「はいそれじゃーみんなが待ちに待った収穫日だよ」
わいわいがやがや楽し気に子供たちが各々手に道具を持って集合している。
「みんな分かってると思うけど刃物だから振り回したり遊んじゃだめだよ」
はーい
「約束破った悪い子はオヤツ抜きだからね」
四季折々の木々の果実に、畑に実った作物たちの数々が採って採ってと訴えかける。
毎回初めて収穫する子のテンションは高くなりがちであり、
大人や年長組ははしゃぎ過ぎて怪我をしないようそれとなく目を配っている。
子どもたちの中でも最年少の子が木の上にある果実をハサミで採取しようとするが、
手が届かずつま先立ちで背伸びをする。
それでも届かずならジャンプをすればと足を曲げたとき
「こら、刃物を持ってるんだからはしゃぐな」
後ろから脇の下を掴む年上の男の子の声が
「杏里兄ちゃん」
後ろの男の子は服から露出した肌の至る所に様々な生き物の入れ墨が彫られており、
遠目で見れば異様に見えるが、
その表情はやんちゃな弟を笑いながら窘めるお兄ちゃんであることが分かる。
「おーい枝をもう少し下げてくれないか? これ以上は折れる?
なら仕方ないか」
よっこらせとハサミ持った子をそのまま持ち上げ杏里は
「ほら、これで取れるだろ」
視点が急に高くなったことに喜びながら、
鼻先に差し出された果実をハサミで切り落とす。
採れた採れたと喜ぶ子の頭を撫でながら、
たった今収穫した果樹についたウロに向けてサンキュと声かけると
ウロの形は変形しニッコリと笑みの形に変わった。
200:名無しの園長
で?何で使い古しの農耕具を下取りに出して
買い替えするだけの話でワーワー騒いでるの?
201:名無しの技術班
正直すまんかったと思うけど
202:名無しの技術班
チョット悩みがあって解決できそうだったからな
203:名無しの技術班
調べるのに夢中で放置したのは御免
204:名無しの園長
まあ収穫終わった後ですぐ必要って話ではないけど、
わざわざ人んちの異界に乗り込んでまで
まだ新しい物も回収していったよね
205:名無しの技術班
チョット比較検討用に
206:名無しの技術班
ロリショタニキこれ元は只の霊鉄製の道具何だよね
なんかおかしいなとか思わなかったの?
207:名無しの園長
オカルトアイテムが使い込んでるうちに
概念が浸み込むのは普通にある事でしょ?
208:名無しの技術班
まあ霊刀や妖刀なんかは何を切ってきたかで、
伝承が生まれ、概念を纏っていくけどよ
209:名無しの技術班
神話再現すると概念が勝手につくことはまれによくある事ではあるけど、
半ば魔晶化してないこれ?
210:名無しの技術班
何年も異界内にあり続けて他からってこれは
211:名無しの技術班
アナライズ結果
神器 【クミロミサイズ】
・農耕の技能を上げる
・収穫した作物の品質を上げる
・植物に対して強力な威力を発揮する
・壊れずらい
・稀に首狩りを発生させる
・相手は死ぬ
212:名無しの園長
即死効果が発現しちゃったから
子ども達にうっかり事故があっても困るし
買い換えたいんだよね
213:名無しの技術班
いやいやいや
214:名無しの技術班
何さび付いてばっちいから取り換えようとかのノリ
215:名無しの技術班
というかこれ一部で騒がれてる、
刈り取るものとかで作ったアダマントス合金木*1とかの類似品?
216:名無しの技術班
全然違う
217:名無しの技術班
スキルカードを刺してるのが一番近いだろうけど
何で只の霊鉄製でこんなに重い概念入っていてメモリーパンクしてないのって発狂してる
218:名無しの技術班
霊鉄を核にフォルマが結晶化してる?
悪魔変異に現象は近いのか
悪魔化せずに存在を昇華させた?
219:名無しの技術班
ジャンニキとか料理を悪魔合体させて
究極の美味い料理を作るとか研究してたよな
220:名無しの技術班
前例があるのか
221:名無しの技術班
これってフォルマ同士を悪魔合体させれば
普通なら手に入らないような上位素材を
量産できる?
222:名無しの技術班
現実をみろ悪魔合体は使い手がほとんどいないし、
できる少数も式紙や仲魔強化で手が空いてないぞ
223:名無しの技術班
すなおに修羅勢とかにおねだりしろ
224:名無しの園長
議論なら他所でやって、
研究も幾らでもしても良いけど
注文品の納品が先ね
225:名無しの技術班
まあこんな玩具くれたんだから色は付けるよ
226:名無しの技術班
これの量産は無理?
合金樹が楽に枝払いできたから
低レベルの林業業者の人たちに
渡していきたいんだけど*2
227:名無しの園長
ちょっと数揃えるのはなー
忙しいカオル君の手を煩わせるのもだし
米どころのサクナヒメの協力得れば
ワンチャン?
228:名無しの技術班
ちょっとまて再現できるのか?
229:名無しの技術班
どうしてできたかわかってらっしゃる?
230:名無しの園長
普通に神話再現と
レベルアップモドキだよ
231:名無しの技術班
神話再現の方はまあ分からなくもないけど
232:名無しの技術班
レベルアップモドキって
233:名無しの園長
異界内の木々や草花は悪魔化してるか概念物質かしてるかだし
そんなものを何年も切っていたら、
マグと概念を吸収し続けて
変質ぐらいするよ、
スキルカードを刺せる位のメモリーは元々あったしね
234:名無しの技術班
意義あり
ならなんで悪魔狩りやってるみんなの装備は変異しないの?
