう、

 最後の記憶提供お願い」

 

今までずっと自分の代わりに家族のもとで生活していた替え玉に

記憶のこちらでの生活の記憶をもらう。

 

「うん、要望道理あまり目立たない普通の子として暮らしてくれたんだね」

 

問題なし

 

「この後どうする?魔界に帰るなら退職金払うし

 契約延長でもいいけど」

 

「延長したい」

 

同じ顔でもやはり違いは分かる

 

明るいオタニキと引っ込み思案なドッペルゲンガー

傍から見れば正反対の双子と思われただろう。

 

「そうなら、これからもちょくちょく僕の代わりを頼むことになるよ

 東京の防御力を高めていくつもりだから」

 

家に帰るから姿消してね。

 

仲魔として今後ともよろしくと怪異のドッペルゲンガーを霊札に変える。

 

家までの雑多な道を歩きながら考える

 

⦅大和の神が解放されていけば根願寺も神の後ろ盾が手に入る、

 僕が東京でガードをしなければいけないのも

 ほんのわずかな期間だろう⦆

 

お暇と言っても里帰り位のつもりだった、

もちろん終末に向けて地元に拠点を作りたい気持ちに嘘はないが、

 

遠隔での式紙の使役など大得意の自分にとって

片方式紙に任せて二つの拠点で活動するのは現実的なプランであった。

 

近くで守りながら拠点にいい物件探し、

良い霊地はもう先客がいるだろうし、

いっそ悪魔の間引きもかねて地下空間に作るか、

式紙に常駐させるつもりなら

生活空間や利便性等はあんまり必要ないし。

 

家の近所に出るこちらは開発の手があまり入っていないらしく

下町らしい見覚えのある建物がちらほらある。

 

⦅支部長だとストレートに根願寺の職員にはなれないかな

 兼業はまずいか、

 なら支部長は式紙に押し付けてと⦆

 

替え玉替え玉どうせ〇学生の自分が表に出たら舐められるし

対外的な支部長は必要になるんだし丁度いい。

 

「ただいま」

 

声をかけて家に入る。

 

「お帰り洗剤は売ってた?」

 

「あ、忘れてた」

 

正確にはドペルゲンガーが頼まれて家を出る理由にした用事だが、

記憶共有したオタニキももちろん知ってる。

 

「もう、いいわお母さん買ってくるから留守番してて」

 

「ごめんなさい」

 

数年ぶりの家族の会話だが方や母親はそのことを知らず、

方やこの方は式紙越しに見聞きや記憶共有し

ぎこちなさなどなくいつも道理の会話を続ける。

 

「それじゃあ行ってくるから鍵だけお願いね」

 

財布を持って靴を履き玄関のドアを開けたところで何か思い出したように

 

「ああそうだ、言ってなかったわね」

 

「何?」

 

「おかえりなさい」

 

 

 

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