なろう系な俺たち   作:ねこinu

172 / 209
閑話 異界採掘

 

 

 

採掘異界を作成前に渋っていたシェルターの守護神様の発言

 

「ホンマに作るんか?」

 

「いや確かに大地系だし鉱物採取できる異界くらいは作れるが」

 

「そっちの守護は専門外だぞ、おとなしく農耕で頑張れば」

 

「なにコンプやデモニカの修理や新規購入に必要

 材料持ち込みなら戦車の購入権手に入りそう?」

 

「そこまで拝み倒されると弱いな仕方ない、

 だがホントに田畑や狩猟とか炭づくりならともかく

 鉱山は無理やりでっち上げるだけだから

 狙いの鉱物が出るようにはするがそれ以上は期待するなよ」

 

「問題起きたら自分たちでホンマ何とかせなアカンからな}

 

 

 

・・・神様謹製採掘用異界が出来てしばらく・・・

 

 

 

カツンカツンと鶴嘴をたたく音がする。

 

坑道の奥からリズミカルに採掘音を鳴らしながら、

ザッザッと掻き出された土が見る見るうちに猫車に積まれていく。

 

「ちょっとペース早い猫車のローテー間に合わない」

 

「お前たちが合わせろよこのペースじゃないと終了時刻までにノルマ終わんないぞ」

 

「今日はガイアチャンネルで女神様の対抗ライブの再放送見るんだから

 絶対残業しないからな」

 

そういうと今まで以上に採掘のペースを上げていく。

 

「少し落ち着け焦って雑すぎ、そんなんじゃ」

 

かつ

 

今までの音と異なる音がすると

 

ブシュー

 

開けた亀裂から土の中の隙間に溜まっていた高温のガスが

鶴嘴によって開けられた穴から瞬時に吐き出される。

 

あわや採掘者の全身を包み込んだかに見えたが

 

「アブね本日二回目」

 

目にも止まらぬバックステップでガスを浴びぬ位置まで後退する。

 

「だからもっと慎重にって言ったのに」

 

同じく猫車を持って後退した女が鶴嘴を持った男に文句をつける。

 

「悪い悪い」

 

まったくと女はまだ不満そうにポケットから機械を出し

 

「毒性チェックはOK、作業続けていいよ」

 

それを聞いて作業を再開する男。

 

「ほんと気を付けてよねこの異界で起こる災害が概念よりだからっと言って

 物質としても存在している以上咄嗟に降魔できなかったら

 治癒魔法必要なくらいの怪我にはなるんだから*1

 

わーてるよ

 

「後一メートルくらい掘ったら右斜めに掘ってね、

 まっすぐだと地盤が脆い上に鉱床から外れるから」

 

感知系のペルソナで忠告していく。

 

「落盤だけはもう引かないでねそのせいで納期がきつくなったんだから*2

 

「ヘイヘイ」

 

 

 

・・・異界始動初期・・・

 

 

 

「坑道掘ってたら壁抜けで悪魔たちが襲ってくるんですけど」

 

「まあ人間が入ってきたらそうなるな」

 

「慎重に機械で測ってから掘ってるのに採掘の途中で行き成り

 中に熱湯が溜まった大岩とか、固定してあったのに落盤とかあるんですけど」

 

「採掘作業という行為自体に異界が反応してギミックが直前に生成されてるからだろうな」

 

「如何にかしてくれませんか?」

 

「自分たちでどうにかしろと最初に言っといたろ」

 

山と田畑の神は仕方ないなと仕える氏子に託宣を授ける

 

「とりあえず異界内での戦闘はどうにか回避してやるから、

 外の広い場所でドンパチやれ」

 

「ああそれとその分少し外の農場の守りが薄くなるから見回りのローテーも考え直しな」

 

「今でも結構きついシフトで」

 

「別に全方位土に囲まれてる狭い空間で、重力や地変系の魔法飛ばす地霊や

 自爆持ちコダマと戦いたいっていうんだったら止めへんが?」

 

神様はわがままばかりの人間に少しオコな様子

 

⦅流石に畑の方も見てないといけんから、異界内を見張り続けて危ない悪魔は抑え続けるわけにいかへんし⦆

 

神様は痛い目見る程度で済むよう頑張ってフォローしていたようです。

 

「外で盛大に災害の概念で出現させるからギミックの即死性も抑えられるだろう、

 感知能力の高いのと組んで作業させれば*3まあ死亡事故はおきんやろ」

 

「外がきつくなりすぎでは」

 

「まあ災害の方向性くらいは操れるから、毒耐性だけ用意すればまあ普通に退治できるだろ*4

 

 

外での病魔退治の毎日に。

 

 

 

 

 

 

*1
ペルソナ使いは非概念攻撃に対する防御力が低い

*2
落ちた石と土を撤去するのに何時間もかかった

*3
観測による事象の拘束、認識範囲でギミックが突如出現し辛くなる

*4
鉱山の外に概念的に放出し広げやすく、耐性の準備も簡単なものとして病魔を選んだ模様




Q なんで広範囲に広げたの悪魔狩り大変

A 一か所に集めると軍勢悪魔化や一体の高レベル悪魔になりかねないんで
  最初は川の流れに沿って転々と発生するようにした

Q 今はいいの

A 連日の悪魔狩りでリーダーを始め全体の霊格底上げはできたから
  多少時々手強いのが出てもいい経験だし、
  相手の知性が低いから普通に撤退できるし

Q 全部神様の手のひらなの

A 俺としては機械無しのスローライフ大いに結構だったし、
  必要な防衛設備代くらいはガイア連合のバイト代で賄える、
  あいつらが戦力手に入れたいのも娯楽代稼ぎたいっていう
  我欲の部分も大きかったから
  叶える代償として氏子として鍛えさせてもらった
  最近の奴らは楽することばかり考え自主的に鍛えるのを嫌がるからな。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。