なろう系な俺たち   作:ねこinu

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孤児院経営物の俺たち その7ー4

⑥地方霊能組織の氏神

 

「ハイハイこんにちは」

 

急に訪ねてきた男にも快く対応してくれる氏神に礼をし、

男はロリショタニキの印象を聞きに来たと、

自分の来た理由を説明した。

 

「あのこね~」

 

此方でも孤児を引き取って教育してるとおっしゃってましたし、

商売敵になってるのではないでしょうか。

 

「そこまではないわね、寧ろしっかりとその子にあった修行した子を

 紹介と所属させてくれたりするから助かってるくらいよ」

 

「そもそも、ガイア連合に入った時点で外部から所属する人も増えたし、

 人手が足りなくなったら他の支部に応援頼めるようになったしね」

 

ガイア様様ね、伝統に拘らなくてよかったわー

そう言うとフワフワと移動を開始する氏神

 

「来て」

 

ついていく男

 

「霊能幼稚園、子供が安心して過ごせる場所、

 孤児を拾って戦えるようにしなくても人手の心配しなくて大丈夫になった証」

 

「犠牲になるイタコが減った、怪我しても治療が出来るようになった、

 オカルトアイテムで決死の覚悟で討伐しなくてもよくなった」

 

「そして、誰かと愛し合い子供を作れる余裕ができた」

 

もうここは悲劇の舞台じゃないのそういうと氏神は男にメッセージを託した。

 

「あの子に伝えといて、ここはドンドン発展していく、心配性のあなたでも

 子供を安心して託せる地になる、して見せるから」

 

 

 

⑦多神連合の神

 

狂雷と呼ばれる神に取材する男

 

「あいつか、最初は地母神ぽい、おままごとするガキだと思ってたぜ」

 

しかし、竈神様はあなたの命で来たと

 

「そりゃ、ままごとでも黒札とコネ作っておいて損わねえ、

 むしろ困りごとをこっちで解決すりゃあ、あんたら恩を踏み倒さねえだろ」

 

そうやって、色々配慮していってもらえりゃ勝ちよ、豪快に笑う神に、

 

では今でもままごとだと?

 

ピタリと笑いを止め

 

「いや、下手に扱えねえ脅威だとは思ってる」

 

真剣に答えた

 

「あちらこちらの神話体系の地母神を中心に関係ある神たちを

 自分の陣営にたいして親近感やら好意やら高めていってる」

 

「ありゃ、将来確実に巨大派閥として、政治の場で無視できない影響力を持つな。

 今でも、非公式外交チャンネルとして使われてるぜ」

 

なら今のうちに潰しますか?

 

うんざりした様に手を横に振る

 

「やんねいよ、家の女どもも取り込まれてる、危害を加えたら煩くてかなわん」

 

それに

 

「ガイア連合は当たり前だが、そこと繋がる多神連合、外様、大和の神

 ルールを守ってるいい子ちゃんには、損をさせてないんだ、

 むしろ、氏子候補を鍛え上げてからそいつと相性のいいところの陣営を

 見極めて紹介してる」

 

「放置してるだけで、鍛えられた覚醒者の氏子が

 手元に来るチャンスなんだ、妨害なんてしてみろ

 あっというまに孤立無援になる」

 

そうやって、自分の所に氏子を来やすくさせるだろうぜ

神は戦略を楽しそうに練ってるようだ。

 

「弱小と呼ばれる派閥ほど必死になってあいつにすり寄るだろうぜ」

 

何かを思い出したのか少し不快げに顔を歪め

 

「まあ、負け犬のやつが焦って女神を送り込んで取り込まれたせいで、

 せっかくやり放題だった計略が阻止されるようになったがな、

 主神すら手玉に取る魔女を味方に送りやがって」

 

考え足らず過ぎるんだよ、あの鳥頭と愚痴った後

 

「まあ、あいつ自身はお人よしの善人だ、せいぜい支援や援助をたっぷりして、

 恩返しをしてもらうさ」

 

戦士を送るのは嫌がるが、後方支援も大量に必要だからな、

覇権を握ろうとする神は力強い笑みで極上の獲物から自分の取り分を

根こそぎ取ってやると口にした。

 

 




ウィキニキは不思議な力でアポが取れています
そう焼き鳥のショタコンお嬢様のアーティファクトの様に。

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