なろう系な俺たち   作:ねこinu

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孤児院経営物の俺たち その22ー3

 

 

面接の時より少し日が戻る。

 

 

如何にも老舗ですと半世紀前も半世紀後もここに存在してると人々に思わせる店舗の中。

 

歴代の店の旦那達の写真が並んでる長押に一人頭を抱えながら腰かけている誰か、

 

もちろんただの人間が座れるような幅もないのに腰かけてるいや

壁にめり込んでるのがただの人間であるはずがない。

 

ついさっき気まぐれにアナライズしたガイア連合の構成員のコンプデータで表すと

 

屍鬼 レギオン? LV3

 

耐性 呪殺無効、物理弱点、火炎弱点、電撃弱点、衝撃弱点、破魔弱点

 

スキル 菓子作成 料理

 

「どうすれば、地脈噴出?地球の魔界化?悪魔の世界になって終末?

 いつから現代日本は怪奇伝記物の世界になったのだ」

 

自身もそのオカルトの産物であるにも関わらず可笑しいだろと

世界に文句をつぶやき続ける。

 

「いや確かに儂だって生前は商売繁盛願ってお狐様に定期的に拝んでたし

 何なら店にも神棚作ってお招きして拝んで今でも子孫だ大事にしてくれてるし、

 ありがとうって感じだけど」

 

「大往生した後に屋敷神として見守ってくださいと祈られたのを

 夢見ごちで見てそのまま見守ってたけどというか見守るくらいしかできなかったけど」

 

だからさ

 

「それくらいでいいじゃんオカルトなんてそのくらいの距離感でいいじゃん

 目に見えなくても神様や亡くなった人は生きてる人たちのこと

 見守っていますよ位でさ」

 

それが

 

「だめだろ幻想の向こう側の者が問答無用で国ごと人類滅ぼしちゃ

 もう神代じゃないんだからやっちゃだめだろ」

 

いっぱいいっぱいになって思考を全部吐き出して処理してる男を

生きてるときは部屋に閉じこもってぶつぶつ言ってたなと狐が

招かれた直後の記憶を思い起こす。

 

近くの稲荷神社から勧請された招き狐。

 

最近の地脈からのマグの増加により本霊が封印され休眠状態だった自分より先に

意識が覚醒した男、

狐の起き抜けにこの店を立ち上げた初代が狂乱してる姿を見せられて少しげんなりしている。

 

「そろそろいいですか」

 

狐が一通り吐き散らした男に声をかける。

 

今更狐に気づいた男がびくりと狐を見る。

 

「時間的にはお久しぶりなんですかね、

 最も私にとっては寝る直前まで見てて起きた直後に顔合わせてるので

 久しぶりの感覚はありませんが」

 

最もあなたは死んだあとはずっと夢見心地でぽわぽわしてましたから

今はじめて私を認識したでしょうが。

 

「あなたは」

 

神棚の上にちょこんと座る尾が二つに裂けた狐の正体に察しがついた男に

 

「どうもあなたが宇賀野御霊のご分霊として神棚に連れてきた眷属の狐です」

 

男は即座に床に降りて五体投身した。

 

 

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