悪魔への取材、 とあるワルキューレの恋物語
こんにちは 取材に来た男は、目の前の女にあいさつした
アポ取っていた者ですが、今から取材で大丈夫ですよね。
「いいわよ、始めましょうか」
椅子にどうぞと促され座るとテーブルにお茶を置き自分も座る。
「そうね、覇王ニキに会う前から言った方がいいわね」
・・・昔語り・・・
あたしは今覚醒して分かりやすいけど、ワルキューレの転生体なの。
ああもちろん覇王ニキの魂は狙ってないわよ、
・・・・失敗ばかりでもうやれないから。
転生体って言ってもほとんど前世を思い出す奴はいないのよね、
なんなら覚醒もせず一生を過ごす奴だってざら、
私も生まれてから10代まではそうだったわ。
記憶もないのに強そうな男に惹かれ近づいてはこいつじゃダメって、
離れていったわ。
男を誑かす戦乙女として美貌と身体能力があったから男女共にモテたけど、
理想が高すぎて、付き合えない女呼ばわりされてたわね。
大学生にもなって付き合いなくて、このまま一生独り身かと思っていた時、
あの人に出会ったの。
一目で運命だ、あの人の魂が欲しいって、
その時覚醒して、記憶も戻ったわ。
一般覚醒異能者としてあの人に近づいたわ、
やっと自分の境遇の仲間と会えたと伝えたら
親切にこの業界について教えてくれたの。
正直魔界の事ならともかく人間のオカルト業界なんて無知もいいことだから
半分本音でもあったのよね、
だからあの仏様にも見逃されたんでしょうね。
そうやって異界に行くようになって、レベルも上げて、
異界を共に行きましょうって誘ったの。
前線はともかくサポートなら行けるくらいは、
成長できたから上位者の見学したいってお願いするようになったの。
・・・・誓って言うけど故意に危険に晒したり、
死地に送り込んだりはしてないわ、
戦乙女の誇りにかけて認めた英雄に
勝利と栄光を与えさせるために力を尽くしたわ。
でもあの人無茶苦茶危険な戦場にガンガン行くし、
自分の式の仏様私の護衛に回して単身攻め込むし。
そりゃ死ぬときは死ぬわよね。
私は英雄が死んだら同僚というか別の分霊に合図を送っただけ、
「ここに、ヴァルホルに行くべき英雄の魂がある」って
同僚は瞬時に回収に現れて覇王ニキは旅立って行ったわ。
まあすぐに連れて帰ってこられたけど。
覇王ニキはもっと英雄たちと勝負していたかったとかいうし
あのバケモ ゴホン ガイア盟主様は、
遊んでないで迷子になったらすぐに連絡いれる事
なんて幼児に行う躾をしているし。
後から知ったことなんだけど、
覇王ニキの魂の輝きに悪魔達が惹かれて、
私みたいなのにしょっちゅう魂を魔界に連れていかれてたらしいの。
そのたび迎えに行ってたから目印を付けてすぐ
取り戻せるようしてるのね、あの盟主様に。
まあ、その後も何回もチャレンジしたけど、
覇王ニキと盟主様の騒動やら救助の為の破壊活動やらで、
大損だからもう連れて来るなって、
お前はマッカだけ稼いで献上してろって
主神のお父様に言われて事実上の戦乙女の首宣言ね。
あとはもう大人しく全部ばれていたけど白状して平謝。
あっさり許されたというか、まったく気にしてないどころか
伝説の英雄達と戦えてよかったとか言ってるのよあのバカ。
トールとも拳を交えたかったとか言ってる覇王ニキに、
式が説教していると、
盟主様が私に。
「まあ、君が覇王ニキを死に誘導してたら即殺してたけど、
戦闘では本気で援護してたし、余計な思考誘導の類もしてなかったから、
死んだあと魂喰らい対策ですぐ成仏させることもあるし
魂魄を導くのも死生観の範囲とするよ」
二度目以降でも本人も嫌と拒んでないしね。
魔界まで迎えに行く偉業をなした人間?はさばさばと片付けた。
まあ、警告にもなったしね
えって疑問に思ていると、
最近魂だけでもいいから僕たちのが欲しいとか考えてる馬鹿が増えてさ、
魂泥棒が割に合わないって何か所か魔界で暴れて分からせておきたかったのさ
その言葉に、魂の回収がなぜ妨害されなかったのか察し
(*^-^*)と顔を向けている盟主様に掌の上だったのかと
覇王ニキも囮として働いていたのか。
いや、あの子は天然、何時もの事。
しょっちゅう以前から死にまくって、
魂を狙われてたから今回の事に丁度よかったのさ。
それは、と抗議しようとして。
魔界に連れていかれるたび苦労して見つけて取り戻してるのに、
反省全然しないから働きで返してもらっても罰当たらないよね。
覇王ニキのやらかしを悟った。
あの子周りがしっかりしないとダメな子だと深く刻み込んだわ。
・・・昔語り・・・
「あの子戦女神や鬼女に私が出会う前後にも浚われていたりしてたそうよ」
すっかり冷めたお茶を啜り、女は語りの手を止めた。
今でもダメな子ですか?
「ダメな子、でもそれ以上に欠点すら魅力的な男よ」
それに
「英雄を支えるのが、私たちの役目ですもの」
英雄の恋人そうたとえられている悪魔の転生体は、
英雄を支える為、今日も英雄を慕い集まった者たちの手綱を握り
英雄に勝利と栄光を運ぶのであった。
勝手に慕って勝手に後ろに付き従わられてる覇王ニキ。
勝手にデビルバスター組織作られて勝手にトップにされている。
でも気にせず、強い奴に挑みに行ってますこの子