なろう系な俺たち   作:ねこinu

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子供悪魔は黒札達が保護してたりするけどそれ以外もいるよね

人間霊上がりとか動物霊上がりの悪魔って成仏してくれたらいいけど
人間に友好的だと問答無用で払うのはためらいそうだよね。


孤児院経営物の俺たち その22

 

 

 

雇われ悪魔たち

 

 

 

うすぼんやりとした白い人影、

よく見えていないのではなくそんなかすかな姿しか持っていない

低霊格の悪魔は微動だにせず目の前の自称人間がもたらす答えを待っていた。

 

⦅こんな時こそ神に祈りたいのにその神様がライバルなんて⦆

 

かつて人であったとき氏子として祀っていたお狐様の縁で紹介してもらったこの職場、

自分にとって最後の機会だとわかっていたからだ。

 

もともと自分が始めた家業が現代まで災害や戦火に遭遇しても乗り越えて行けたのは

幸運もあるが、子孫たちが家業に誇りを持ち、

そして店を愛してくれた地域の人たちの助けがあったからだ。

 

「お店と従業員と家族だけにしときな」

 

話を聞いてくれたガイア連合所属員の言葉だ。

 

地域ごと守って欲しい、

 

この望みは日本中で湧き上がっている。

 

そう知るのは自分たちは遅すぎた。

 

その道の名家と呼ばれる者たちが組織ごと身売りしてやっと手に入る権利を

自分は身の程知らずにも求めているのだ。

 

こんな業界事情を霊能の素人が手に入っていること自体が望外の幸運であることは分かっている、

たまたまお店にお客として来てくれたガイア連合員の人と知り合えていなければ今も自分は

徐々に増えていった悪霊たちに怯えながら子孫たちの行く末を憂いるしかなかっただろう。

 

この世界が終末という悪魔たちの世界に代わっていくこと、

ガイアグループがそれに備えシェルターを作っていることを。

 

知らず悪魔の群れに蹂躙されていっただろう。

 

「XXX屋初代〇〇様」

 

想起から呼び起こす声にびくりと体を震わせ、はいと返事する。

 

「持参された履歴書拝見させていただきました」

 

ごくりと在りもしない唾を飲んだ気がした。

 

「初めに回答させていただきますが、

 第一希望されたガイアグループ施設の誘致による

 〇〇様の地元で商業展開は現時点では不可です」

 

半ば諦めていたが改めて断られると絶望が色濃くなる。

 

「もうすでに近辺にガイアグループ商業施設は展開されており

 長期プランにおいてもあなたの地元が範囲に入る予定は今のところありません」

 

項垂れる霊体に言葉が上滑りする、

ただ自分の愛した故郷の終わりを告げられている事だけ分かった。

 

「しかし手がないわけではありません」

 

その言葉に顔を上げた。

 

「ガイア連合としてはシェルター等の支援は行えませんが、

 個人購入のシェルターなら話は違います」

 

いくつかのパンフを見せてくる。

 

顔をパンフに向けてすぐにうめき声をあげて

 

「無理だ」

 

「たとえこの身をデビルオークションに売っても

 この百分の一も支払えない」

 

そんな財力があればとっくに救えてる。

 

 

 

 

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