235:名無しの園長
そりゃあ変質するくらいのペースで使い込んでるなら、
定期的に上の物に買い換えるか、
メンテで歪みを直されるか、
壊れるかするじゃん
236:名無しの技術班
そういやそうか、
積極的に悪魔狩りするなら
装備更新とメンテは必須だよな
237:名無しの園長
神話再現の方は
地母神系の異界で
高位の地母神が
我が子と本気で認識した相手へ
霊鉄鋼の鎌を渡して、
霊的作物の種子を数年間収穫を続ければ
いい感じにオカルトパワーを浴び続けて
農耕系の神器に変異するんじゃない?*3
238:名無しの技術班
武器というか神殺しの概念は無理か?
239:名無しの園長
カオル君がマグを注ぎ続けたり
武器として鎌を使ってたらワンチャンだけど
させられないでしょ、
メモリも足りずに弾け飛びそうだし
240:名無しの技術班
器に見合わぬマグと概念を浴びればそうなるわな
241:名無しの技術班
ゆっくりと浴びせ続けて
霊的器をゆっくりと拡張していけば
242:名無しの技術班
何年単位でかかるんだよ、
上位層拘束する金で
フォルマ買取した方が早くて安いわ
243:名無しの技術班
でもこの方法地方の名家(笑)根切り前に以前のころやっていたみたいだぞ
244:名無しの技術班
そういうところだと代々伝わる家宝とか伝わってただろうな、
それで繰り返し祭祀を行い続ければ
概念も浸み込むか
245:名無しの技術班
古美術品とか古くから祭られ続け得てきたご神体とか
少しづつ霊的成長しててもおかしくないしな
246:名無しの技術班
つまりこの方法だと結局短期間での量産は無理と
247:名無しの技術班
使い込んだ年月が肝みたいだからな
248:名無しの園長
いや電脳世界があるでしょ
249:名無しの技術班
そっちがあったか
250:名無しの技術班
サクナヒメのコメはとっくに電脳世界中に広まってるし
アイテム持ち込みは今更か
251:名無しの技術班
でも子供認定は・・・
252:名無しの技術班
地母神だし天照の分霊認定されてるから
大和の民ならみんな子供認定でいいんじゃね?
253:名無しの技術班
いや普通に
電脳式紙に入れて農作業してもらおうぜ、
人間じゃないから時間加速制限かけなくていい
現実では一瞬で量産よ
254:名無しの技術班
現実に戻したときどの程度劣化するかが問題だな
255:名無しの技術班
それこそ電脳世界で悪魔合体して
概念を濃くしてから現実に戻そうぜ
ジャンニキもいるんだし
256:名無しの技術班
霊鉄は概念物質と三次元物質の両方の性質あるし
機械みたいに複雑な機構いらないから
普通に持ち込んで使えるのか
257:名無しの技術班
あんまり期待しすぎるなよ
高レベルの式紙にできないだろうし
スキルカード刺すのが結局低コストで終わる可能性も高いんだから
258:名無しの技術班
ジャンニキも暇じゃないしね、
量産しようと思ったら頼るのは無理じゃね?
259:名無しの技術班
とりあえずやってみてから判断しよう
260:名無しの園長
もう帰っていい?
261:名無しの技術班
協力して、おまけも付けるから
結局電脳異界での実験にまで付き合わされた
ロリショタニキは実験協力費としてせしめた
異界対応のトラクターや電動農耕具を異界に運びながら、
今回の実験に思いをはせた。
⦅作成魔法やスキルカードを使わない道具へのスキル付与としては意義あったかな?⦆
高レベルでアイテム作成が霊質的に苦手なタイプでも作れるし、
レベルが足りない場合でも道具を時間をかけてレベル上げしていく感じで
育てて強化できるかも⦅いやこれは武器系式紙で十分か⦆
「でも結局俺たち向けではなく現地民向けのオカルトアイテム作成法か」
どうしても欲しかったらショタオジに相談だができる俺たちにとって
時間をひたすら掛ける方法は不向きだ。
⦅電脳異界に入れるタイプの式紙向けのアルバイト候補が少し増えた程度に考えとこ⦆
研究結果
アダマント合金樹を伐採するのには同神話体系のクロノス神の神話再現を利用が有効、
アダマスが地母神ガイアから与えられ鎌に加工された事、
クロノス神が農耕神であることから
地母神から与えられた鎌で大地から生み出された木から金属を作物として収穫し
加工していくことに
神話補正が乗り、(今回は最初から農耕具に加工と意識してたことも影響の可能性あり)
本来なら鎌の強度的に採取困難な樹木の伐採が可能であった。
アダマスが鋼でもある側面もあったのが功を奏したと思われ、
媒体となる鎌は凡庸的な霊鉄でも可能であった。
ただし留意する点として神話再現をするために高位の地母神の協力が必要と思われ、
我が子と思うくらいの対象ではないといけないと再現困難である。
通常の農耕スキルの工具への付与の場合は、
地母神自身やその氏子等が地母神の影響が高い地で長期間使用し続ければ可能であった。
概念の濃度は使い込みの時間に比例して一定までは上昇したが、
器の限界か次第に停止した、
これが器の限界か概念の強化に必要な神話作物が用意できなくなったことが原因なのかは
確認困難なため
この実験は今後の霊的作物の霊質向上が進むまで凍結とする。