エピソード3
悪魔のへの取材、修羅道の悪鬼
高位悪魔特有の圧がある大柄の人型悪魔は、
自らの領域に入ってきた人間に、
多腕の一対を組みながら言葉を発した
「なんだ、ワレ」
重厚な声が響く、
並の人間ならその声だけでひれ伏し、命乞いを始めかねない中、
こんにちは、覇王ニキの友達です、ウィキニキと呼んでください。
悪魔の威圧など感じていない様子で、人間は近所の人に
挨拶するかのように悪魔に声をかけた。
「あ、兄貴のダチすか、どうも」
途端に悪魔の威圧感は消失し、口調が三下の軽いものになった。
「兄貴は今留守にしてますけど、女達に用っすか?」
そのまま、用件を尋ねる悪魔。
いえ、悪魔の皆さんから見た覇王ニキの事聞きたくて、
彼スタープレイヤーでしょ、身近な人からの話があると
読者から喜ばれるんですよ。
「兄貴の自慢をすればいいんすね」
青い肌の顔を明るくしながら、悪魔は嬉々として語りだした。
・・・昔語り・・・
どこから語るっすかね、やっぱ最初から
いやちょっと自分の来歴軽く語るっす、その方が分かりやすいっすから
纏めるの苦手なんで長くなるっすけど
俺っち人間から悪魔になったタイプの悪魔なんすね。
今は多分影も形も無くなってる国で、
悪魔やら人やら相手に殺し合いや戦争に明け暮れて、
自慢じゃないっすけど強かったすから英雄と持て囃されてたっす
なんで自分ももっと強く、勝利をって力を追い求めて修行したっす
そうして悪魔変身能力に目覚めたんすね。
それからはますます人も悪魔も国の害になるやつぶっ殺して回ったんすけど
今思うとやり過ぎたんすね、
国の人間たちの眼が英雄を称える目でなく化け物を見る目になって、
敵国の策略とかだと思うんすけど、
事実無根の悪評で人食いやら、無差別殺戮やらをしでかしてると言われて
王様達にこの国を去ってくれと言われて、
まあ国外追放っすね、
それでそのまま出ていったす、
国へはその後顔出してないっすけどまあすぐに滅んでると思うっすよ。
王様の後ろでニヤニヤ笑ってた貴人やら将軍、戦に出ていたっすけど、
俺からしたら温い戦場で弱い相手に嬲るような攻めしか経験ないんで
英雄が必要な戦場で通じる奴らじゃないっす。
まあそうやって自由になったすけどその頃は血に酔って
歯ごたえある敵を求めていたっすから、
彼方此方うろつきながら強い相手とチョクチョク死合いしたり、
決闘したり、時々知らない技を遠目で見て学んで盗んだりしてたっす。
そのうち悪魔化も進行して、魔界の悪魔の目にも止まって、
こっちこいって誘われたんで誘導されるのに逆らわず、
回廊っていうんすか?なんか魔界まで地上からいける道に案内されて落ちたんすね。
まあその後は魔界の修羅道っていうんすか仏教では?
そんな感じの血の気の多いい奴ばっかりが集まる場所で
つい最近まで殺したり殺されたりして暮らしていたっすね
まあ死んでも直ぐ土地の法則で蘇生されるんで休みなく戦えたのは良かったすけどね
近年になって魔界から分霊を送れるようになったんすけっど、
近隣の悪魔達簡単にぶちのめせる様になったんで、
退屈過ぎてなんか変わったことないかと、
異界の主になってみたんすよね。
弱い身体で戦うのは相手が雑魚でもそれなりに歯ごたえ出るんで、
新鮮味もあって楽しめてたんすけど、
それも物足りなくなって、魔界で遠くのやつに喧嘩吹っ掛けるか
人間の町まで襲撃しにいってマグ尽きるまで、
決死の多数の人間相手に死闘を楽しむか考えてたところに兄貴登場っす。
正直一目見た時はまた雑魚かって思ったす、
霊格に差がありすぎて勝負にならないと、
逃げるんならほっとくかって。
意外にも向かってきて、実力差もわからないのか?とも思ったんすけど、
傍に控える釈迦の姿を真似て作った使い魔見る限り
オカルトに精通してると分かるっすから、
これは封印具か何か切り札でも隠し持ってるなと思って、
それ毎踏み潰してやろうと迎え撃って、
あっさり正面から負けたっす。
正直その時は何が何だかわからなかったす、
消えゆく分霊越しに、とっさに加護ていうかマーキングつけて、
兄貴が異界に行くたびに霊格同じくらいにした分霊で
勝負を吹っかけていったんすね。
毎回返り討ちにされて、
でもなんか切り札やら不意打ちで負けたんでなく、
純粋に磨き抜いた武と精神力で勝利を掴んでる
英雄性が滅茶苦茶高いだけと分かった時
魔界で大笑いしたっす。
兄貴後の方になると、よっじゃあ殺ろうかって
軽く挨拶までしてきて殺し合い始めて来るっすよ
そうして気づいたらやり合ってる時、
ここ最近いや人間の時からかな
心の中に溜まっていた澱や退屈が全然みんなどっか行ってたっす
そしたら、もっと近づきたい傍で戦ったり語り合いたい
って思いが止められなくなって
俺の親父(本霊)のアスラ王にお願いして、
仏教の伝手で仲魔になりたいと伝えてもらってこうやって
仲間になったす、
代金として仏修行言い渡されたっすけど、
兄貴の傍にいられるなら安いっす。
だから兄貴は俺にとっては光っすね、
あんなに闘争の海に全身浸ってるのに、
まったく幼児みたいにキラキラ濁りなく、
俺みたいに血に酔うわけでもなく
戦いを全力で楽しんでるっすから。
兄貴は俺がなれなかった、夢物語の中にしかいないはずの
本物の英雄っす。
・・・語り終了・・・
あの魔界の入り口ってまさか今も開きっぱなしですか?
「俺を連れてくれた親父が入ったらすぐ閉じたっす
もともと地上で長時間開ける状態じゃその時代なかったらしいっす」
ありがとうございました、所で仏修行というと?
「俺っち元から修羅に変身出来たっすけど、
魔界で力付けてるうちに
姿の類似性からか愛染明王から権能引っ張れるようになったす
ついでだから力だけでなく、性根も一緒に持てって、
色々親父からも愛染の奴からも、
善性方面のアスラと愛染についての教育されてるっす」
あと最初と異なるその口調は?
「あとから仏教入った縁で知り合った鳥悪魔から
自分を下に相手を立てる口調だって教わったす」
因みに本霊アスラが力を貸したのは、自分の分霊みたいな人間が、
自分の神話補正の為か、国の為に戦っていたのに、悪として追放されて
同情もあり居場所がないならおいでしました。
帝釈天、神話調べるほど評価が落ちていく、
アスラが正義の神とか、娘を襲った性犯罪者に
報復しようとしてただけとか
FATEで落ちていた評価さらに落ちたわ。
天部追放するならこいつにも罰与えろよ。